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最終電車で 君にさよなら
いつまた逢えると きいた君の言葉が
走馬燈のように めぐりながら
僕の心に 灯をともす
何も思わずに 電車に飛びのり
君の東京へ東京へと 出かけました
いつもいつでも 夢と希望をもって
君は東京で 生きていました
東京へは もう何度も行きましたね
君の住む 美し都
東京へは もう何度も行きましたね
君が咲く 花の都
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先日よぉ~やく放送された「東京タワー」の主題歌、「東京」である。
BIGINが歌っていたが、なんか聴いたことあるよぉ~な、昔のフォークっぽいなと思い検索してみたら、やはりカバー曲だった。
オリジナルは70年代のヒット曲で、秋田出身のフォークトリオのマイペースの作品とのことだった。
曲のノスタルジックなメロディーと「東京」という語感がドラマ「東京タワー」のイメージ合ってるなぁ~と思ってたんだけど、よくよく歌詞を見るとドラマのストーリーとは関係ない。
離れて暮らす恋人同士の曲だ...(^^;)ハハハ。
さてさて、そんなドラマ「東京タワー」ですが、7月末の放送予定が直前の極楽山本の事件で放送延期。
山本出演場面を撮り直したりして、4ヶ月後にようやく放送。
だいぶ待たされた感があったんで、期待も結構膨れ上がってたンですが出来栄えは......。
う゛ぅ~ン......やっぱり小説原作のドラマ化ってなかなか難しいのか?
原作が自伝的な淡々としたモンなんで、事件が起こったりアクションバリバリだったりというメリハリがないから、ドラマを作るうえでメリハリをつけるのも困難なのかと思うのですが......(^^;)ハハハ。
ドラマとしてはまぁ~普通に楽しめましたが、「東京タワー」としてはどぉ~か?というとちょっと期待が膨れ上がりすぎた分を差し引いても、けっこう物足りなさを感じちゃいました。
この小説で大切なのは時間の流れだと思うんです。
小説の中では淡々と時間の流れが綴られています。
仕事がなく、貧乏で、日々ダラダラと堕ちるとこまで堕ちて行きつつ、でもなんとか東京で生活をしている、ある意味リリーさんの真骨頂のような、人間を捨てている時間。
ふとしたことから立ち直り、オカンを東京に向かえて、徐々にオカンの存在が自分だけでなく、自分の身の回りの人たちにも迎えられていく。
いつのまにかオカンが主人公の周囲を巻き込んで、主人公の部屋に故郷を形作っていく時間。
オカンの癌が再発して徐々に衰えていき、主人公自身がオカンの死に対して自分の気持ちに折り合いをつけていく時間。
これらの時間がただ、淡々と表現されていることにこの小説の旨みがあると思うんです。
それが、やはり2時間半という時間の制約上仕方がないのはわかるんだけど、ストーリー展開が小説の時間の流れに比べて速すぎて時間が淡々と過ぎていくという部分はさすがに演出仕切れなかったなと。
それと忘れちゃいけないのがオトンです。
副題に「ボクとオカンとときどきオトン」とあるように、その淡々とした時間の合間合間ででピリッと効いた山椒のごとく突然現れては消えていくオトン。
小説の中ではまさに「時々」出てくるだけでその存在感を読者に植え付けるキーパーソン......なのか?
たしか、今年の本屋大賞の投票の際にどこかの本屋さんが、
「親父というのはいるだけで良いのですね。」
というコメントをしてたんだけど、まさにこれ!
このオトンはストーリー展開上なにか担っているわけでもなく、時々ぽつんとスポットで現れるだけで、でもオトンとしての存在感はなぜか十分に果たしているという不思議な人なんですが、ドラマでは展開が早いせいで「時々」ではなく、ちょくちょく姿を現しているよぉ~に見えてしまい、その不思議な存在感が十分に演出されていなかったなぁ~と...。
とまぁ~原作はリリー・フランキーが書いた長編小説ということで出版時に手に取り、久々に小説で涙してしまったんで思いいれも強い分、ちょっとドラマに対しては辛口になってしまいました...(^^;)ハハハ。
あと、これは捻くれた見方かもしれませんが、「あの」ダレダレでいい加減でエロな妄想家のリリー・フランキーがこんな泣かせるストーリーを書いているというギャップを楽しめるよぉ~な仕掛けがあるとよかったかな(笑)
でも、これは読者がリリー・フランキーの姿をどれだけ原作の中に見て取ってるかによって感じ方が違うから、ドラマ化に当たってそれを要求すんのも酷かもしれないか?(笑)
【おまけ】
この「東京タワー」、来年の月9にもこみち主演で連ドラ化されるらしい......というニュースを今日知りました。
なんか、フジテレビえぇ~加減にせぇ~よっ!
せっかくのだめで月9の視聴率も回復しつつあるというのに......。
今回のスペシャルドラマは大泉洋を起用したところが、まだ救いがあったのに、それを今度はもこみちって......。
なんかあまりにも原作の雰囲気を無視したというか、原作者の雰囲気を無視した人気先行の安易なキャスティングに呆れ果てたのでありました。
ちなみに、映画はオダギリ・ジョーとか......(^^;)ハハハ。こっちは、役作り次第でなんとかなるか?
三枚目を真面目にやらせると結構オモロイし。
ってか、原作は扶桑社から出版されてたんですね。
グループ総絡みで美味しいネタは喰い尽くすというところか......(^^;)ハハハ。
一粒で四度おいしいなんてコンテンツはそぉ~そぉ~ないもんね...。
ドラマと映画はポニーキャニオンからDVDでっ!
なんか、そのうち「陰日向に咲く」とかもドラマ化とかされちゃいそぉ......。
嗚呼~~~ぁ......ヲトナの世界って.........。
そいえば、隣に鎮座ましまして在らせられた我が偉大なるリーダー、「東京タワー」ちゃんと返してもらえました?...プププッ