今年最後のエントリー。
昨年は、仕事納め早々に寝台特急の旅に出ちゃったんで、たしかその時のベスト本紹介のエントリーが無かった気もしますが...(^^;)ハハハ。
これから年内に読了する本はないと思うんで、今年は最後に2年ぶりのBook of the YEARを振り返っておこぉ~と思います。
この一年で新規購入本や積読から選んで読了した本の総数は126冊。
この2年くらいは100冊を下回ってたんで、また以前のペースに戻ったよぉ~な感じかも。
今年からは読了本の管理をネット上のメディアメーカーで行ってるんで、ちと超簡単に分析してみました。
その本のカテゴリーを分類するといままでにない特徴が今年は如実に現れてます。
126冊をカテゴリーに分類すると、
- ビジネス:86冊
- 小説:23冊
- ノンフィクション:13冊
- 実用書:4冊
と、そのほとんどはビジネス本・自己啓発系の類。
昨年までのボクだったら一番毛嫌いしてた分野であり、まさかこんなに読了するハメになるとは...(^^;)ハハハ。
それに反して、それまでは読了本のほとんどを占めていた文芸小説・エンタテイメント小説は今や見る影も無い。
今年の23冊の内訳をとっても、歴史小説8冊、SF・ファンタジー11冊がほとんどを占めており、文芸小説に値するものは3冊。エンタテイメントに分類したものは1冊しかない......。
ボク的にけして興味を失ったワケでは全然無いのだが、優先順位でなかなか読む機会が無かったという感じだ。
それに代わって、大きく躍り出たのがビジネス本・自己啓発本にカテゴライズされたモノ。
それまで、避けて通ってきたにもかかわらずここまでハマったのもワケがある。
昨年からマネジメントの世界に足を踏み入れたものの、ほとんどはプロジェクトがメインだったんで、それほどマネジメントというモンを意識せずに済んでいたのだ。
でも、昨年末にはそのプロジェクトも一段落。年開けて今年からはマネジメントというモンを強く意識せざるを得なくなったのだ。
なにせ自己管理なんて意識してしたことないボクが担当のマネジメントなんて???...(^^;)ハハハ。
そんな中、裁量労働制の導入という大きな施策を前にして、時間管理とはなんぞや?セルフマネジメントとはなんぞや??という部分から強く興味を持って、いろいろと本を漁りはじめたことから次第にハマり込んでいった結果がこの数字なのだ。
というワケでそんな126冊からの今年度Book of the YEAR 2008!!!
ボクが選んだ上位5冊はこな感じです。
まずは第5位!
- 作者: 山本幸久
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/07
- メディア: 単行本
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今年1冊しか該当しなかったエンタテイメント小説枠からのエントリーは山本 幸久の「カイシャデイズ」。
たしかデビュー作の「笑う招き猫」を読んで以来、この人の小説にハマった。
市井のごく普通の人々がごく普通に頑張るごく普通の日常を描いた作品が多いが、ボクはまさにそんな小説が大好きなのだ。
このカイシャデイズもそんな作品の一つだ。
この本については10月9日のエントリーでふれていた。
ちょっとした元気をもらえる小説です。
次は第4位!
- 作者: 池上永一
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 単行本
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- 作者: 池上永一
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 単行本
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作風的にはエンタテイメント小説だが、舞台が幕末の琉球王国ということもあって今回歴史小説に分類した中からのエントリー。
池上 永一の「テンペスト(上・下)」。
彼の小説は2005年の「シャングリ・ラ 」が初めてだったが、そのストーリー性と強烈なキャラクターの作り込みからぐいぐいとその世界観に引きずり込ませる作風で、まさに小説の醍醐味を味合わせてくれる好きな作家の一人だ。
「シャングリ・ラ 」の衝撃は強烈で2005年のBook of the YEARはダントツの1位だったくらいだ。
そんな彼の作風が思う存分詰め込まれたのがこの「テンペスト」。今回は極太上下2巻でさらに長くその世界観を堪能させてくれた。
今回も幕末の琉球王国を舞台に強烈なキャラクターが縦横無尽に飛び回っている。
キャラクター重視なのか?というとライトノベルみたいな印象を持つかもしれないが、彼の場合はキャラクターの性格だけでなくそのバックグラウンドもしっかり作り込んでいるんで薄っぺらさは全くない。
小説の醍醐味を味わいたい方は是非!
そして第3位!
- 作者: 松山淳
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2008/09/12
- メディア: 単行本
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数あるビジネス本カテゴリーの中からのエントリー。
松山 淳の「上司という仕事のつとめ方」。
世の中にはリーダーシップ、リーダー論を語る書籍は数あれど、どれもこれも大抵は上司たるもの自らを律し、完全無欠の人格者であるべきであるというようなとても管理職初心者には恐れ多くて立ち入ることのできない世界観を押し付けてくるものだ。
正直、そんなにたくさんのことを求められても管理職とは言えどプライベートもあるわけだし、そんなに24時間365日仕事のことばかり考えているワケにはいかない。
そんな硬派な(?)リーダー論に異を唱えるような現場の管理職の実態に合わせた書籍が今年はポツポツと出版されるようになった。
一番ブレイクしたのは、酒井穣の「はじめての課長の教科書」だが、ボクのオススメはこちらの「上司という仕事のつとめ方」の方である。
全編、上司っつったって人間だもんね!ということを根底に普通の上司であることの心得が書かれている。
ビジネス本になるくらいだからカリスマ上司なんであり、あちらこちらにカリスマ上司だらけでないからこそそんなビジネス本が売れるのだ。
普通のことを普通にできるだけで十分。
「完璧な上司なんて目指さなくていい。」このメッセージにボクは救われた。
よぉ~やく第2位!
- 作者: 立川談春
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2008/04/11
- メディア: ハードカバー
- 購入: 30人 クリック: 188回
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今年はホント数少ない文芸カテゴリーからのエントリー。
立川 談春の「赤めだか」。本来はエンターテイメント小説のカテゴリーのような気もするが、少年成長小説の類でもあるんで今回は文芸枠に入れてみた。
これは、ホントは1位でもおかしくない。本自体の魅力としては1位であるものの、その後のボクの人生への影響度という点で惜しくも2位になった。
内容については、この作品も5月30日のエントリーでふれている。
内容がオモシロイのは当然のことだが、成長小説とも読めるしビジネス書的にコーチング本としても読める不思議な本だ。
なにより、この談春さんは噺家さんだが文章が非常に上手い。正直、プロの小説家よりも上手いと感じた。
今後、ボクの書棚の一角に一生居座り続けるだろう本が、また増えた。
そして、堂々の第1位!!!
- 作者: スティーブン・R.コヴィー,Stephen R. Covey,ジェームススキナー,川西茂
- 出版社/メーカー: キングベアー出版
- 発売日: 1996/12
- メディア: 単行本
- 購入: 131人 クリック: 4,225回
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今年は一番読んだビジネス書の中でこれ以上の書籍はなかった。おそらく今後もこれを越えるビジネス書というものはなかなか出てこないだろう。
今さらながら、今さら読んだこのビジネス書・自己啓発本の永遠のマスターピース、スティーブン・R. コヴィーの「7つの習慣」。
何度もこのブログではふれているが、とことん説教くさい...(^^;)ハハハ。
出自がプロテスタント的な質素倹約が根底に有るンでそう感じるのかもしれないが、それを割り引いても読後の人生を豊かにするための示唆に溢れている本だ。
今年のテーマであったセルフマネジメントに必要な心得(Tipsではない、あくまで心得)は、その後様々な本を読んだがほとんどはこの本に影響されたものだとわかる。それくらい世に溢れているビジネス書に影響を与えている。
この「7つの習慣」、「7つの習慣 最優先事項」、「TQ」を読み込んでボクはフランクリン・プランナーで時間管理を実施することから始めた。
時間管理に仕事以外に自分のプライベートな時間も合わせて考えるようになったのも、この本のおかげである。
まだまだ、セルフマネジメントをモノにしたとはいい難いレベルではあるが、この本に出会い、その考えを知ることができたのは幸せだと思う。
そんな書籍である。
ということで、今年のBook of the YEAR 2008でございました。
みなさま残り少ない今年を有意義にお過ごしください。
よいお年をぉ~~~m(_ _)m
2008の間違いちゃうか
あ゛っ!?ホントだっ!
ツッ込み感謝です…(^^;)ハハハ。