ひとり手帳会議も議論にならずさっさと結論が出てしまっている今日この頃。
巷ではまだまだ来年の手帳に関する情報が蔓延しており、9月から始まる手帳商戦にさらなる油を注ぐため、ここ数年この時期にはビジネス誌を中心に手帳特集が組まれている。
そんな表紙を見かける度にハァ~ハァ~してしまうボクなのであるが、すでにこれまでボクが目にした範囲では以下の雑誌で特集が組まれていた。
・ビジネスアスキー11月号「手帳の新常識」
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2009/09/24
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・DIME No.20(10/20)号「最強のパーソナル手帳の作り方」「ケータイ万能手帳術」
・プレジデント 2009 11.2号「年収2000万の手帳術」
PRESIDENT (プレジデント) 2009年 11/2号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2009/10/10
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・MONOQLO 2009 12月号「手帳のすべて2010年版」
MONOQLO (モノクロ) 2009年 12月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 晋遊舎
- 発売日: 2009/10/19
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・日経ビジネスAssocie 2009 11/03号「読者のスゴ技、達人の最新テク 手帳活用術2010」
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 11/3号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 日経BP出版センター
- 発売日: 2009/10/20
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そして、真打ちはおそらく来月あたりに出版されるエイ出版の「NOTE&DIARY STYLE BOOK Vol.4」だろう。
雑誌の他にも書籍でこの時期になると「~手帳術」なるモノが溢れてくるが、今年はこちらの方はなんとなく落ち着いているような?
ここ2年くらいはかなりのこの手の本を読み飛ばしてたが、今年はまだ1冊しか手にしたものがない。
というか、こちらはもうあまり興味を惹かなくなったンで目に入ってこないだけかもしれないが。
最近読了したのは日本能率協会の「手帳300%活用術」。
- 作者: 日本能率協会マネジメントセンター
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2009/10/23
- メディア: 単行本
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こういった手帳特集がはやるのは、来年の手帳をどれにしようか?とモノとしての手帳の検討のニーズや、来年こそ手帳を使いこなそうという使い方に対するニーズが大きくなってきているからだと思うが、このような外部の情報に溺れないようにいくつか自分自身のニーズをちゃんと認識しておいた方がよいのでは?と思うことがある。
まず、前者の部分。モノとしての手帳選びについて。
とにかく、雑誌の特集でも様々な手帳が紹介されているし、文房具売り場ではさらにいろんな手帳が陳列されている。すべてを見て回っているうちに一体自分に合う手帳はなんだったんだろう?と情報過多に陥ってワケワカになってしまうのが昨今の状況なんだと思う。
手帳というものは、中身のフォーマットによって使い方が決まっているように見えて、実は使う人によって様々な使われ方をしている非常に懐の深いガジェットだ。
まず、自分が手帳を使ってなにをしようとしているのか?これは手帳を選ぶ際にブレてはいけない。
1.手帳でスケジュール管理をする。
2.手帳でタスク管理をする。
3.手帳をメモ帳がわり(ネタ帳等)にしようする。
4.手帳に日記を付ける。
まず、大雑把に分けるとこんな感じだろうか?このどの部分の優先順位が高いかによって、手帳のフォーマットがまずわかれてくるはず。
1や4がメインの場合は日付のレイアウトが重要になってくるだろうし、2や3がメインとなると記録するスペースが重要になってくる。
さらに、日付のレイアウトに関しては、
5.一ヶ月を俯瞰したい、一週間単位の予定を整理したい、一日毎の情報を整理したい。
6.時間軸は細かく把握したい。
一番管理したい単位は、月なのか週なのか日なのかによって、月間、週間、一日一ページといったフォーマットが決まってくるし、時間軸の細かさによっては同じ週間といっても最近流行りのバーチカルといった選択肢も出てくる。
また、常に身につけて持ち歩きたいというニーズによっては手帳の大きさという面も以上に加えて重要な要素となってくる。
さらに、常見につけて持ち歩きたい以上は外観のセンスも重要な要素となりえる。
このような要素をすべて持ち合わせている手帳なんてモノは残念ながら巡り合うことはない。このなかのどれをトレードオフするかによって、自分にとって一番使いやすい手帳はどれなのかが見えてくるンぢゃなかろうか?
巷に溢れる情報に流されて、最近の流行り優先で手帳を決めてしまうと、せっかく一年付きあおうと思って購入したにもかかわらず結局三日坊主で終わってしまうということになりかねない。
購入前には是非、自分にとって一番重要な部分はどこなのか?を整理した上でお店で見比べることをオススメします。
んでもって、後者の部分。手帳の使い方について。
ボクも酔狂でかなりの「~手帳術」なる本を読んできた。いまだに本屋の一角には「ビジネスで成功するための手帳術」「夢をかなえるための手帳術」「人生で成功するための手帳術」等々、非常にアリガタイ題名の書籍が並んでいる。
しかも、ここ2年以内に出版されているこの手の本のほとんどは、書いてる本人もおそらくそんな事真面目に思っていないだろうなぁ~と思えるような中身の薄っぺらさ。
毎年手帳を買ってはいるものの、使いこなせてないよなぁ~とか今年こそは手帳を使いこなしたい!という方向けに手を変え品を変えてこの手の本が売れるのだろうが、買う前に冷静になって考えていただきたい。
「成功する」「成功した」という事実に対して、手帳は目的ではなく手段に過ぎない。しかも様々な手段の中のあくまで一つの要素として「手帳を使う」という手段があるだけなのだ。
毎日手帳とにらめっこしてたら成功したわけではない。手帳に書くこと以外に様々なことを実施したからこそ彼らは成功したのである。その手帳以外のバックグラウンドのことも必要なんだということを忘れてはいけない。
という意味でこの手の「~する手帳術」系の本はボクはお勧めできない。たまたま著者のなかではあたかも手帳のおかげで成功したように思える部分もあるかもしれないが、それはその人のやり方でしかない。
その人にとっては有効かもしれないが、その手帳術というパッケージにまとめられた成功術の型に嵌めて実行するのはその人以外には難しい。
それよりも、手帳の使い方を学びたいとか見て見たいという方には、先ほどの「手帳300%活用術」や雑誌の手帳特集のようないわゆるTips系の記事をオススメしたい。
Tips系の記事はだいたい様々な観点のTipsが掲載されている。その中で自分が試したいと思うTipsから取り入れて、徐々に自分なりに使いやすい手帳術を見つけていったほうが、自分なりの使い方が決まってくると思う。
そんなこんなで、はやく「NOTE&DIARY STYLE BOOK Vol.4」出ないかなぁ~~~。