その日、ホテルを出るまでのボクらはまだ世の中の理の恐ろしさを知らず、無邪気でした。
千本鳥居の魔力に吸い込まれ、観光気分で入ったものの、いつの間にか登山させられる羽目になるとは思いもよらず......。
そんなまさに試練の三日目の行程はこちら。
- 伏見稲荷大社
- 京都国立博物館
- 祇園〜河原町散歩
- 東寺
- (遅めの昼食)かつくら
二日間お世話になった京都タワーホテルをチェックアウトして、駅で荷物を預けてローカルな奈良線で稲荷駅へ。
まるで一昔前の山手線でございます。
最終日初っぱなは源光庵の次にボクが行きたかった伏見稲荷大社!
なんでもこの伏見稲荷大社、2014外国人旅行者が選ぶ国内観光地でいってみたいところNo.1なのだそうです。
なこともあり、この日は朝から雨の中、稲荷駅を出た辺りから外国人&国内旅行者でごった返しておりました…(^^;)ハハハ。
今回の旅行で、清水寺、金閣寺に次ぐ混雑ぶりです。
門の左右には阿なお狐様と吽なお狐様がお出迎えです。
とにかく、今回是非とも伏見稲荷大社にお参りせねばなるまいっ!と思ったのは、いまだ落ち着く気配を一向にみせないうちの小春さんが、一日も早く落ち着いて、ガサつくこと無く、おしとやかな淑女になれるよう神頼みをすることなのです。
千本鳥居が神秘的だの華やかだのエクセレントッだの、そんな浮ついた心持ちでは無いのですっ!!うちの小春の犬生がかかっているお参りなのですっ!!!
とにかくお参りお参りっ!
と千本鳥居を突入するボクらバカ夫婦。
いけどもいけども鳥居が続く。一度そんな魔空間に入ると、もう思考は停止し何者かに吸い寄せられるように赤い壁の中をひたすら進むのです。
気がつくともぉ〜40分ちかく鳥居の中を潜り続けている。そぉ〜いつの間にかお参り所では無く、稲荷山を登山させられているのである!?
途中、三徳社で魂が抜けかかり、お狐様とランデブーしそうになったので、さすがにこれ以上は本日の行程に支障をきたすであろうと、よぉ〜やく冷静になり、今回はここで下山。
次回は絶対に踏破するのだっ!と三徳社でお参りしてまた40分近くかけて本殿まで下山…(^^;)ハハハ。
伏見稲荷大社、恐るべし......。
伏見稲荷の後は伏見稲荷駅から電車で七条駅へ。
もともと最終日の時間調整で行ってみよぉ〜か?と言っていた京都国立博物館へ。
この写真の旧館の明治古都館では鳥獣戯画展をやっており、これは是非!と思っていたところ、この日すでにお昼前の時点で館外待ち40分、館内待ち40分の計80分待ちということで断念。
新館の平成知新館だけ見学することにした。
まぁ、博物館ということなんでその土地土地の考古学の時代から近代に向けての所蔵物が展示されているわけではあるが、一階吹き抜けフロアに展示されている仏像群は圧巻である。
仏像マニアになりそぉ〜なうちの相方さんは久々にハァ〜ハァ〜しだした(笑)
仏像の他には近世の展示コーナーにある日本刀の数々。やはり日本刀ってタダの武器ではなく芸術品なんだなと思わせる羽振りの綺麗なこと綺麗なこと。
結局館内ウロウロでさらに脚痛が悪化する中、お昼を求めてバスで祇園へ。
ここでさらに追い打ちをかけるよぉ〜なこととなる。
うちの相方さん、昨日贅沢食いしたんでこの日の食事はなんでもいぃ〜といった感じで、一向にお店が定まらない。
ブラブラしているうちに、祇園の花見小路通を抜け、
鴨川を渡り、
そぉ〜言えば、あの世界文化遺産として有名な『鴨川のつがい』はいったいどこに行ったらみられるのだろう?場所なのか時間なのか??少なくともこの時には鴨川沿いに一組のつがいも座っていなかった。
そんなこんなウロウロしているうちに河原町に辿り着き、
嗚呼、こんな金沢みたいな水路好きだなぁ〜ともうこの際お腹空きすぎてどうでも良くなってきたんで惚けたことを思いながら夢遊病者のようにただ脚を前に出すだけのボク。
さすがに、うちの相方さんもワケわからなくなってきたのか、タクって東寺行っちゃおうか!と言う始末(笑)
命ずるままにタクって行きました最後のスポット東寺さん!
新幹線の車窓からは何度も見かけてましたが、ご立派な五重塔でございます。
お茶屋さんでとりあえずなにか腹につめておこうとうちの相方さんが冷静なことをいうので、三色団子。
惜しむらくはこの五重塔、全体的に黒いんで写真に撮ってもよくわかりません(笑)
一階部分は拝観できるんで、仏仏いいながらイケ仏を探すうちの相方さん。
とにかくご飯時間をのぞいてギリギリまで散策したので、ここらで打ち止め。
この日初の飯を求めて京都駅に向かいます。
が、女子なのにそば以外の麺類をあまり食べたがらないうちの相方さんに合わせると、なかなかなにを喰えばいぃ〜のかわからない。
結局、珍しく『とんかつっ!』と言い出したので、駅ナカ伊勢丹のかつくらで遅めの昼食。
名代とんかつ かつくら 京都三条
京都三条 かつくら
この時、すでに16時。帰りの雷鳥さんが16時40分発なんで、急いでかっ喰らって最後はなんだかよぉ〜わからん締めと相成りました。
今思うと、なんか詰め込みすぎたよぉ〜な今回の京の旅。
また今回の発見は、うちの相方さん実は仏像好き??ってところで、これならば次回は奈良を中心に見仏記な旅もよろしかろぉ〜て!と思った帰りの雷鳥さんの腹の中なのでありました。