そもそも次回三人が集うときは敦賀のヨーロッパ軒にソースかつ丼を食べに行くという約束であったはずだ...。
それが、なぜ今このような処を彷徨うことになったのか......。
今回の旅の主人公は、地域の事業を夜な夜な酒と肴をあてに悪巧みする謎のアドバイザーと情報の繋がりがもたらす真実へ道を宗派の壁を越えて探求するマッドスカラー、そして北陸三県の各地支店長と本社の組織長といういわば何でも屋の凡人のボクの三名様である。
モーゼの墓とモーゼが過ごした街!?〜モーゼパーク〜
先日、この三名は何かに導かれるように急遽金沢に集い、この先に待ち受けているものの意味もわからずに金石街道を西へ、そして海沿いを北へ、能登を目指したのである。
この日、金沢は雨が降ったり止んだり、降りそうにも関わらずなかなか降らないといった北陸特有の曇天であった。
まるで今思うと、三名様のモヤモヤとした前途を暗示しているかのような雲行きだったのである。
途中、サービスエリアに立ち寄りいきなり意味不明なものに出くわすこととなる。
日本海に面して屹立する謎の石碑!?
表面には謎の記号の他になにも記すものが無い。果たしてこれはモノリスなのかっ!?!?
謎は謎のまま、1モヤカウントアップした状態で我々は最初の目的地である『モーゼの墓』に向かう。
多少なりとも義務教育を終えて普通に人としての知識を蓄えてきた御仁であればおわかりであろう。
モーゼ、もしくはモーセは旧約聖書に描かれている有名な預言者の一人である。
エジプトからの集団脱走を組織したり、海をエイヤッ!と割って通り道を造ってしまう土木家だったり、神様と契約して人類最初の契約書を石版に掘ったりした法律家のあのお方のことである。
詳しくは以下Wikipediaを参照されたし。
モーセ - Wikipedia
Moses ...
預言者モーゼ
そう、それは遠い遠いカナンの地の物語であったはずである。
そのモーゼがなぜ?遠く離れた極東の地のさらに忘れられた裏日本の出臍の付け根にあたる宝達志水町に『モーゼの墓』があるというのである!?
この辺りで三名様のうち、幼き日々にムーを購読してはハァ〜ハァ〜しながらダメなヲトナに成長したマッドスカラーと凡人はかなり理性を何者かに支配され、導かれるままに先へと急ぐのであった。
目指すは『モーゼの墓』!しかし、HPにいくつか紹介はあるモノの、住所不定さらには困ったときのGoogle先生までもが明確な位置を特定できないっ!?
これはやはりモーゼの魂が警戒しているからなのか?オカルティックな時の定石通り、電子機器類が役に立たないっ!?
どぉ〜する三名様っ!?
もはや独り冷静な謎のアドバイザー放ったらかしで、匂いをかぎ分けるマッドスカラーと凡人。
すると、そう高くない山の麓に『モーゼパーク』の看板がっ!?!?
ただのお墓では無くなにせパークである。
これは、モーゼの子孫を中心とした村の方々が深く帰依してきたが故に、それはそれは盛大なメモリアルパークが整備されていることだろうと、三名様の一人を除く二名様は胸躍らせて突入したのである。
駐車場らしきところに車を止め入り口らしき山道を分け入る三名様。
ご丁寧に入り口付近にはパークなお墓の地図が設置されている。
山道の入り口の右にはパルテノン神殿の石柱かっ!?と思わせるような思わせぶりなオブジェが。時代がちゃうやろっ!?などと無粋なツッコミはしないムー育ちのボクらである。
この時、ボクらはまだこのパークの怖さを知らない。
山道を勢いで分け入ったところ、いつまで歩いてもただの山道...。
これはもはやメモリアルパークではあるまいっ!?山であるっ!!
途中、『熊に注意!?』の看板や山道に落ちている毬栗はすべて中身が食べられており、殻ばかり......。
なんだこれはっ!?野生動物豊富なただの山道かっ!?
いつしかボクらはモーゼの墓はそっちのけで、熊と遭遇したらどうやって逃げればいいのだっ?と謎のアドバイザー的見地からやら、学術的な見地からやら、凡人ならではの定説の見地からやら喧々諤々誰もいない山道をヲトナの男三人で大声を出しながら登り続けたのである。
そうこうするうちに、よぉ〜やく開けていそうなエリアが見えてきた。
入り口の地図に描かれてたミステリーヤードである。
ここには預言者モーゼが宝達志水町に降り立った経緯や、その後の人生に書かれた歴史的であろうはずのものであるが色鮮やかな石碑が設置されている。
この石碑によると、モーゼはシナイ山に登った後に天浮船に乗り宝達志水に降り立ったのだそうである。
ちなみに、この天浮船もこの地に存在しているとのことであるが、残念ながらこの日は雨上がりで危険だったからであろうか、我々の調査を妨害するためであろうか、山道が閉鎖されておりさらに奥へ向かうことはできなかった。
そして、宝達志水で十戒を授かった後、なんと天皇の姫君をいただいて、この地で538歳まで生き、三ッ子塚古墳に葬られたそうである。
なんとも、青森のキリストの墓に匹敵するモヤモヤ感である。やはり、日本人は失われたイスラエル支族の一員なのであろうかっ!?!?
さらに我々はモーゼ信仰がいまだ続いている決定的な証拠を押さえたのであるっ!!!
まさに三ッ子塚古墳に眠るモーゼの祭壇ともいうべき位置に設置されてるミステリーヤードで撮影したモノがこの写真である。
雑草をちぎり取られた一画に適当に砂利を敷き詰め、そこに謎のハート型の石と半分に割られた石、それと研磨されたかのような端が円い石で囲まれたところで、何かを燃やした跡......。
これは、モーゼとその家族を信仰してきた古代信仰が未だにこの宝達志水の地で存在している証なのでは無いであろうか!?
我々は、といっても三名様のうち謎のアドバイザーを除くただのムー少年二名様はこの決定的な証拠を持って満足し、しずしずとまた往路を下山していったのであった......。
非常事態宣言!?宇宙人に支配された街〜コスモアイル羽咋〜
もはやダメなヲトナからただのムー少年と成り下がった二名様が目指すは北陸ミステリーといえばこの街、羽咋市であるッ!
能登半島の首根っこを富山県の氷見市と半分に分かち合うこの羽咋市は、古来より謎の光る物体が数多く目撃されるという。
ハァ〜ハァ〜がとまらないムー少年二名様を宥め賺しながら車を運転するのはただ一人冷静な謎のアドバイザーである。
斯くして、宝達志水町から羽咋市を目指す三名様。
しかし、早くも羽咋市に突入する時点で事態は予想していた以上に進展していたのであったっ!?
まるで、開き直っているかのような市への入り口に設置されてる『UFOのまちへようこそ』?
ジモティではなく宇宙人が我々を出迎えているのである。
これはまちぐるみ、市ぐるみの詐欺なのかっ!?もはや『本気』とかいて『マジ』なのかっ!?!?
これは捨て置けぬっ!
我々は、このUFOの街羽咋市の本拠地と思しき『コスモアイル羽咋』へと向かった。
能登半島UFOの町にある宇宙科学博物館 コスモアイル羽咋
これが宇宙人の本拠地ダッ!?
駐車場とおぼしき広場に車を止めた三名様はさっそく、目前に現れた宇宙船としか見えない建造物に向かい歩を進めた。
これは母艦なのかっ!?上空に浮かぶ母艦への連絡船なのかっ!?!?
しかし、ここも先ほどの天浮船への潜入を拒んだモノと同様、『休館日』というおそろしく人間くさい理由を持って我々の潜入を拒んだのである。
まるで、我々に天と地の理の秘密を暴かれるのを恐れているかのようなこの立て続けの妨害工作はなんなのだろうか?
まだ、機は熟していないとの天の神様の思し召しなのであろうか??
しかし、潜入は不可能だったモノの我々は先ほどの『UFOのまちへようこそ』の看板が詐欺でも嘘でもなく、むしろ恐るべき方向に事態は進行しているとの決定的な証拠を激写したのであるっ!!!
宇宙船外に貼られていたこのポスターを冷静に分析してみたい。
『非常事態宣言 石川県羽咋市に宇宙人出現。』
ぱっと見、羽咋市に宇宙人が出現しました!と市の広報担当が記者会見で発表している場面である。
が、眼をかっぽじってよくよくこのポスターを見ていただきたい。
記者会見しているのは地球人の羽咋人では無いのである。
そぉ!記者会見をしているのはグレイ型宇宙人と思しき宇宙人なのであるっ!
これが意味するモノは何か??
非常事態宣言を発しているのは羽咋市民である宇宙人であり、その宇宙人が発する宇宙人とは我々地球人のことなのであるっ!?!?
もはや、羽咋市は完全に宇宙人が支配する地であり、そこに通りかかっている我々自身が宇宙人なのである。
恐るべき、羽咋市......。
ここまで宇宙人が入り込んでいるとはさすがのマッドスカラーも想定外だったようだ。
なお、宇宙人が普通に生活している痕跡はこのコスモアイル敷地内に点在していた。
おそらく、地球人向けに自分たちの文明・文化を宣伝する宇宙人のアンテナショップのようなモノなのであろう。
残念ながら我々の訪問を知ってか知らずか、ここも締まっており立ち入ることが許されなかった。
ショップの窓にも明確な彼らの主張が感じられる。
広場には、以前勇敢にもこの宇宙人と戦ったかつての羽咋人兵士の碑であろうか、本人不明だからか、弱者が故に顔を切り取られたのか、一応の敬意を地球人に対して持っているのだろうか、このようなモノが飾られている。
斯くして、ここコスモアイル羽咋にても事の確信にせまろうとすると何者かの手によって妨害されるという憂き目に遭った三名様である。
しかし、妨害されるということは我々の行動になにがしかの意味があるということでもある。
こんどこそ、真実の探求者として事の真相に辿り着くのダッ!!!
と心に決めて帰路についた二名様のムー少年と一名の冷静な謎のアドバイザーなのでありました......。
というか、いったいこの日ボクらはそもそもなにしにウロウロしたのダッ?
熱にうなされていただけのかっ?
............次回はあるのかっ!?!?