『スタバでノマド』憧れである。
ややブームは過ぎた感あれど、颯爽である。スタイリッシュである。フリーダムである。
ただ、ボクにはできない決定的な要因がある。
スタバではタバコは吸えない。
喫茶店での珈琲の香りと煙草の臭いが混ざったような臭いを愛する昭和な男としては、スタバでノマドに憧れど、無理なのである。
だからといって手をこまねいているわけではない。
以前はドトール、ルノアール、こっちに来てからはSeattle's Best Coffeeをこよなく愛する昭和の男である。
ただ、悲しいかなやはりスタバでノマドのイメージとは何かが違う。舞台装置の差なのであろうか?
やっていることは同じでも、Macに憧れている子供がお父さんのノートPCにAppleのロゴシールを貼って、Mac代わりにWindowsPCを使っているかのような感覚とでもいおうか...。
ならば素直に煙草は諦めて、スタバでMacを広げれば良いのであろうが、そこまで固執しているわけではないンで他の道を探すのである。
カフェでお仕事。カフェで考え事。カフェでの安息。
人はなぜ、ナニを求めてカフェに集まるだろうか?
- 美味しい珈琲。当然である。たいがいが珈琲専門店なのだから。
- おしゃれな音楽。さもあらん。が、それはけして主役にはなり得ないと考える。音楽が主張しすぎるとそちらに興味が持って行かれてしまい、肝心の作業に集中できないからだ。
あ゛っ!?でもこれは重要な要素である。
- 落ち着けるソファー。ある意味必要な要素である。その昔のルノアールのソファーと来たら、ふかふかし過ぎて午後のサラリーマンを昼寝に誘う魔力を発揮していたくらいなのだから。
- オシャレな内装。そんなところでゆったりと贅沢な時間を過ごしている私を見てッ!!的な舞台装置としてのカフェはたしかにあり得る。スタバはまさにそこまで提供しているからこその『スタバでノマド』なのであろう。
そんなことを考えていて、『我が家でノマド』というコンセプトを思いついたのである。
ボクはなにより我が家が一番好きなのである。
けして引きこもりではないが、外を彷徨くよりも我が家にいる方を好むイキモノなのである。
上記4点の内、カフェにいる自分にこだわりを持っていない以上、残りの3点をクリアできれば、『我が家でノマド』が実行できるのではないか?と。
この際、『ノマド』の意味をなしていないことなど関係ない(笑)
まずは美味しい珈琲である。昔からコーヒー豆屋さんのレギュラー珈琲を嗜んでいるんで、その辺は問題ない。スタバ気分を味わいたければスタバの珈琲豆を買ってくれば良い。
手を抜きたいときにはネスカフェのドルチェグストがある。
ネスカフェ ドルチェグスト ワインレッド ジェニオプレミアム[ 型番:MD9747-WR]
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落ち着けるソファーも問題ない。我が家でのボクの居場所はリビングのソファーかPCデスクである。どちらも使い慣れた落ち着けるモノである。
問題は音楽。
普段、家や外で聴くときは自分好みのプレイリストが中心となる。
当然のことながら自分好みである以上、どちらかというと良かれ悪しかれテンションが上がるものばかりとなる。
となると、集中したいのに音楽の方に注意が向いてしまい、注意散漫となりがちなのだ。
そんな時に購読しているコウスケさんの『ライフハックブログKo's Style』でこんなエントリーに出会った。
全部揃えると全60曲!なかなかのボリュームのcafe musicのプレイリストになる。
ここで紹介されている曲をせっせと集めてほぼコンプリート。
やはりcafeで流れる音楽というのはBGMとしての存在がまず第一にあるンで、ほどほどの控えめ感がある。
といって、全く主張がないかというとそうでもなく、フト聴き入ったりする瞬間が良い感じに気分転換になるものだ。
このほどほど感が非常に良い。
斯くして、美味しい珈琲と落ち着けるソファーとおしゃれな音楽を取りそろえた『我が家でノマド』は思っていた以上に快適な空間をもたらせてくれた。
最近、SonyのMusic Unlimitedでもカフェミュージックのコンピレーションアルバムをまとめた『Cafe Apres』というカフェミュージックチャンネルが出来て、さらに音楽の幅が広がり、満足至極な日々である。
Cafe Apres-midi x Music Unlimited | Music Unlimited | ソニー
「午後のコーヒー的なシアワセ」——心を和やかにしてくれる、スタイリッシュで洗練されたカフェ・ミュージックの代名詞
さらに、家から出たとしても、美味しい珈琲とcafe musicプレイリストがあればどこでもノマドが楽しめる。
最近、出張が多いンで移動中であろうが、ちょっとした休憩中であろうが、どこでも集中できる環境を作り上げられる最強のコンビである。
でも、一度はスタバでMacBookを開いてノマドの王道を味わってみたい気も無きにしも非ずな今日この頃なのである。