気がつくといつの間にか長い冬が明けて、北陸にも『春』が来ていたのである。
思い起こせば4ヶ月前。
11月中はまだ晩秋よのぉ〜と暢気に構えていたのだが、12月に入ったとたんに天候はガラッと変わり、以来3月下旬までの4ヶ月間北陸は長い冬に閉ざされるのである。
4ヶ月間のうちほぼ9割5分はこの写真のような雲が低くたち籠もる曇天が続くのだ。
曇り、雨、霰、雪、雨雨、霰、雪雪、曇り、雨、霰、雪、曇り、雨雨雨、曇り......。
こんな天気の繰り返しである。
たまに、ナニをとち狂ったのか30分ほどお天道様が顔を出すこともある。
しかし、油断しているうちにあ゛っ!?という間に雲が広がり雨となるのである。
おかげで、ボクはお天道様の陽のありがたみと言うモノを再認識した。
なるほど、『原始女性は太陽であった』とともに太陽信仰が根付いたのもさもありなんである。
関東平野で生まれ育ったモノとしては、空というものは『天高く馬肥ゆる』のが当然であり、冬の空ともなるとアッハハァ〜〜〜と脳天気なピーカンの空模様しか記憶にないが、そんなところでだけ生活をしていたらこのような慎ましやかなお天道様のありがたみを実感できなかったであろう。
運命に感謝である(-人-)。
そんな陰鬱な北陸にあ゛れっ!?春って来そうなのかな?と思わせたのが、3月の下旬。
尾山神社に咲いていた梅である。
この日は3月21日。それほど多くもない梅の木から境内には梅の香りが立ち籠め、ボクに『春』の記憶を蘇らせるには十分な光景でありました。
その後、家路がてらのせせらぎ通りにも立派な梅の木が。
東京で見かけた梅林の梅よりも種類が違うのかよりピンクが濃い梅の花がかわいらしくポンッポンッと咲いているのです。
でも、まだこの頃は近くの桜の木はまだ全然深い眠りから目を覚まそうなんて感じはさらさら無く...。
春本番はまだなのかねぇ〜と春になりかけた頭はいつの間にかまた遠のいていったのであります。
そんなこんなでカレンダーは4月に入り、新年度。
先日4月4日(土)に決算の関係で休日出勤をした帰りしな。
毎度の帰り道である武蔵の交差点から金石街道に入り、とぼとぼ歩いて家路を急いでいると中橋の高架のところにエラい勢いよく桜が咲いているではありませんかっ!?!?
思わず、写真をパシャパシャ。
春です!とうとう冬将軍も遠き遠方に動座坐して在らせられ、本格的な春爛漫っ!
これぞ待ちに待った春なのですっ!!
もぉ〜数十年悩まされ続けた花粉症に苛まれること無く思う存分春を楽しめるご身分なのですっ!!!
ありがとう神さまっ!!!!
もう夕方だったんで、空も暗くてせっかくの桜もいまいちですが...(^^;)ハハハ。
桜の元気な咲き具合も見られたんで、これで心置きなく春気分を味わえると思いきや、この日の晩から強風だのまた雨だの......(^^;)ハハハ。
これで、桜も散ってしまうかのぉ〜と思っておりましたが、昨日4月6日(火)に新年度の挨拶で富山を回っていたところ、こちらはまさに咲き誇っている真っ最中!?
富山市役所前の松川べりというのはこの辺では有名な桜の名所とのことで、花見目当てであろう方々が1時間無料の市役所の駐車場に車を止めようと、これまで見たことない駐車場待ち渋滞(笑)
この時期になるとこの松川に花見客用に遊覧船が出ているようです。
とりあえず、今日のボクの挨拶周りは富山市役所で終了だったんで、ここで挨拶周り隊からはひとり抜けて、しっかりお花見させていただきました(笑)
12月に入ったばかりの頃は、こんな天候ばかり続いてボクはダイヂョブなんだろか?と思いましたが、終わらぬ闇はないのです。
冬が来れば、やがて『春』が来るのです。
そんな本来当たり前で都内生活では忘れかけていたような春夏秋冬、日本の四季もここ北陸の地ではしっかり実感させて頂いておりますm(._.)m