転勤先の新天地でコトが起きたときは思った以上に不安なモンである。
7月の引越以来幸いなことに我が家ではまだ病院のお世話になるということが無かったのだ。
先日、職場からの帰りしな。なんか歩くとヘンな感じがするなぁ〜とボォ〜っと思いながら、まっいいかといつものように歩いて帰ってきた。
帰ってきてソファーで寛いでいると、体勢を変えようとすると左臀部に激痛がっ!?
以来、立ったり座ったりするたびにウ゛ゴォッ、ゲッとの雄叫びをともなう激痛鈍痛。
湿布を貼って寝ても翌日になっても治まらず、ついに診察に出向く決意をしたのである。
しかし、なにぶんこれまで金沢で病院のお世話になったことも無く、これまでの池袋だったら歩いて数分のところに一通り病院はあったんで整形外科くらい近場にあるだろうと軽く見ていたが、こちらではそんな便利なところに住んでいるわけではないのである。
そういえば、家の斜め前に整形外科があったっ!ラッキー!と思い電話するともう廃業していて診察はしていないという...だったら、看板外さんかいっ!!!
ジモティの職場のメンバーに電話してオススメの整形外科は無いかと聞くと、ちゃんと検査してもらった方がいいから県立中央病院に行けという。
県立中央病院に電話すると、招待状が無いと初診は受け付けないという...(^^;)ハハハ。
Webでいろいろと近場から探していくと、金沢西病院は当日手術があり外来は受け付けていないと...。
いい加減萎えてきたが、これで一日辛抱したらますます病状が悪くなりそぉ〜なんで、さらに遠方の沖町の金沢病院へ。
ここは初診で招待状が無くても高めの初診料を支払えば、診察が可能とのこと。
もぉ〜背に腹は代えられンので、タクシーに乗り込んで一路金沢病院を目指したのです!!
名前からしてなんかイカつい金沢病院...(^^;)ハハハ。
田畑だらけの中に、ホテルのようなデカい建物が鎮座坐して在らせられます(笑)
会社の健康診断以外でこんな総合病院のお世話になったことも無いボクは、ビクビクしながら入り口を潜ったのでございます。
嗚呼、このまま緊急入院とかなったら?先日のうちのメンバーが緊急入院になって大笑いした天罰なのか?
緊急入院なんてこたぁ〜なりませんよぉ〜にと神さまにお願いしながら、総合受付へ。
総合受付で診察券を作成した後、整形外科の部屋に向かわされます。
簡単な問診をした後にレントゲン室でレントゲン。
仰向け、横向き、横向きで身体を丸めたり、逆に海老反りにされたりしてレントゲンが終了です。
ってか、こっちは臀部の筋が痛いのにその体勢は拷問ですぜっ!!!
レントゲンの後は診察。先ほどのレントゲン写真を見せられながら、
医『本来背骨はS字型なのに、痛みがある人はまっすぐに写ったりするんですよ。』
♂『はぁ〜。』
医『この尾てい骨の上の第?腰椎の間隔が他のに比べると狭いでしょ?』
♂『あ、はぁ〜〜。』
医『ひょっとしたら椎間板ヘルニアの可能性があります。レントゲンだけでは判断できないんでMRI撮りましょう!』
♂『え゛っ!?ヘルニアっすか?MRIっすか??』
医『来週だといつがご都合よろしいですか?』
♂『○○日あたりですかねぇ〜(心の声:ってかMRIかよ?マヂかよ??めんどくせぇ〜なぁ〜)』
医『それまで期間ありますが、このままじゃ仕事に差し支えますよね?』
♂『そぉ〜ですねぇ〜とてもじゃないですが、会社に通える状態じゃ無いンで...(^^;)ハハハ。』
医『では、注射打っときましょ!ちょっと痛い注射なんですが』
♂『(心の声:この痛みが和らぐなら、注射の痛みくらい我慢しまっせっ!ニッポン男児っ!!!)ぜひぜひ!がんばりますっ!!』
とそんなやりとりの後、ベットに仰向けに寝かされて、脚をいろいろ持ち上げられたり、脚気のテストだったりと、脚の運動範囲と痛みの場所を確認されます。
して、となりの処置室で例の痛い注射。
お医者さんも看護師さんも何度も痛い注射痛い注射言うんで、最初の心意気はどこへやら、すっかり萎えきったところで、まず尾てい骨の上辺りにドォ〜〜〜ン!
医『もう一本お尻の方にも打っときましょ!』
♂『(心の声:え゛っ!?2本も打つなんて聞いてませんが??)あ゛っ!?あぁ〜おねがいしますぅ〜』
そして、もう一本、激痛が走る左臀部の患部の辺りにドォ〜ン!!
散々脅された割にはそれほど痛くもなく診察は終了。
後は会計を済ませて、処方箋をもらって、薬局へ。
総合病院だったんで、3〜4時間はなんだかんだとかかるかと思ってたところ、2時間もかからずに終了。
そして、数日後MRI検査に再度向かうのでございます。
先日の注射は結局夕方辺りになって効き出して、なんとか歩行はできそぉ〜になり。
処方された湿布とロキソニンで翌日には激痛はなんとか収まり気味。
でも、これは気休め程度ですとも言われたし、整形外科の嫁である同級生にはさんざん安静安静と脅されたンで、これは気休めなノッ!と我が身を自制しつつもやはり、痛みが薄らぐと身体というモンは動けるのである。身が安らかだと頭が働くのである。
なので、その後も会社のキックオフでの長時間拘束だの、雷鳥さんに揺られての大阪出張に行ってしまったりぃ〜のと日常生活を送りつつ、MRI検査の日がやってきたのである。
とりあえずMRIを撮ってみれば背骨の中の状況がわかるという。
であれば、ボクも歳なので無理を重ねるよりもここでちゃんとハッキリさせて置いたほぉ〜がよい。
検査日当日にまたまた金沢病院へ。
整形外科の再診受付を済ますと、放射線科へと促される。
放射線科に行くと、パジャマみたいのに着替えてお入りくださいと。
パジャマに着替えてMRIの台に。
なにせこんなご立派な医療機器のお世話になるのは初めてのこと。
緊張しながらも技師さんの説明を一言も漏らすマジと耳を傾けていると耳栓を渡される。
MRIというモンは五月蠅いモンらしい。
耳栓をして、台に仰向けに寝て直立不動ポーズをキープ。
体幹ズレてしまうと撮り直しになるらしい。そらぁ〜そぉ〜だろう。輪切りで撮影されるんだから。
しかし、20分キープというのはなかなか辛いのぉ〜と思いながらも『ボク、がんばりますっ!』と心の中で宣誓をする。
準備OKとなるとウィ〜ンと台が筒の中に収納されていく。
ホッホォ〜。これはなかなかの閉所である。窮屈である。圧迫なのである。
これは閉所恐怖症の人は溜まらんなぁ〜と思いつつも、SFによく出てくる宇宙船のコールドスリープ装置というモンはこういう感じかもしれんなぁ〜とへんなところで妄想が広がり、これから外宇宙までの星間航路につく宇宙飛行士の気分に浸りながら撮影に入る。
耳栓を渡されたくらいなんで五月蠅いンだろうと思ったが、やはり五月蠅い。
ウゥィィィィィ〜〜〜ンと唸りはじめながら、グォ〜〜ン、ビィ〜〜〜ビィ〜〜〜、ドッドッドッド等々、コールドスリープ中にエイリアンに襲われたかのような大騒ぎである。
そうこうしているうちに星間飛行の20分は終わり、ボクはコールドスリープ状態から無事に蘇生したわけである。
後日また結果を聞きに来るのは面倒くさいんで、結果を聞いて変えるため現像が終わるまでかなり待たされる。
MRI自体はなかなか楽しいモンだ。今思うと(笑)
そして、結果である。
結果から言うとたいしたことは無いらしい。
ただ気になるのが、
医『ちょっと出てる感じではありますが、これくらいであれば大丈夫でしょう!』と。
ヲイヲイ?ちょっとでも出てるってホントに大丈夫なのか?またこれが圧迫されてこの間みたいな激痛に苦しムンぢゃぁ〜ないのかい???
♂『この間レントゲンで尾てい骨の上の方の骨の間隔が狭まってるっておっしゃってましたよね?あれ大丈夫なんすか??』
医『MRIの結果でもちゃんと神経通ってますんで、これくらいであれば問題ないと思います』
♂『.........はぁ〜。』
医『まだ、コリみたいに感じるということなんでお薬多めに出しておきますね。コリが無くなればお薬やめて頂いて結構です。その後特に支障が無ければ大丈夫です』
♂『あ゛っ、あぁ〜〜〜ありがとうございました...。』
なんか、非常にキツネに摘ままれた気分である。
あの激痛はなんだったんだ?注射でなおった??気休めなのに???
そもそも大したことなかったンで腫れが引いて、元に戻っただけ??
なんともはや、素人には腑に落ちない身体の仕組みではあるが、ボクまだまだだいじょぶそぉ〜です(笑)