『金沢』といえば、何はともあれお魚である。
海鮮丼の豪華な佇まいにはじまり、数多在る回転寿司での舌鼓、果ては終わりのない居酒屋での刺身盛りを巡る旅と、お魚好きにはたまらないお土地柄、それが金沢の王道なのである。
とボクは勝手に思っている。
しかし、そんな幸せな境遇に身を置き、日頃美味しいお魚に恵まれていようとも、決してすべて亡き者には出来ないモノ、それが『お肉』なのだ。
ここ金沢ではお魚に比べるとお肉屋さんの類、ステーキ屋、焼肉屋の数が少ない。しかも、週末ランチタイムに食事の出来るお肉屋さんとなるとさらに数が限られるのである。
そんな不遇な環境の中、それでも美味しいお肉屋さんをこれまでご紹介してきたが、ついにここにきて真打ち登場っ!?
というか、もはや能登牛だのなんだのいう地方ブランドよりもこのお店がやってくるなら、それだけでも十分なのボクちゃんっ!!
といえるお店がついに開店なのである。
そう、都内では普通に有名店であるあの『叙々苑』が4月24日(金)に金沢市内にオープンしたのである。
しかも、日本海側では初の出店とのこと。
これは行かないわけには行きますまいっ!!というか、ボク以上に焼肉好きなうちの相方さんは来る日も来る日も待ちわびていたらしく、開店するやいなや、
♀『週末いくぞぉ〜〜ムフゥ〜〜〜ッ!!!』
と鼻息の荒さも猛々しぃ〜のである(笑)
場所は尾山神社の斜め前。北國新聞社ビルの21階。
あの辺りでは一番高く聳えるビルなんでまぁ〜迷うことは無いと思います。
が、若干ビルの入り口が解りづらいかも?
ビルのメインの入り口とは別にちょっと左側に叙々苑の看板を冠した入り口が設けられており。
こちらから入るとエレベータがすぐです。正面入り口からもいけますが、目の前に北國新聞社の受付があったりするんで、ちとビビります(笑)
エレベータで21階に上がるとこんな店構え。
お゛っ!?ここも黒門を模して黒構えなんかっ!?!?と思いきや、叙々苑て内装はどこも黒基調だったよね...(^^;)ハハハ。
ここ数日TVCM流しまくってるし、開店二日目なんで結構な行列かっ!?と思いきや、それほどでも無く。ちなみに土曜日の11時半過ぎくらいです。
でも、席は満席で待ちも二組目だったんで、店内で待つことに。
して、待つこと10分程度でテーブルに案内されます。
まだ開店二日目の店内はとても小綺麗です。
複数人向けのテーブルは輪島塗だのなんだの金沢らしい内装を施しているよぉ〜ですが、オープンなスペースは叙々苑らしい内装。
そして、通されたカウンター席はこれまた何度もお世話になった、カップル用の窓際のカウンター席。
窓の外には香林坊から片町方面の金沢市内の眺望です。
この角度だとちっと見えない左側の方が、いわゆる金沢城だったりの観光地ですなぁ〜。
とりあえず、ランチタイムだったんでランチセットを一つ。
こちらは『焼肉ランチ(S)』。
ひさびさに食べた叙々苑サラダにかかっている叙々苑ドレッシングとの再会に涙腺が緩みます...(;;)ハラリ。
やはり北陸新幹線繫がりもあり、オススメのコースは『輝コース』らしい(笑)
ただ、池袋の叙々苑に通っていた記憶を辿ると、池袋叙々苑ではもすこしリーズナブルなランチだったよぉ〜な気がすんだよね。
やっぱり百万石金沢ブランドのプライドで単価高めにしてるんだろか???
こちらは『焼肉ランチ(S)』のお肉。
頼んだ後に気がついてショックだったのが、このお肉は加工肉らしい!?!?
え゛っ!?叙々苑とかでも加工肉出すようになったンっ!?!?というのが正直ショックでございます。
まぁ、食べた感想は美味しぃ〜ンですが......なんか加工肉って言葉が苦手。
こちらは黒豚バラ肉。
ちっと厚め。も少し薄いとさらに食べやすくて美味しく感じるかも。
黒豚バラ肉、焼肉ランチ(S)の加工肉、エビの焼かれ姿三人衆でございます(笑)
して、グランドメニューからこちらはカルビ焼。
このサシがたまりませんなぁ〜。
叙々苑では普通のカルビですが、市内の他の焼肉屋だと上カルビで出てくるくらいのしろモンです。
こちらは赤身ロース焼。
焼きすぎずにササッとあぶる程度でということでございます。
我が家は二人とも叙々苑ではカルビというよりもロース愛好家なのでございます。
ただ歳を取ったンですなぁ〜....(遠い目)。
珍しく財布の紐の固いうちの相方さんが勢いづいたんで、上ロース焼。
叙々苑のなかで一番好きなメニューでございます。
赤身ロース焼&カルビ焼が次から次へと網に置かれていきます。
我が家ではたいてい網にお肉を置いていき、ちょうど良い焼き加減まで網の上で育てていくのはボクの役割。
いい焼き加減で次から次へと口の中に放り込んでいくのはうちの相方さんの役割。
なんか、仕事しまくっているのに割りが合わないのでございます...(T^T)(涙)
上ロース焼、これは絶品ですなぁ〜。いつ食べても。
どんなに美味しいお肉の焼き肉屋さんに行っても叙々苑での満足感に優るモノはありません。いまんところ。
お肉の質も味も叙々苑以上にいいところは数あれど、この満足感てどこからくるんだろぉ〜?
と思うと、叙々苑のお肉の絶妙な大きさと厚さにあるような気がするのです。
大きすぎず小さすぎず。厚すぎず薄すぎず。それぞれの部位のお肉の一切れ一切れが、口の中に入れたときの口の体積に占めるお肉の体積の割合がちょうどいい感じがするンです。
だから、お肉を口に入れ、咀嚼し、飲み込むこの一連の作業の一つ一つが絶妙なバランスで成り立っているが故に、食後にお肉を食べたなぁ〜という満足感を最大限に引き上げているからであると。
だから、どんだけ美味しいお肉を他のお店で食べても、叙々苑以上の満足感足り得ない。
お肉の質以外にも、一切れ一切れの大きさ&厚さというモンを焼き肉屋さんはもっと研究してみるとオモシロい結果に繋がるんじゃなかろぉ〜か???
最後はデザート。
普通、叙々苑でデザートというとバニラか抹茶のハートアイスなんだけど、ここでは杏仁豆腐でございました。
いやぁ〜金沢で叙々苑の焼肉がまた喰えるとは。東京に戻るまで食べる機会無いかと思って諦めていたんで、うちの相方さんも含めテンションあがりまくった週末のランチでございました(笑)
もぉ〜GWが目の前のこの時期。
ソメイヨシノはとっくに散り、北國新聞社ビルの斜め前の朝日生命ビルには八重桜がボンッボンッ!と咲き誇ってました。
このぼんぼりのよぉ〜に咲き誇る桜って、結婚当初から住んでいた高松時代のときに目の前の保育園で咲いていたのと同じ種類。
久々に、うちの相方さんと結婚した当初を思い出した春の昼下がりでございます(*^^*)。