『食』は文化であり、文化はなにより『食』である。
ここ金沢では北陸新幹線が開通し、陸の孤島ぶりが若干緩和されど、まだまだ関東の文化よりも西日本文化の影響が根強いのである。
職場近くの百貨店、エムザのデパ地下でも西日本側の食文化に接する機会がちょいちょいあるのである。
たとえば、広島焼きだったり、いか焼きだったりは特にメジャーで定期的に屋台が設けられる機会が多い。
今回初めて目にしたのは『一銭洋食焼き』である。
どぉ~やら粉モン?
金沢人は粉モン好きなのだろうか?
エムザにある『ぼてじゅう』はいつ行っても繁盛している。
ボク的には焼き方と客の扱いが雑なんでいまいちな印象しかないが、老若男女問わず盛っているのだ。
駅のForusにある『千房』も人気店である。
その他、片町には夜しか営業していないがお好み焼き屋や京都ねぎ焼きのお店も散在している。
粉モン好きという点では、十分西日本というか関西文化圏に属しているといえよう。
話はもどり、
『一銭洋食』ってなんぞ?
同じ屋台ではいか焼きも売られている。見た目は粉モン。いか焼きと大差ない。
おばちゃんに聞くと、小麦粉の生地の中身は豚肉、キャベツ、天かすだという。
これは食べてみないわけにはいきますまい!ととりあえず味見がてら三時のおやつに一つ頂戴することにした。
外見は薄く焼いた小麦粉を半分に折りたたんだ、いか焼きと同じようなモンである。
ちなみにこれ1枚で199円。ドーナツ喰うならこれ喰いたい。
小麦の皮を剥いてみると、若干見た目エグいがこんなテイ。
豚バラ肉とその裏にキャベツ、天かすが見える。
その材料、佇まい的にはお好み焼きの元祖といえるよぉ~なモンである。
Wiki先生に聞いてみると、
『キャベツ焼き』ともいわれてるらしぃ〜。
やはりお好み焼きの元祖みたいなもんだそぉ~だ。
しかも、大正時代まで遡るという。
なるほどっ!と納得よりも笑ってしまったのが、当時はソースがかかっていればなんでも『洋食』だったということ(笑)
小腹が空いたときにお手軽に食べられるファストフード的なノリなんだろう。
しかし、この手の粉モンを食べると常に思うのだが、大阪の喰いモンのソースの旨さったら、なんで都内で食すモンとこんなにちがうのだろう?
ソースひとつでそんなに違いが出るとは思わないし、今の時代都内の飲食店でも大阪のソースを取り寄せて使っているだろうに。
ソースと具の味のバランス感覚が、やはり大阪と都内では違うのだろうか???
おやつにオススメ!一銭洋食!!
ボクはいか焼きよりこっちのほぉ〜が好きかも。