ここ金沢に赴任して早くも一年経とうとしている。
昨年の6月30日。うちの相方さんを池袋に残してボクは一人で降り立ったのだ...(遠い目)。
なにせ正式に決まったのが着任一週間前の6月24日。それから顧客先や関係先への挨拶周りで全国行脚しぃ〜のちょっとした引き継ぎしぃ〜ので、金沢での新生活の準備をなにもする時間が無いまま、着の身着のまま数日分の着替えを持って金沢に来たのである。
明日から始まる新天地への期待と期待と期待とちょっとした面倒くささを携えて。
金沢駅に降り立ち、とりあえず一週間分予約したドーミーインに向かう道すがら、小腹の空いたボクは金沢のらーめんはどんならーめんなのか?と駅ナカにあったこの『侍の侍』の暖簾を潜ったのである。
その後、北陸外から金沢に来られた方に聞かれて困る質問と同じ質問をボクはこの時は自らに問いかけていた。
『金沢のらーめんてなに系???』
この質問は非常に困るのである。『なに系?』と問われてもなに系らーめんとハッキリと言えるほどの勢力はここ金沢では形成されていないのである。
形成されているのは圧倒的に『8番らーめん』である。
なので、なに系?と聞かれると真っ先に頭に浮かぶのはいまや8番らーめんなのである。
しかし、8番はなに系ときかれても困る。塩だろうが醤油だろうが味噌だろうがなんでもあるチェーン店だから...。
しかも、何度も本ブログでふれてきた通り、三世代で押し寄せる8番らーめんで物心つくコロから舌の記憶を植え付けられている金沢市民ならではの『なんでやろ?8番??』は域外の人には全く通用しない。
敢えて恐れずに言うならば域外の人にとっては8番らーめんはただのチェーン店の味であり、特に美味しいと感じるモンではないからである(爆)
ということで、駅ナカで気軽に入れるこの『侍の侍』のらーめんは強いて言うなら博多ラーメンである。
なんでも『金沢』、『百万石』、『加賀』だのと土地土地のブランドを付けたがるのが金沢人の悪いくせ。ここでは金沢流和風とんこつと名付けているが要は博多ラーメンのことである。
強いて言うならば、臭みがなくとんこつスープであるがあっさり感じる。
その他、とんこつ醤油と和風とんこつに馬油が入った黒香味と辣油が入った赤香味がメインのメニュー。
富山での美味しぃ〜肴で満足していたにも関わらず、帰りしな妙に小腹が空いたので、久々にというか一年前に金沢に来た日以来ほぼ一年ぶりに侍の侍に行ってみた。
メインメニューの他に『甘えび香味らうめん』なるもんがあったんで、先ほどの白エビ唐揚げに感動した流れで、これをご注文!(笑)
和風とんこつに甘えび油を垂らした逸品。
思っていた以上にえびのインパクトがあり、えび出汁の香ばしさがマイルドな和風とんこつスープにインパクトを与えている感じ。特にスープが旨しですっ!
麵は基本ここは博多ラーメン系なんで細麺。
ちゃんとオーダー時には麵の堅さと味の濃さが選べます。
ただ、麵の堅さはちと注意が必要!?
金沢の人って大らかというかのんびりしてます。
らーめん屋さんだからといってチャキチャキしてるとは限りません。むしろのんびりです。
なので、普通の堅さで食べたいときは堅めでオーダーしましょ!
堅めで食べたい人はバリ堅で!!これ、此処に限らず堅さのオーダーをするときの金沢の基本です。