拝啓、愛しの魔神さま。
貴男は覚えていますか。日本全国愛の逃避行を重ねたあの暑い夏の日々のことを。
貴男と行動を共にするとどこに行こうが天候に恵まれない、そんな苦労も貴男と一緒にいられるだけでどぉ〜でもいぃ〜ことでした。
愛しの魔神さまと初めてここ金沢を訪れたのは3年前のことでした。
忘れもしません3年前の8月9日。ボクは忘れてもGoogle先生はちゃんと覚えてくれておりました。
貴男と行動を共にするにしては、蒸し暑くも珍しくカンカン照りな猛暑の夏の日。
魔『金沢駅にうまい寿司屋があるんぢゃっ!ウリャァァァァ~~~ッ!!!』
と貴男が仰せになるので、貴男の行くに任せて駅の周辺を汗かきながらウロウロしつつこの『まいもん寿司』を探したものでした。
昨年7月にここ金沢に赴任という形でふたたび訪れたときには、貴男と訪れたあのまいもん寿司は、北陸新幹線開通に伴う駅ナカ工事の影響で跡形もなく無くなっており、貴男と過ごしたあの場所の諸行無常に涙が頬を伝ったモノでした......。
しかし、駅ナカも綺麗に再整備され、あの『まいもん寿司』も百番街の名店の一角として新たなスタート切ったのです。
以前も結構コンパクトな店内だったものの、新装開店後もカウンターにきっつきつで15席程度と、新装開店後もかなりコンパクトな佇まい(笑)
食事時は行列のできるお店なので、きっつきつの中で食事することを覚悟しなければなりません。
こちらがセットメニュー。ちなみにこの日はランチタイム過ぎていたんで通常メニューになってます。
ランチタイムはもぉ~少し安めの価格帯だったはず。
セットの貫数じゃ物足りない貴兄、自分の好きなネタを喰いたいという貴兄にはこちら。
定番の加賀前握りの他にも本日のおすすめメニューもあります。
で、この日ボーナスお小遣いで気持ちが大きくなっていたボクは上握り13貫、極上手巻、味噌汁、小鉢のセットの『金沢百万石握り』をご注文っ!!!あ゛ぁ~太っ腹!
ちなみにこの『まいもん寿司』さん。金沢駅店は廻る寿司屋ではございません。
お値段的には廻るお寿司屋よりは高めで、廻らないお寿司屋よりはリーズナブルってところでございます。
まず出てきたのはあなごの一本握り。あなごの一本握りはいまやどこでも定番な感じですが、久々に目の前にすると迫力あります。
フワフワのあなごが美味!
あなごで口の中がまったりした後はのど黒のあら汁。
市内のお寿司屋であら汁がサービスで出てくるところは多いですが、さすがにのど黒のあら汁は初めて。
のど黒の脂が濃厚か?と思いきや、結構あっさりめで御口直しに丁度いい感じ。
のど黒の大きな目玉の周りのゼラチン質が美味しぅ~ございました(笑)
そして加賀前尽くしの12貫がドォ~~~ン!!!
市内の廻るお寿司屋さんに比べて、小ぶりのシャリとそのシャリを包み込むようなネタのバランスがちょうどいい握りです。
先日の蛇の目寿司さんの握りのよう。
ここもシャリがホロホロと口の中で崩れていく感じが、お値段相当の旨さを感じさせます。
すっかり満足度が高まり、もっともっと!と欲望のまにまに胃袋に支配されたボクの脳はすかさず、本日のおすすめから注文をしてしまったのですって!?
左から、なめら、いわし、はちめ。
なめらとはちめは身が引き締まってプリップリ。ホント北陸の白身魚は美味しぅ~ございます。
そして、いわし!
ご覧あれ!この肉厚で光り輝くネタのお姿を。
金沢に来て新発見だったのが、いわしって旨いのね。ということ。煮てよし焼いてよし。もちろん生で食してもよし。
全然臭みがなく、あじより安いネタなのにボクはいわし押しでございます(笑)
そして最後にセットの残りの極上手巻き。
鉄火巻でございます。ゴマが少々かかっているのでゴマの香ばしさが加わり、鉄火巻以上のポテンシャルを発揮しています。
金沢駅構内のお店なので、最後にもう一回北陸のネタを味わいたい貴兄に!
といっても、この百番街のお店はどれもお勧めなんで、最後にもう一回!といっても選択に困りますなぁ~~(笑)