たしか、7月くらいに東京出張した時だったろうか?
新橋で降りて、いつもの定宿に向かう途中で偶然発見した『満来』の看板。
満来といえば新宿西口のラーメンの名店。
あの満来が新橋に???いつのまに???さっそく入りたかったモノの、その日が夜遅くすでにお店も閉まっていたため、今度都内出張の暁には是非立ち寄らねばなるまいっ!と心に堅く決めていたのでございます。
して今回、時間も十分余裕を見て、北陸新幹線の道中、音が鳴り響く胃袋を宥め賺してなにも口にすることなく、もはやおやつタイムともなろう時間に『満来 新橋店』を訪れたのでございます。
入口の脇には見本が。そぉ〜です新宿西口店もこんな佇まいでございました。
もぉ〜すでにランチタイムはとっくに終わり、世間ではおやつの時間な頃合いだったんで、店内はガラガラ。
かなり広いカウンターのみの店内で、でも20席は余裕でありそぉ〜な広さです。
満来というと、大学から社会人になり中堅くらいまでの90年代に一番お世話になったラーメン屋でございます。
いまではつけ麺いうても立派に市民権を得ており、らーめん文化の一大勢力を持つまでに知名度が上がっているモノの、当時つけ麺的な食べさせ方をしているお店は、満来新宿西口店と池袋の大御所大勝軒一門くらいだったのでは?
なので、はじめて満来のざるらあめんを食べたときの衝撃はすさまじく、ラーメンをざるそばのよぉ〜につけ汁につけて食すというお作法の珍しさと、ドスンドスンッと暴力的なまでに肉厚のチャーシューが詰め込まれたビジュアル(ざるチャーシューの場合)に圧倒されたもんでした。
そんな破壊力のあるラーメンだったんで、平日休日問わずお店の前はお昼時、晩メシ時には大行列で、『美味しいらーめん屋は並んででも食べるもの』という矜持を学んだのもこの満来なのでございます(笑)
そんな懐かしさでいっぱいの満来で頼んだのはやはり『ざるらあめん』。
そぉ!そぉ!!これです。これでございますっ!!
今現在王道の魚介豚骨Wスープ系のドロドロこってり&太麺ではないこの感じっ!!(笑)
めんは平打ち麵で、喜多方ラーメンみたいな感じの波打つ平打ち麵。
そこにざるそばのよぉ〜に海苔がかかっているのですっ!!
このちょっとした海苔が味のアクセントに欠かせないのでございます。
ツヤッツヤに光り輝く麵。
相変わらず、普通盛りでも量は多いですなぁ〜(笑)
そして、ザ・東京ラーメン!的な半透明に透き通る醤油スープ。
こってりの『こ』の字も無い、昔ながらの醤油ラーメンのスープにざるらあめん向けにちょっと酸味と唐辛子を足したモノでございます。
そして、スープの下にはゴロゴロとチャーシューの角切りがころがっています。
麵を一口食べながらチャーシューも一緒に口にして食べ進んでも、まだころがって入るくらいに、思ってる以上のチャーシューが沈んでいます(笑)
これがざるチャーシューだと沈まずにスープの上に厚切りハムのようにチャーシューが鎮座坐して在らせられることになり、チャーシューを食べに来たのからーめんを食べに来たのかわからなくなるほどの暴力的な視覚への攻撃に晒されることと相成ります...(^^)ハハハ。
いやいや、しかし懐かしぃ〜あの味。でございました。
今となっては古くさい味かも知れません。いまのつけ麺文化の文脈とは異なる味なんで。
でも、今のつけ麺は歳取ったら辛いかも知んないけど、この満来のざるらあめんの味は歳を取っても食べ続けられる味なんだろぉ〜なぁ〜〜。
そういえば、満来の新宿西口店は今でも繁盛しているんだろか???