金石街道とJRの高架が交差するまさにその麓に鎮座坐して在らせられる『金澤どぜうきふじん』さん。
以前も金沢カレーのエントリーでご紹介しましたが、このきふじんさんはもともと喫茶店として営業していたらしく、そこに金澤どぜうのお店と合体して、新たに『金澤どぜうきふじん』として営業しているお店です。
職場と家の行き来で毎日お店の前を通りがかっては居るモノの、しばらくお店に入ってなかったんで、久々に週末ランチでお邪魔なのです。
お店の中は、テーブル席とかは無く、コの字のカウンターのみ。
結構常連さんが多い感じのお店です。
名物の貴婦人カレーは以前喰ったことあるンで、今回は是非是非金澤どぜうをいただこう!!と心に決めておりました。
がっ!?そもそも金澤どぜうとは何モノ???かと言いますと、入口入ってすぐのところに来し方の説明書きがありました。
「長崎県の浦上で」とあるんで、今でいう浦上天主堂のあたりでしょぉ〜か?
1867年というとまさに徳川最後の将軍慶喜が朝廷に大政奉還をした年ですなぁ〜。
そんな時代に、長崎から金沢に流れてきたキリシタンたちが日銭稼ぎで売り歩いて旅をしていたのがどじょうの蒲焼きの始まりとのことで。
やはり北陸って流れ落ちてくる土地柄なのですね...(^^;)ハハハ。
そんなどじょうの蒲焼きも金沢と福光一部にのみ伝わる料理ということとなると、ここはしっかり味の記憶を舌に植え付けておかねばなりませんっ!
そんなきふじんさんですが、どじょう料理の他に喫茶店時代以来の喫茶店の軽食の2系統の料理が楽しめます。
どじょう料理とうな重。
ちなみにうな重はオーダーしてから結構時間かかります。20分は覚悟しておいた方がよかろうかと。きふじんさんの鰻はこれはこれで、また別エントリーでご紹介!(笑)
うなぎ料理や串揚げ、おでんといった居酒屋メニューもあったりします。
この辺からは喫茶店の軽食メニュー。
そして貴婦人カレーの数々。貴婦人カレーは以前のエントリーを参照してください。
そんな中でボクがオーダーしたのはどじょう三昧定食!
とにかくどぜう料理を味わい尽くすのですってっ!
で、出てきたのがこちら。柳川鍋をメインに串もの。
どぜうの柳川鍋。
そぉ〜いえば、柳川鍋といえば牛肉や豚肉をつかった柳川風鍋は居酒屋で食べたことありますが、ちゃんとしたどぜうの柳川鍋は食べたことがありません。
味はだいたい想像付くモノの......。
玉子に綴じられた柳川鍋の底からガバッと小鉢に移すと......。
ヒエェェェ〜〜〜〜ッ!?!?
どぜうがウヨウヨ、ニュルニュルですっ!?
鍋の玉子の下にはほぼ全面にわたりどぜうがウヨウヨ...(^^;)ハハハ。
かなりの大盤振る舞いなのでございます。
お店の大盤振る舞いには感謝しつつも、見た目のファーストインパクトはキツすぎます...(T^T)(涙)
なんかクソガキの頃に田んぼで捕まえたどじょうを水槽の泥に生き埋めにして、どじょうがキュッキュッ鳴いていたことを思い出し、なんかドンドン妄想がグロい方に広がっていってしまいます...(^^;)ハハハ。
でも、味は想像通り。旨いです。どじょうもプルンプルンですし。
咀嚼していて、ちょっとどじょうの背骨が舌に残るときは気になりますが、ご飯と食べていればそれも気になりません。
でも、こんなにいっぱいどじょういらないかなぁ...(^^;)ハハハ。
串ものは上が金沢名物の金澤どぜうの蒲焼き。
近江町市場の鰻屋さんでも売ってますンで、近江町界隈で食べ歩きもできます。
これは旨し!ちょいとしたおつまみにちょうど良いです。
実際、きふじんさんでも多分近所の方らしいお爺ちゃんやお婆ちゃんが30本、40本といった単位でまとめ買いされてました。
下はかばカツ。
どぜうの蒲焼きに衣を付けたフライです。
蒲焼きと違ってかなり太めなのは、アメリカンドックみたいな感じで衣の下に生地の層があるから。
蒲焼きのタレの味が内側から漂ってきてお子様受けしそうな味です。
そしてこちらはどじょうの唐揚げ。
白海老の唐揚げと違って、黒いんで見た目悪いですが...(^^;)ハハハ。
サクサク揚げたてなんでこれはご飯のおかずというよりも、完全にスナック感覚のおつまみですなぁ〜。
脳内で、これもどじょうがウヨウヨか?と想像してしまうと抵抗感が出てきちゃうので、あくまで黒い色したスナックとして食べましょう!(笑)
味は美味しぃ〜ンでご心配なく。
以上がどじょう三昧定食。
まさに読んで字の如くどじょう三昧な料理です。
おそらく、一度にこれほどのどじょうを口にすることはそうそうあることでもないでしょう(笑)
それゆえ、金沢来たら一度は挑戦してみる価値は十分にございます(笑)
どじょうはなぁ〜もっと普通の料理がいぃ〜なぁ〜という貴兄には、貴婦人カレーのほかにオムライスもオススメです。
これはチキンライスのケチャップの加減がほんと絶妙な逸品!
ほんと味付けが美味しゥ〜ございます。
喫茶店の軽食系のメニューにはデザートが付いたりします。
なぜかメニューに『ブリン』と『プリン』と使い分けているミステリーですが、こちらはブリンだったんですが、味はカスタードプリンそのもの......。
なにゆえブリンとプリンなのかは謎でございます(笑)