金沢には直系二郎はないものの、実は二郎リスペクト系のお店は結構あったりする。
そんなリスペクト系のお店の一つが以前もご紹介した、香林坊交差点109近くのお店『前田慶次朗』さん。
この日は開店直後に入店したため、夜の部最初のお客さん。
まだ誰もいない店内。カウンター10席前後のお店だが、30分もしないうちに満席になり、19時前には行列が並び出す実は人気店なのである。
まず、このお店の特徴は二郎リスペクト系ということをとりあえず脇に置いておくと、最近のラーメン屋さんにしては驚くほど店員さんが物静かであること。
最近は黒Tシャツでやたら体育会系のノリか、自分たちの自己満足のためだけにやたらと大声を張り上げるラーメン屋ばかりで、ボクのよぉ〜な心穏やかな人間はそのノリにビビるか興ざめして、ラーメンの出来不出来以上にこんな忙ないお店二度と来るもんかっ!と思ってしまうのだが、ここ前田慶次朗さんは黒Tシャツでもそんな心配は一切ない。
というかむしろ元気がなさすぎて、逆に心配になってしまうほどの物静かさ加減なのである(笑)
この日、久々に前田慶次朗と訪れたのは他でもない。
二郎系のラーメンが喰いたいっ!!というワケではないのである。
悲しいかな、歳とともに二郎系のラーメンを完食できるほどのバイタリティはもはや持ち合わせておらず、でもあの二郎っぽいラーメンは味わいたいと、とてもわがままな願望を叶えるためにやってきたのだ。
そぉ!ここ前田慶次朗では二郎系の野菜マシマシな慶次朗の他に、慶次朗ぢゃボリュームありすぎっ!という女子のために麺・スープ・味は慶次朗と同じというお松というメニューがあるのである。
もはや二郎系では胃もたれがする、でも二郎のラーメンは捨てがたいというボクのようなヲッさんにはぴったりなメニューなのである(笑)
そして、こちらがそのお松。
野菜マシマシ的なノリではなく、チャーシュー、白髪ねぎ、味玉というあくまで普通なノリの具だけ(笑)
チャーシューはトロトロ炙り系なので文句なし。
スープは慶次朗と変わらず二郎系のスープなのです。
麺も慶次朗と同様。でも、本家二郎の麺と比べると若干細めで、こちらの方が食感がツルツルしております。
これぐらいの普通な佇まいのラーメンだと心置きなく安心して食べられます。二郎系を頼んで、1/3以上残してしまい敗残兵のような居たたまれさを感じることもございません(笑)
ラーメンで死ぬ思いをせずに済むもんで、ついつい他のサイドメニューにも手を伸ばしがちです。
この日はお松と一緒に豚玉飯もオーダー。
トロトロの炙りチャーシューのブロックと黄身のコクが織りなすこの小丼はなかなか侮れません。
香林坊交差点近くなんで、夜の片町に繰り出す前の腹ごしらえとか、繰り出した後の締めの一杯にオススメなお店、そんなこんなの『前田慶次朗』でございます。