日帰りバスツアーでいく越前の旅。
東尋坊で思わぬ身内からの恐怖に見舞われた後は、曹洞宗大本山永平寺に向かいます。
郷土料理の井の上さんでまずは腹ごしらえ
天下に名高い曹洞宗総本山ともなると、その門前町もさぞや賑々しいだろう!
と思いきや......。
門前町に入ったところでバスから降り立つと、目の前に広がる門前町はオヤッ!?というほど慎ましやかな佇まい。
これならまだ実家のちかくの子育て呑龍の門前の方がまだ握々しぃ〜ではないかっ!?というほどの肩すかし感なのでございます。
ツアーと提携しているお食事処はいまいち評価が低いんで、オプションの昼飯は申し込まずに、フリーで何処か食べに行こうとしていた我が家なのです。
これは辛いなぁ〜と...(^^;)ハハハ。
この感じだと、車で来る場合には門前町に入る1〜2kmくらい手前にあるお蕎麦屋さんとかに入った方がいいかもしれません。
永平寺蕎麦のお店が何軒もあったんで。
門前町の通りはどこも観光客向けの食堂といった佇まいで、メニューも同じ感じ。
そんななかでも割とよさげな『井の上』さんで昼食なのです。
1階は売店。お土産屋さんになってます。
階段を上がって2階へ!
それほど混んでる感も無く、これなら早く食事ができそう。
なにせ、ここでの持ち時間は約2時間なのです。
ゆっくり食事をしてると、永平寺を回っている時間がなくなってしまうのです。
ランチメニューはこちら。
うちの相方さんは郷土料理の田舎定食。
ボクは福井といえばソースカツ丼とおろしそば。
ただガッつきたかっただけなのです(笑)
単品メニューはこんな感じ。
田舎定食はこんなかんじで、どれもこれもお腹にやさしげな食事です。
お蕎麦は温かいかけそば。とろろをかけて山かけそばにして召し上がれ!
この日の炊き込みご飯は竹の子ご飯でした。
御膳に入っている白くて四角いのが永平寺名物胡麻豆腐。
これにちょいと辛味のある禅みそをつけて食べると大変美味しゥ〜ございました。
こちらは見たまんまのおろしそばとソースカツ丼。
越前そばって有名なよぉ〜ですが、福井でいくつかそば食べてみて、よぉ〜やくわかってきたよぉ〜な気がします。
蕎麦自体の旨味であれば、全然関東圏内の蕎麦の方が香りも豊かで美味しぃ〜ンじゃないかなぁ〜。
越前蕎麦は、蕎麦自体よりもおろしだったり、辛味大根の汁だったり、薬味や出汁で楽しむモノなのではないかと。中でも特徴的なのはこの出し汁。
このそばの出し汁なのに透き通った汁は関東の蕎麦にはないモンです。
この出し汁の旨味と薬味が越前蕎麦の特徴な気がしてきました。
蕎麦だけだったら、絶対に関東・信州の田舎蕎麦のほうが旨い!
そもそも海の幸も豊富で地味も豊かで野菜や穀物が豊富に取れる越前の地で、なんで痩せた土地でも作れるような蕎麦を名産にしたんだろか?
ちなみに、ソースカツ丼は食べ慣れたヨーロッパ軒のソースカツ丼よりも甘めのタレで、満腹感を味わうには小でもちょうど良い量でございます。
曹洞宗大本山永平寺へお参りです!
お昼を食べて、門前町をまっすぐ進み、よぉ〜やく永平寺の入口へ。
なんだかんだと時間を使い、集合時間まで1時間ちょいしか残ってません。
慌てねばっ!
境内の中は新緑生い茂る春うらら。
この日は木陰に入っても全然涼しくない御陽気でございました。
『永平寺全景図』。
ちなみに現在位置は左下です。
うひゃぁ〜とてもじゃないですが、これ全部廻りきれませんっ!?
これなら四の五の言わずに、めしの旨さなんか気にせずに着いたらすでに配膳されているというオプションの食堂で我慢しておけばよかったと、一瞬だけ脳裏を通り過ぎましてございます(笑)
まずは券売機でチケットを購入して拝観料をお支払いなのです。
そして、境内参拝の入口はすぐ脇にある近代的な大きな建物、吉祥閣。
ここは在家の信者さんや一般の研修棟なんだそぉ〜です。
吉祥閣から参拝ルートに沿って流れるように前の人の動きに付いていきます。
最初の観覧ポイントがこの大広間。
その天井に描かれた『傘松閣天井絵』。
全部でいくつの絵が描かれているのか忘れてしまいましたが、この中から『鯉が二匹、リスが一匹、獅子が二匹』この5枚の絵を見つけることができると御利益があるんだそぉ〜です。
我が家は、時間との勝負と、ずっと見上げる首との戦いから途中で放棄して、鯉が一匹くらいしか見つけられませんでした...(^^;)ハハハ。
この辺から、実はうすうす気付き始めていたことがあるのです。
ひたすら階段を上り続けてきており、これって境内の堂坊伽藍は全部回廊で繋がっているのでは?ということ。
道中、ずっとこんな感じで廊下を歩き、階段を上りといった感じで、外を歩くということがないのです。
↑こんな感じで回廊が縦横無尽に走り、境内の各施設を有機的に繋げています。
山の傾斜に合わせて堂坊伽藍は建てられているんで、場所によってはかなり傾斜のある回廊があったりと、参拝にはかなりの脚筋を使います(笑)
こちらは仏殿。たしか(笑)
これは承陽門だったかな?
とにかく時間との戦いでじっくり見ているヒマがないのです...(^^;)ハハハ。
こちらは法堂の内部。
中央にはご本尊様の聖観世音菩薩が祀られているとのこと。
ちなみに、この法堂の位置が一番高いところなんだそぉ〜です。
こちらはバスガイドさんが教えてくれた御利益のある大すりこぎ棒。
女子が触ると料理の腕が上がり、男子が触ると上役へのごますりが旨くなるんだそうで。
せっかくなんで、思い切り抱きついてすりすりしときました(笑)
回廊の隙間からは、一般参拝者のいけない伽藍も見えたりしますが、このように緑生い茂っている季節でなんで、その全貌が拝めません...(^^;)ハハハ。
こちらは山門。
一般参拝客は吉祥閣からスムーズに入れますが、永平寺に修行に来られる雲水の玉子さんたちは、入山するまでにこの山門の前で1時間から1時間半ほど、ただただ待たされるんだそぉ〜です。
すでに入山の第一歩から修行は始まっているとのこと。
いやぁ〜修行の道は厳しいですなぁ〜。
ぐるっと廻ってきて、阿ぁ〜さん&吽さんです。
不思議なことに、門の左右に一体づつではなくて、阿ぁ〜さん&吽さん一組でそれぞれ左右に屹立していらっしゃいました。
なぁ〜んて適当なことを思っていたら、こちらの山門の両脇を固める四体は、仏教の守護神である四天王だったそうです(笑)
こちらは仏殿の内部。
こちらには『釈迦牟尼仏』祀られております。
木立の奥にみえるのが報恩塔。
写経を納める塔とのことで、建立は平成八年ってことでけっこう新しいのです。
なんとか急いで、ハァ〜ハァ〜いいながら45分くらいで駆け巡ってきた永平寺参りなのでございました。
これは時間足らないですなぁ〜。飯時間無しとして、永平寺の見学だけでも2時間は欲しいところ。
帰りは門前を戻りながら、気になっていたモンやお土産を。
まずは、やたらと旨げな匂いを振りまいていた御利益だんご。
しろとよもぎの2種類あります。
けっこう大きめなんで、さすがに2種類はきついということでしろを一本!
しっかりとした感じの感触なんだけど、若干フワッと感もある不思議な食感のお団子に、焼きまんじゅうのタレのような味噌ダレ。
この味噌ダレの香ばしさがたまらない逸品でございます。
あ゛っ!?この食感は生麩に似てるかも知んないっ!!
ということで、次は最後の目的地。一乗谷へと続くのですっ!!