どちらかというとTV番組で紹介されたお店は食わず嫌いで敬遠したくなる性質である。
どうせTVで紹介されたお店ならば、きたなシュランで紹介されたお店に勇気を持って入りたい性質なのである(笑)
ある日、池袋のまだ足を踏み入れたことがないらーめん屋さんを探していたら、なんとも得体の知れない斬新なつけ麺を出すというつけ麺屋さんを知ったのである。
そのお店の名は『元祖めんたい煮こみつけ麺』!?
お店の名前がそのままメニューの名前とはなんとも潔いというか、自身に満ち満ちて在らせされるというか(笑)
こちらの元祖めんたい煮こみつけ麺、つけ麺に明太子が乗っているというモンではなく、つけ麺のスープ自体に明太子が溶け込んでいるという、一瞬キワモノかっ!?と警戒心があふれ出さないとも限らない、そんなつけ麺なのである。
らーめんに明太子というと九州じゃんがららーめんなどでは絶対明太子乗っける派なんで、抵抗は特にない。しかし、めんたい仕立てのスープとなると話は別である...(^ ^;)ハハハ。
そんなこんないいつつも好奇心のほうが上回り、その『元祖めんたい煮こみつけ麺』に足を踏み入れたのであります。
というかそもそもこのお店、池袋東口西武百貨店の前の通りという間違えよぉ~がない場所であるものの、その入り口が非常ぉ~に解りづらい。
お店の情報にある住所のビルの上のほうについている看板を発見しないことにはどこのビルなのかもわからない。
さらには、そのビルの入り口に立ってもほんとにこのビルなのかどうか、勇気を持って足を踏み入れないとなにも案内がなくわからないのである。
とりあえず勇気を持ってビルの入り口に足を踏み入れ、まっすぐ進むと1Fの階段入り口でようやくお店の案内板を目にすることとなる。
これで一安心。いわれるがままに階段を上に上がっていきましょう!
階段スペースに足を踏み入れると2Fへ行け!と。
2Fに上がると目の前に暖簾が垂れ下がっております。
ここがよぉ~やくお店の入り口。暖簾をくぐって中に入りましょぉ~。
店内に足を踏み入れると、きたなシュランどころか白木の割烹料理のお店のよぉ~な佇まい。
『キワモノつけ麺=怪しいお店』の先入観があったンで、逆に緊張してしまいます...(^ ^;)ハハハ。
しかもこのお店、結構TVの取材も来ているらしく、店内には芸人&アイドルといった芸能人のサインがそこかしこに...(^ ^;)ハハハ。
ちなみにメニューはほぼ『元祖めんたい煮こみつけ麺』一本勝負!
ご飯が付いたセットにするか単品かと、これはそぉ~とぉ~めんたい煮こみつけ麺に自身があるよぉ~でございます。
とりあえずセットを注文して待つのです。
テーブルというか卓の上には特製割り下。こちらに『つけ麺の二度、三度美味しい召し上がり方』が付いているので、つけ麺がくるまでに熟読しておきましょ!
卓上には特製割り下のほかに辛味がおかれてます。
味噌にめんたいをまぶしたモンですかねぇ?味の調整以外にもご飯に乗せて食べても旨そぉ~な感じ(笑)
で、待つこと数分。元祖めんたい煮こみつけ麺がやってきます!
面白いのがお盆のおき方。
普通お盆は横に置く感じですが、こちらは食べやすいようにと縦で置かれます。写真の向きの間違いではございません(笑)
こちらが元祖めんたい煮こみつけ麺を元祖めんたい煮こみつけ麺足らしめるスープ!
具は写真で見えてる範囲のもの。魚粉、ねぎ、のり、なるとくらい。あとはみじん切りだったりとスープに溶け込んでいる感じ。
スープの色合いは若干赤めで、見た感じは魚介とんこつの辛味系のスープの様。
実際、はじめの一口の際には魚介とんこつか!?という感じなのですが、二口、三口とスープをすすると次第にこの唯一無二な独特の味わいが感じられます。
魚介とんこつをベースにしっかりとした土台を作りながら、その上に明太子特有の酸味と辛味が混ざり合い、単に明太子を乗せたものとはまったく違った風味を醸し出しているのです。
こちらは麺。つやつやで瑞々しい佇まいですが、つけ麺の麺らしいコシのある麺。でもどちらかというとコシで押すというよりももっちりモチモチ系なので、その量の割には、スープの絶妙な酸味とともにあっさりイケてしまいます。
こちらはセットのご飯とお新香。きゅうりのお新香にもめんたいソースがかかってます。
麺をスープに絡ませると太麺が満遍なくスープを絡め取ってくれます。そこには当然のことながら明太子の粒々も。明太子が偏っているわけぢゃないんで、いつ何時もめんたい煮込みスープを味わうことが可能です。
まず最初は海苔の上に盛られている魚粉は溶かさずに脇のほぉ~にのけて、スープそのものの味を味わいましょう!
次に、魚粉を満遍なく広げてより魚介っぽい味付けで。
人によってはこの魚粉が入ると魚粉の味しか感じないってケースもあるよぉ~なんで、試し試し入れていくといいかもしれません。
ノーマル、ノーマル+魚粉を試したら、最後は卓上の辛味を入れて味わいましょぉ!
ちょっと舐めた程度だとさほど辛くないかな?と思いきや、けっこう後から効いてくるんで、これも試し試し具合を調整しながら入れてください。
めんたいと味噌が加わり、麺の水分で薄まりがちなスープを再度キリッと〆てくれます(笑)
散々麺を味わって残ったスープ。このまま割り下を入れて飲み干すのもありですが、せっかくセットでご飯を頼んだんで......お行儀悪く(笑)
やっぱりこれよねっ!つけ麺のスープとご飯の愛称が悪いわけはなく、さらに明太子はNo.1ご飯のお供なんで合わないワケがないのですっ!!
もぉ~残りの残飯の類ではございません!まかない飯どころかこれで一つのメニューにしても良いくらいの出来栄えです。
この一杯を喰いに来てもいぃ~くらい(笑)
スープの中のご飯を平らげたら、最後の最後に特製割り下を入れてスープも余さず飲み干します。
いやぁ~食べるまではB級臭しか感じなかった元祖めんたい煮こみつけ麺ですが、そのお店の佇まいといい、その味といい、これはらーめんでもつけ麺でもなく、ましてや料理屋のまかない飯でもない、ちゃんとした和食の域に達しているのではないかと。
これは旨し!です。ぜひぜひ。