毎年恒例のエントリー、Book of the YEAR!
さてさて今年ボクが読了した本の中から選ぶベスト本はいったいなにっ!?!?
と進めたいところですが、今年は由々しき事態なのですっ!!
結論から言ってしまうと該当本は無し!
嗚呼......なんたることでしょう。
ボクにとって読書という趣味は他に替えがたき唯一無二な趣味だったはずなのに......。
読了本を管理しているボクのメディアマーカーをみてみると、年々読了数が少なくなっている傾向とはいえ今年は43冊という結果に...(^^;)ハハハ。
そもそも今年前半は1月からいつもより快調に飛ばしており、5月までは月に6冊から9冊と、このペースだと目標の70冊は楽に越えるな!と思っていたのです。
がっ!?このペースも7月の都内復帰を前に6月時点で急激に失速。
6月以降は6月に2冊、都内復帰後の7月はなんと1冊、8月に3冊まで盛り返したモノの、その後12月まで1冊の読了も無し...(^^;)ハハハ。
ハハハというよりも一体どゆことっ!?!?と。
冷静に分析してみるとたしかに都内復帰後は明らかに集中力を欠く日々なのです。
金沢での生活からなかなか都内での生活に慣れないからなのか?
そもそも都内での生活とはこれほどまでに日常生活自体もストレスに充ち満ちたものだったのか?
ストレスフルな生活なのかどぉ~かは定かでは無いですが(笑)
それ以外にも読書という集中する時間から遠ざかった要因としては、ボクの興味が他のモノに移ってしまっているという面も無きにしも非ず。
8月以降、全く活字を欲していなかったか?というとそういうワケでは無いのである。
9月にiPad Proを手にして以来、書籍から遠ざかる変わりにこれまで逆にほとんど読むことが無くなっていた雑誌を読む機会が圧倒的に増えたのだ。
これまで使用していたiPad Airでは電子書籍は読む気になっても、電子雑誌は拡大しないと文字が読めず、まったく興味を惹かなかったのが、iPad Proになった途端、拡大しなくてもそのままリアルな雑誌と同様の感覚で読める快適さに魅了され、これまで遠のいていた雑誌というメディアに時間を割くようになってしまったのだ。
これはiPad Pro 12inchというデバイスのおかげだけでは無く、Kindle Unlimitedやdマガジンといったリーズナブルでボクの趣味の範囲に合った雑誌が揃っているサービスの充実ぶりも多分に影響している。
この書籍から雑誌へ時間を取られてしまったということ以外にも、新たなネットサービスの充実があげられる。
Amazonのプライム会員向けサービスであるAmazonプライムビデオである。
サービス開始当初はそれほど観たいモノも無くスルーしていたが、いつのまにか充実していた(笑)
しまいにはAmazonプライムビデオオリジナルの番組まであったりする始末...(^^;)ハハハ。
本読むほど気合いが入らない日にはついついAmazonプライムビデオをダラァ〜っと観てしまう日々が続いたのだ。
さらには新日本プロレスの新日本プロレスワールドも今年はかなり視聴に時間を費やしたサービスである。
入会は昨年のG1グランプリの前くらいだったと思うが、昨年は夢中になって観ていたのはG1シリーズの時くらい。それが今年に入っては配信される試合はほとんど視聴している感じである。
10月に入るとさらにボクの可処分時間を奪われる事態が発生する!?
我が家の愛娘トイプードルの小春さんに加え、新たな小悪魔をうちの娘に加えたのである。
前々からうちの小春さんの遊び相手にもう一匹お犬様を向かえよぉ〜か?なんて話をしていた我が家だが、うちの相方さん的にはもぉ〜小春さんの時のように一から躾をする気力はないと(笑)
ということで、最近うちの相方さんが夢中だった仔猫を迎えることに...(^^;)ハハハ。
やって来たのが上記エントリーの通り保護猫の小豆さん。
日々育っていく小豆さんの模様を観ているだけでもハァ〜ハァ〜する日々。
当然のことながら蕩けた脳味噌では読書をする気力が沸かないのでございます(笑)
そんなこんなの今年後半だったこともあり、8月以降は全然読了数が上がらず仕舞い。
こんな年はここ10年でも初めてのことだ。どぉ〜するヲレ様っ!?!?
ということで、こんな年もあったりするのですと言うことを残しておくためにBook of the YEAR 2016は該当無し!という結果ではありますが、今年前半の読了傾向の分析だけでも最後に。
読了数43冊という2016年の結果。
この少ない読了数であるにもかかわらず、その中身の傾向はこれまでの傾向に比べて明らかに偏っている。
カテゴリーで分類すると、
歴史 34冊
ノンフィクション 6冊
文化思想 2冊
実用書 1冊
と、これまで読み続けてきたSF・ファンタジーや文芸、エンターテイメントといった物語を1冊も読了していないのだ。
これは明らかにおかしい。というか、どぉ〜したヲレ?と。
しかもカテゴリーとしては4つに分類されてはいるが、実用書1冊、文化思想2冊を除く40冊は全てボクの同じ興味に属している傾向なのだ。
というのは、今年年明け早々に読了したこの本をきっかけとしたものである。
毎日ワンズ
売り上げランキング: 244
歴史というモノは勝者が紡ぐモノである。
だからこれまで散々語られてきた明治維新の偉大さというモノは、小学校の社会の授業の時代から、これまで様々な教科書やら書籍やらから知識を得てきた。
が、歴史の深みというモノを知るには、勝者の視点とは異なる視点から紡ぎ直すということが必要なのだ。
そういう意味では本書は話半分とはいえオモシロい。書籍としてのボクの評価は☆☆でしたが...(^^;)ハハハ。
ボクが引っかかったのはサブタイトルにもある『長州テロリスト』の部分だ。
ボクも、明治維新の元勲といわれる人物の評価はそれなりにあるとは思うが、そのきっかけとなる京都での脱藩浪人の所行や、鳥羽伏見の戦いを誘発させた薩長の陰謀はテロリストのやり口でしか無いと思っている。
そういう面でこの本には興味を惹かれ、その後そもそも明治維新とは?この国のかたちとは??というという問いに惹かれていくように歴史沼に足を取られっぱなしだったのである。
その後、これまで書籍版で戦国まで読んでいた井沢元彦の『逆説の歴史』を1巻から再読し、8月時点までに電子書籍版で刊行された本編・別巻を全て読破。
明治を語るなら司馬遼太郎の『この国のかたち』を読まないわけにはいかんだろうとこれも読破、ついでに司馬史観とされる彼のエッセイも一通り読破。
明治が行き着いた先の元勲無き明治・幻想としての明治を蒙昧な理解の元に大陸に夢を描いた昭和初期、これは以前から興味を持ち書籍も乱読している満州モノから、現在に続く岸信介とそれに相対する田中角栄の昭和の怪物モノや、急激な右傾化とされている安倍政権のどこに右傾化の兆しがあるのか?ということから、所々で名前を目にする『日本会議』モノと、明治以来のこの国のかたちの右往左往を求めて乱読してきた43冊中の40冊だったのでございました......。
とはいえ、この辺の興味も8月以降中途半端な宙ぶらりんのままであり、も少し深みにはまらないことには腑に落ちない点も多く。
来年はも少し腰を据えてじっくりと本と戯れたいと思う年の瀬の夜なのです。
文藝春秋
売り上げランキング: 269,791