十年ほど前、池袋文化圏に居を移した頃にすでにラーメン激戦区として注目はされている池袋ラーメン事情の中でも、特に人気だったのがサンシャイン通りの脇路地にある『やすべえ』さんだった。
すでに何の番組だったかは忘れてしまったが、池袋での街角インタビューで老若男女名前が挙がっていたのが『やすべえ』さんだったことは覚えている。
当時、そんなに有名ならば一度は喰っておかねばなるまいっ!!と味見をしにいったのだが、当時すでに濃厚魚介豚骨系のいわゆるベジポタなスープがお気に入りだったボクとしては、あのあっさり醤油ベースで独特の甘みを感じるスープが、いまいちインパクトに欠けるという印象で、その後十年間足を踏み入れたことがなかったのである…(^ ^;)ハハハ。
そんなやすべえさんが、池袋西口にもお店を開いていたのである。半年前に池袋に戻ってきてから気づいてはいたものの、以前の印象から積極的に喰いに行くほどでもなかったのだ。
お店の場所は、ロサ会館の前。以前は有名なとんかつ屋さんがあったところである。なんで潰れちゃったんだろ?
店内は綺麗な白木のカウンターのみ。お昼時ともなると結構混みます。
カウンターにはやすべえさんの作り出すつけ麺の様々な情報が。
こだわりがすごいのですっ!?
とここまでこだわりを見てきて思い出したのが、確かにやすべえさんの麺は特徴的で旨かったと。
やはり麺へのこだわりもすごいのです(笑)
どうも、昔のあっさり系な印象が根強く、コクをもとめて炒りゴマをトッピングで注文してしまいました...(^ ^;)ハハハ。
つけ麺が来るまでゴマ擦って待つのです。
サイドメニューには特製水餃子。どうも、中華屋さんではなくらーめん専門店て餃子の中でも焼き餃子ではなく水餃子を出すお店が多くなりましたよね。焼き餃子だとそれようの設備が必要だから、水餃子のほうが提供しやすいんでしょうか?
この特製水餃子もコクを求めてゴマだれに...(^ ^;)ハハハ。
これは暖かいうちに食べましょう!プニプニの皮が温かいうちが美味しぅ~ございます。
そしてこちらが味玉味噌つけ麺!
そうとう、以前の記憶がトラウマになっているようで、つけ麺もコクを求めて味噌味に...(^ ^;)ハハハ。
そして、ありありと記憶が蘇ったのがこちらのこだわりの麺!
もぉ~見るからにプルンプルンなのです。
小麦の味わいもなかなかですが、なによりも口に入れたときのプルンプルン&モチモチな暴れ具合がたまりません。
柔らかいのとも、コシがあるのとも違う、独特の弾力性のある麺なのです。
この麺を食べに来るだけでも価値がある!と思い直しました(笑)
この具沢山過ぎるつけだれ!?
スープに具が浮かんでいるというよりも、具の合間をスープが埋めているといった印象です。
といってももやしにねぎ、ひき肉にメンマと味玉だけなんですけどね。
味噌ならコクがあるかと思いきや、そこはやはりやすべえさんです。しょうゆよりはコクはありますが、他店の味噌味と比べるとやはりあっさりめ。
そして、あのやすべえならではの甘みを感じます。
もぉ~これは好き好きなんでしょぉ~がないですねぇ。
麺を食べつくした後は、スープ割をいただきましょう!
それ用の容器に入れて出してくれます。このスープ割が実はそのまま飲んでも美味しぃ~のです。なんか残りのスープに入れるのもったいないくらい、出汁がよぉ~く出ているスープ割り。
できればおかわりしたいくらいでございます(笑)
そんなこんななやすべえさん。味噌といえどもやすべえらしさをちゃんと感じさせるモンでしたが、以前と違ってなんか嵌りつつある自分がいます...(^ ^;)ハハハ。
さほど日を空けずにまたご来店。
今度は塩らーめんが気になり、ご注文なのです。
なんか、前回のスープ割が気に入って、あの出汁を採っているなら、塩らーめんとか絶対旨いと思うんだよね!と。
案の定、出てきたスープの色合いを見て確信なのです。
塩らーめんといえども、透き通った端麗系でもなく、濃厚白湯系でもなく、茶色く濁った醤油らーめんのような色合い。
これは魚介豚骨系の出汁がたっぷり詰まっていると!!
具はシンプルにねぎ、メンマ、チャーシューにトッピングで味玉。
え゛っ!?と思ったのが麺。さすがに暖かいらーめんなんで、中細程度の専用麺かと思いきや、大胆にもつけ麺と同じ麺なのです。
さすがこだわりの麺...(^ ^;)ハハハ。
たしかに美味しい麺なんですが、やっぱり暖かい塩らーめんなんで、も少し普通の麺でも十分美味しいかな?と。
でも、スープのパンチがかなりあるんで、中細縮れ麺とかじゃこのスープに負けちゃうんですかねぇ。
ということでやすべえさん、やはり人気店だけあってそのこだわりにオリジナリティが溢れてます。