ある晩秋の夜、普通に会社から帰宅するとおもむろにうちの相方さんが、
♀『わたし、明日から働くから!いろいろと万事よろしく!!』
と。
......あまりの想定外なモノの良いようにしばらくボクはうちの相方さんがナニを言っているのかよくわからなかったのだ。
ボクの目の前を天使の大行列が通り過ぎた後、あ゛っ!?うちの相方さん働くのかぁ〜と阿呆な子がお母さんのいったことをそのまま口に出しているかのように、モゴモゴと繰り返した。
♂『え゛ぇぇぇ〜〜〜っ!?!?』
よぉ〜やくコトの次第を理解したボクは、この展開に付いていかなくては一家の長の威厳に関わると思いつつも奇声を発するしかなすすべがなかったのである。
どうやら、知らない間にうちの相方さんは就活をしていたらしい。
ボクが金沢に転勤になる直前に仕事を辞めて以来、3年5ヶ月。
以来、週末のお出かけ以外はひたすら引き籠もり、韓流ドラマだのプレステだの、行き着く先は有名ゲームYoutuberのゲーム動画に現を抜かし、日がな一日自由に過ごしていた眠れる龍がついに目覚めたのであるっ!?
そんな引き籠もりが自ら社会と接点を持つべく、外の世界に足を踏み出すことにボクはナンの異論もない。
むしろ、積極的に応援する所存なのである。
そんな社会復帰一日目を終えた晩。
家に帰ると、
♀『今日の晩ご飯は天丼!』とうちの相方さん。
出されたのは日本橋金子半之助の天丼弁当である。
ついこの間この日本橋の行列の出来る天丼屋さんの話をしたばかりだったのだ。
うちの相方さんが外の世界に足を踏み入れるとこんな機会もやってくるのである(笑)
けっこう重量感のあるパッケージを開けると、なかには隅から隅まで天ぷらが敷かれている。
これで1000円以下とはかなりコスパ高である。
穴子は特にスゴく一本まるまる衣に巻かれて揚がっている。
油はごま油で揚げているようで、ごまの香りが香ばしく、油のくどさよりも食欲を刺激されて、思いの外ペロリ。
これは旨し!!
また、気が向いたら買ってきて下さいm(._.)m