今になって悔やまれることは、いちおう2006年から記録されている本ブログも途中かなりの間放置プレーだったことである。
3年前に金沢に転勤になってから再始動したンで、金沢に行くまでの数年間の記録がないのである。
簡単に言うとうちの相方さんとお付き合いすることになって、箱庭の街から要町に移住してきて、同棲〜結婚と合い成り6年間、我が家は豊島区の高松というところで暮らしていた。その後池袋に引っ越し、1年ちょいで金沢へドナドナ...(^^;)ハハハ。
金沢で2年間を過ごして、また池袋に戻って来て、なんやかやと10年である。
ちなみに高松時代の最寄り駅は有楽町線・副都心線の要町になる。
今と同様に昔から引き籠もり癖のあるうちの相方さん(笑)は、ダルくなると外出する気力が失せ、その都度デリバリーやらなんやらで週末ランチをやり過ごすことになるのだ。
この高松時代に特にお世話になったのが、要町駅前の蕎麦屋さん『やぶ重』の出前である。
先日西荻窪の坂本屋さんで日本一のかつ丼をいただいて、たしかに旨くて上品で文句の付けようがない味を味わった時に、かつて文句言いながらも旨いよなぁ〜と感じながら食べていたかつ丼を思い出したのだ。
それが、かつて長年食べ続けた要町のやぶ重さんのかつ丼である。
思いだしてしまった以上、食べるまでムズムズと頭の中で気になって仕方がないので、先日うちの相方さんと一緒に散歩がてらに要町まで向かったのである。
こちらがやぶ重さん。
しかしっ!?なんとお昼時は満席??
かつて一度だけお店で食べたことあったけど、満席なんてことなかったし、いつでも出前できるくらいだったのに、4年も離れているうちに評判になってしまったのだろうか?
ってか評判になるようなネタがどこにあるのだろう?
品揃えもこの通り駅前商店街にある蕎麦屋となんらかわらないのに......。
ここまで歩いてきた以上、他の選択肢というのは負けた気がするんで、しばらくお店の前で待つことにした。
店内はほんとナンの変哲もない駅前商店街の蕎麦屋である。小さめの4人掛けテーブル席と2人掛けテーブル席が数席。
壁には短冊メニュー。
この辺りが評判なのか?と思ってじっくり見たけど、新しめなのはすき焼きうどんと冷やしスタミナうどんくらい。
後は当時からあるメニューだし、なによりこの手のメニューをいただいているお客さんが居ない...(^^;)ハハハ。
調味料もナンの変哲もない蕎麦屋セットの調味料のみ。
調味料の変わり種を期待しているわけではないのでどぉ〜でもいいのだ(笑)
そして、こちらが是が非でも食べたかったやぶ重さんのかつ丼!!
これである!丼の全面に配置されてご飯が見える隙の無いとんかつ。
それに勝の上から全面に広がる玉子。かつ丼はとんかつを玉子でとじるモノだが、このやぶ重さんのかつ煮はとんかつの玉子とじの完全体なのである。玉子とじにも隙が無いのだっ!!(笑)
これぞ、ボクが長年慣れ親しんだかつ丼なのである。
そして見た目以上に懐かしかったのが、この味!
坂本屋さんの日本一のかつ丼のような繊細さも食材の味のバランスの欠片もない、ある意味雑味だらけのかつ丼(笑)
やぶ重さんのそばつゆは合わせ出汁というよりも鰹出汁が多めなんだろうか?とにかくしょっぱいのである。
そんなそばつゆを使用しているかつ丼も甘味というよりもしょっぱい系の味わいなのだ。
これがボクにとってはたまらない雑味なのである(笑)
嗚呼ぁ〜4年ぶりのこの味わい。しあわせの極致なのである。
いちおう味噌汁も付いてるが、こちらも出汁がしょっぱい(笑)
いぃ〜出汁でてます。
そして、せっかくなんで二人でざるそばも一枚。
けして旨いっ!というそばではない(笑)
しかも、出前で取っていた頃から苦労していたのと変わらず、そばが長すぎる(笑)
ざるからそばを取ってもいつまでもざるからそばが離れないホドの長さなのである。
さらに長い故にそばつゆが入ったおちょこがすぐさまそばでいっぱいになる。
なんて食べ辛いそばであることかっ!?
でも、それがやぶ重さんのやぶ重たる所以なのだ(笑)
そしてそばつゆはやはりしょっぱい(笑)
そんなこんななやぶ重さん。
実は天ぷらも絶品なのだ。ごま油で揚げた天ぷらはあの浅草の名店『大黒家』さんレベルである。
しかもこちらの方が安い!
もし、池袋よりも先に興味が沸いた方は是非要町まで足を伸ばしてみて下さい(笑)