カメラ、写真に興味を持つようになってこの2年間、一番多くの著作を読了したのはカメラマンにして文筆家でもある田中長徳氏のモノである。
正直、かなり長徳氏のファンである。
というのも、カメラマンが書く文章というものは結構読みづらいのだ。もともと作家が本分ではないのだから、そこまで求めるモノではないのかもしれないが、カメラマンの本の文体というモノは、まずは実用書のような味も素っ気もない渇いた文章か、中途半端にポエムエッセンスが入った感性全開のお仕着せ文章に、ボクとほぼ同世代な40〜50代のカメラマンの場合、これまた中途半端に村上春樹的な第三者的渇いた視線でアリながら実は秘めたる思いを旨く表現できない(それは彼は村上春樹ではないから)中途半端なヤレヤレですます文章が多いのだ。
それに比べて長徳氏の文章にはエッセイとしても読ませるモノがある。さらに感性ですまそうというような誤魔化しもない。そんなところがボクが好きな点である。
なにせ、人生のほとんどを活字中毒患者として過ごしてきたボクは文体には五月蠅いのである(笑)
そんな長徳氏の文章は本に限らず、ブログやFacebookなどいろんなところで目にしているんで、いったいなにで読んだのか全く記憶に無いのだが,ある日雑司ヶ谷鬼子母神参道の五軒長屋の写真にまつわる文章を読んだのである。
鬼子母神参道といえば、月に一度はうちの小春さんを連れて朝の散歩で通っているところなのだ。
そんなところに長屋がまだ残っていたとは?
ということで、とても気になってしまい早々に雑司ヶ谷に出向いたのである。
我が家から鬼子母神に向かう散歩コースは大きく二つあるが、今回は南池袋のジュンク堂脇の東通りから法明寺墓地の脇道を経由してのコース。
東通りから法明寺の脇道に入るのはこのPizza屋さんが目印。
この路地を右に曲がって、法明寺墓地の脇をまっすぐ進む。
途中、法明寺威光稲荷堂のところの道標?に猫の影を発見っ!?(笑)
ちなみにこの稲荷堂はこれも長徳氏繫がりですが、Facebookで長徳氏が管理しているブラパチ猫クラブのメンバーから実は猫だまりですよ!と教えてもらった。
でも、いつもここを通る時は早朝なんで、まだ稲荷堂の門が開いてないんですよねぇ...(^^;)ハハハ。
脇道を抜けて法明寺の境内へ。
この辺は朝は車の通りも少ないんで、ご近所さんが犬の散歩で行き交います。
なんか、いつもちゃんと撮ったことなかったんで、法明寺の山門(笑)
ここのお坊さんは地域猫のお世話もしているようで、何匹か猫だまりになってます。
この日和えたのは三毛猫さん。
日差しの木漏れ日が綺麗だったんで、境内を徘徊しているとこんなところにもふくろうが!?
苔生す庭の木漏れ日です。
法明寺を出て、鬼子母神へ。
途中長屋っぽい建物があったんで、これか?と思いましたが違ったよぉ〜で。
欧米の観光客って朝早いですよねぇ〜。
この日も何人か鬼子母神を散歩している欧米系のかたを見かけました。
こっちは鬼子母神のお稲荷さん、武芳稲荷大明神の鳥居。千本ありません(笑)
鬼子母神境内を出てとなりのみみずく公園を抜けると参道です。
するとよぉ〜やく発見っ!?
というかこれまで何度もこの前を通過してきたんですけどね...(^^;)ハハハ。
初めて五軒長屋と認識しての発見です(笑)
確かに、参道側はモダンな感じにリフォームはされてますが、裏側は昔ながらのそのまま。
路地が狭くて35mmではこれが限界...(^^;)ハハハ。
この手の木造建築って都内では貴重だけど、金沢とかだったら普通に路地裏には存在してました。
あぁ〜また金沢で生活したいなぁ〜とも思ったり。
長屋のお店の前には古びた郵便受け。
なんか昭和の空間漂う鬼子母神の五軒長屋でございました。