我が家にLeica M4がやって来たのが去年の夏。
ついに手にしたM4を前に、これでカメラ熱もアガりだっ!と思ったのは一瞬のことで、その後様々な沼に自ら漬かっていったのはこの数ヶ月のエントリーの通りなのです...(^^;)ハハハ。
Leica M型に関する書籍はこの一年貪るように読み漁ってきたモンですが、どの本もやはりその最高峰はM型の初号機であるM3であると。
発売開始以来、レンジファインダーカメラの最高峰の座をどの機種にも明け渡したことのないM3。
実用機として人気の高いM4で満足はしているモノの、やはり一度M3を手にしてみないことにはその違いも語れないよなぁ〜といつしかM3を迎える野望が沸々と沸きあがり、もはや表面張力でも抑えきれない事態に達していたボクは、夢遊病者のように銀座のライカストリートをフラフラしていたのでございます...(^^;)ハハハ。
ここは良いけど、ここはなぁ〜と中古カメラ屋さんのM3を見て回っても、なかなかシックリくるものが無く、ちと値は張るけど状態の多い個体が豊富なカツミ堂写真機店さんへ。
以前、Leicaの外部ファインダーを買い求めたときに、カツミ堂さんの個体のクオリティには満足すぎるほどだったのです。
結局、カツミ堂さんの在庫の中からさらに3台のM3を弄び、その中から1台に決めたのです。
こちらがその戦利品。
現行品のLeicaのストラップに、試し撮り用にFUJIFILMの記録用カラーフィルムISO100もオマケで付けてくれました。
こちらがおまけのストラップ。
さすがに革製ではないのね...(^^;)ハハハ。
ちなみにフィルムはISO100か400を選べます。
シャッターとかファインダーにもんだいがないか、さっそく試すのです。
こちらが恭しく包まれたM3後本体。
いやぁ〜ご本尊さまのご尊顔を拝謁できまして光栄の至りなのです。
Leica M型はこのM3から始まりますが、今に至るまで基本的なフォルムは変わりません(M5を除いて)。でも細部はパッと見でもM4と比べて、改良が成されてます。
背面も綺麗。
このカメラは製造番号が95万2千番台なんで、1959年製。約60年前のカメラです。
なのにこんなに綺麗に保たれているなんて、全オーナーは大切に保管してたんでしょうねぇ。
M3には初期のダブルストロークと後期のシングルストロークの2つのタイプがありますが、これはシングルストローク。
ダブルストロークの方は内部機構がスプリング式で動作がなめらかだとされているんで、M3の中でも人気が高いようですが、どうもダブルストロークの最初の巻き上げの時にレバーが固定される時の当たりが気になって、シングルストロークに。
シングルストロークはその後のM型に引き継がれるラチェット式に変更されたモデルということですが、でもこの製造番号の当たりはなぜかスプリング式のタイプが数千台あるようで、さてさてこれはどっちなんだろう?と。
ボクはそこまでマニアじゃないんで、違いがわかりません...(^^;)ハハハ。
縮小表示されるM4のレンジファインダーと違い、ほぼ等倍で明るいM3のファインダー。
Leica M型のレンジファインダーは目の前の景色の中にブライトフレームが浮かび上がる!?という表現をよく見かけますが、正直縮小倍率がかかったM4のファインダーに浮かぶブライトフレームを見ても、それほど衝撃は受けなかったんですよねぇ〜。
でも、この明るくてほぼ等倍のファインダーに浮かぶブライトフレームを見て、嗚呼〜先人たちがいっていることはこのことだったんだぁ〜と実感。
このファインダーひとつとってもこのM3が最高峰と言われる由縁がわかります。
そんな我が家のM3とM4。上がM3、下がM4。
おそらく、近いうちにM4は里子に出されてしまうと思うので、2機のランデブーを残しておこうかと。
正面のデザインはM4の方がやはり洗練されている感じ。
各機能の配置は換わりませんが、M4になっての一番の変更点は左側のフィルム巻き戻しノブが、クランク式に変わったこと。
しかもクランクが巻きやすいように斜めに付けられるようになりました。
M3にはSummicron 50mm f2.0、M4にはSummaron 35mm f2.8を装着して。
ホントはこんな感じで望遠から50mmまではM3で、35mmから広角はM4で、と2台体制で行きたいんですけどねぇ〜。そんな贅沢言ってられません...(T^T)涙。
M3でちょいと気になるのがフィルムの装填。
まずは底蓋を外します。ここまではM4以降のラピッドローディングシステムも変わらず。
底蓋を外すとこんな感じ。
ちと手間なのはこのスプール。
バルナック型からM3まではこのスプールにフィルムを差し込まなければ装填出来ないのです。
フィルムの端をスプールの溝に沿って差し込みます。
でも、これもすでにバルナック型で慣れてるんで、今となってはたいしたことないですけど。
バルナック型と違ってフィルムの先を細く切らないといけないとか面倒なことがないんで、まだマシです(笑)
スプロールに無事にフィルムを差し込めたら、本体にこのようにフィルムパトローネとスプロールを装填します。
奥まで差し込んで、フィルムガイドに沿っているか確認。
フィルム装填にここまで手間がかかります。
でも、好きになってしまうとこの作法を経ることがたまらないんですよねぇ...(^^;)ハハハ。
底蓋をはめて、フィルムカウンターが『0』になるまでシャッターを切ります。
という感じで撮影準備完了。
ITDOOをレンズにはめて、ちと試し撮りにいってきます!(笑)
LeicaM3の検索からきました
とても美しい写真とボディですねー、素晴らしです。
コメントありがとうございます。
我が家にお迎えしてから、ガシガシ使って来たんで、キレイだったボディも、今やグッタベルガがちっと剥がれてきてしまいました…(^^;)ハハハ。