新宿西口の中古カメラ屋さんの中でもとりわけディープな気配が濃厚な新宿中古カメラ市場さんで入手したLeitzのVALOO。
そういえば、Elmar 50mm f3.5も新宿中古カメラ市場さんで格安だったのをお持ち帰りしたんだよね。
これも縁かも(笑)
ということで、購入後さっそく喫茶店で手持ちのSony α7Ⅱ+Leitz Elmar 35mm f3.5にVALOOを装着なのです。
なんか上から見ると本体のSONYのロゴにマウントアダプターのTECHARTのロゴ、さらにレンズフードのE.LEITZ WETZLARのロゴとロゴ3段重ねで気持ち悪い状況になっております...(^^;)ハハハ。
装着直後の最初の一枚。
α7Ⅱでレンズの焦点距離も合わさずとりあえず。
ここのところElmar 35mm f3.5でモノクロで撮影するのがお気に入りでして、喫茶店の店内でパ写リ。
このままどっかお写ン歩に行きたい気分になり。
先日神保町で20代の想い出に浸っておセンチだったこともあり、20代末から30代はじめにお世話になった花園方面へ出かけてみようかと、甲州街道を東口に抜けて明治通りを北上。
すると新宿三丁目の喧噪も徐々に和らいで来た辺りが花園神社。
花園神社の狛犬さん。阿像に、
呍像。
大鳥居。
境内はいろいろと設置?撤去??工事中。
最近、都会の神社仏閣の手水舎って鶏避け用にこんな感じで網が張られてしまって、風情もなにもあったモンじゃないんですよね...(^^;)ハハハ。
酉の市の時にはごった返す花園神社ですが、この日は数名のお爺ちゃんお婆ちゃんの参拝客のみ。
静かな時が流れていきます。
本殿の欄干にピントを合わせて。
やっぱりElmar 50mm f3.5はモノクロデジタルでもなかなかいぃ〜仕事してくれます。
そして花園神社本殿の左側の階段を下っていくと、そこは新宿ゴールデン街。
お酒もろくに飲めない下戸なボクが20代末から30代の初めにかけて、通い詰めた街。
この数百メートル四方の狭い区域にみっしりと詰まった飲み屋街。
すぐそばの大通りの新宿の雰囲気とは全く異なる場末のようでいて場末でもなく、新宿が生き生きとしていたらしい60年代〜70年代の雰囲気をいまだに漂わせている他に類が無い世界観。
当時仕事もプライベートも自分の思うようにいかず、なにかとむしゃくしゃしていた頃合いに、もともと60年代〜70年代のサブカルチャーに興味があったボクは週末の会社帰りに夜な夜なゴールデン街に吸い寄せられて行ったのです。
狭いお店の空間には常連と思しきクセの強そうなオジサンたちが静かに飲んでいたり、はたまた蘊蓄を垂れ流していたり。
普段のボクの生活圏では出会うことがないような人たちに囲まれ、そして自分にはない知識に魅せられていくうちに、なんか自分自身のバランス感覚を取り戻させてくれたのです。
当時のこの経験が無かったら今のボクはなかっただろうなぁ〜と今思うといくら感謝しても感謝しきれない想い出深すぎる街、新宿ゴールデン街。
そんなお世話になった街も自分の生活が安定してくるといつしか遠のいていってしまい、今回なんだかんだと10数年ぶりの再訪なのでした...(^^;)ハハハ。
不義理で申し訳ございませんm(._.)m
以前は夜のゴールデン街しか知らなかったんで、今回初めて日中帯のゴールデン街(笑)
まずはぐるりと廻ってみようかと、ゴールデン街のゲートを潜っていきます。
ゴールデン街&花園は狭いエリアを碁盤の目のように路地が錯綜しているわけですが、それだけでは飽き足らず、長屋の中を貫通して路地間を行き来できるこんな通路も実はあったり!?
長屋の間の路地はこんな程度の道幅敷かないんで、当然車の通行は無理な按配なのです。
ステッカーだの落書きだのベタベタな雑多感(笑)
この日はお昼過ぎくらいでしたが、前の晩の残り香なのか、すでに昼間から一杯やってる貴兄の仕業か、一番奥の路地裏ではツーンと日本酒の匂いが漂いまくっている、そんな街(笑)
はしごして廻ったお店もまだあるお店、すでに別のお店に変わっているお店とこの10数年の時の流れを感じます。
花園八番街の骸骨。こんな建物当時はそもそもなかったし!?
名前がすごすぎる『地獄のデスマッチ』...(^^;)ハハハ。
そして名店、ピンクフロイドの名盤『ATOM HEART MOTHER』のアルバム名を直訳した『原子心母』を店名とした原子心母さん。
この店名にしたというだけで、当時ワクワクが止まりませんでした。
そしてここにも骸骨(笑)
無造作に置かれる氷結の空き缶。
こういう感じ、好きでございます(笑)
これだけゴチャゴチャしてたら地域猫の一匹くらいいてもいぃ〜雰囲気なのに、ここらを寝床にしている猫さんはいらっしゃらないらしく、代わりに招き猫さんがいらっしゃいました。
そしてスタート地点のBON'Sさんに戻ってくるというコース。
『新宿ゴールデン街』のゲートの先は辻々毎に『花園一番街』から、
『花園三番街』、
『花園五番街』、
そして『花園八番街』と続いていくんですが、一番ショックだったのは、当時一番お世話になったお店があった花園八番街が再開発の波にのまれたのか、当時の光景とまるで異なる姿に変貌していたこと!?
ボクの知っている花園八番街はどこにもありませんでした...(T^T)涙。
それとゴールデン街の奥の小径も洒落散らかしたように整備されていて、なんか隠微なゴールデン街の魔力を封じ込めるかのように、人工的な空間が取り囲んでいるという...。
なんかこの辺りも強烈な個性が徐々に消されていっているかのような気が......。
次回はゴールデン街本来の姿を魅せる夜の街に来てみましょうかね。