今年のGW。ボクは平成という時代の終わりに多少おセンチになっていたのか、時代の終わりにすでに時代が終わっている昭和を撮っておくべきではないか。
と、Leica M2を片手に、この3年間池袋ネコ歩きminiでブラブラしてきたルート上の昭和の名残をデジタルではなくちゃんとフィルムに収めようと池袋という町名がつく街をただただひたすら歩き回ったのである。
これはそんな平成の終わりから令和の初めに、時代の流れなどなんの関係も無いといわんばかりに池袋の路地裏に存在する昭和の記録である。
そのなも『池袋昭和探訪』。
捻りもクソもない命名ですいませんm(._.)m
このシリーズは全てLeica M2にLeitz Summaron 35mm f3.5、フィルムはKodak 400TXで撮影。
そんなこんなの『池袋昭和探訪』ついに最終回の第六弾は番外編ということで池袋を越えてお隣の大塚へ!花街の歴史が根付く大塚三業通りをひたすら下ります。
ちなみに、これまでの池袋昭和探訪枷を設けて、狭小エリアであろうがなかろうがLeica M2にLeitz Summaron 35mm f3.5で撮りきる!としてましたが、今回は番外編なんでその枷を外しました...(^^;)ハハハ。
やはり建物全景も撮りたいよなぁ〜ということで、今回だけはLeica M2にVoigtlander COLOR SKOPAR 21mm F4と超広角レンズを付けて、フィルムはKodak 400TXでの撮影です。
なにせ『花街』などとは縁のない生活をおくっているモノで、夜の華やかなお座敷とかはTVのドラマでしかお見かけしないのですが、そんな小市民なりに『花街』のイメージに焦がれていたりもするのです。
そもそも豊島区の繁華街というといまでこそ池袋のイメージが強いですが、池袋が発展していったのは昭和の戦後以降のこと。
それまで文化・風俗を担ってたのはとなりの大塚エリアなのです。
そんな大塚で今でも現役の花街があると言うことで、池袋昭和探訪番外編&最終回は大塚三業通りをお写ン歩なのです。
ちなみに大塚三業通りの入口はこんな感じ。
大塚駅周辺での買い物帰りなのか、以外と日中帯もこの道を行き来する住民が多いのです。
駅に近いエリアは小料理屋さんが多いのか、こちらの『千草』さんは水炊きのお店のようです。
行く先がどこに繋がるのかまったく事前調べなく、ひたすら三業通りを進みます(笑)
割烹料理の『松し満』さんに、創作和食の居酒屋『はなおか』さん。
こういうのっぺりした四角いだけの建物もどことなく郷愁を感じます。
こちらは割烹『一松』さん。
だんだん昭和探訪より食べ物の方が気になってきます...(^^;)ハハハ。
池袋の狭小エリアに散在する昭和なアパートと同じような物件も。
なかなかご立派な門構えの物件も21mmだと余裕です(笑)
なかなかの昭和感を醸し出しているのは家庭料理の『まきしま』さん。
路地に入ってみると、そこはもう時の流れが止まっております。
こういう路地いいですなぁ〜。
できれば猫が一匹くらい夕涼みをしていていただきたい(笑)
三業通りを歩き続けていて交差点の横を見ると、肉眼ではかなりの坂が見てたんで、一枚撮っておいたんだけど、21mmでは広角過ぎて坂が遠すぎてよくわかりません...(^^;)ハハハ。
ここにも昭和と平成の狭間が......。
通りに面した部分の2階部分だけカクカクと曲がっている作りが気になり。
いったい中の間取りはどんな風になっているんだろ?
ここでも植物に喰われている家屋がっ!?
廃墟化と思いきや、ちゃんと生活なさっておられるご様子。
そんなこんなしているうちに不忍通りにさしかかり、猫又坂付近の横路地へ。
三業通りの狭い道から一転大きな不忍通りを茗荷谷方面へ。
文京区スポーツセンターの敷地に入ったところでフィルム終了。
やはり花街は夜のほうが雰囲気出ていていぃ〜ンでしょうねぇ...(^^;)ハハハ。
せっかくなんで予備で持ち歩いていたSony α7ⅡにLeitz Summaron 35mm f3.5を付け替えて、文京区スポーツセンターを通りながら茗荷谷へ。
Summaronが頑張っているのか、Sony α7Ⅱの性能がいいのか、なかなかお爺ちゃんSummaronでも写ってます(笑)
というワケで、『池袋昭和探訪』も今回で最終回。
時は令和に移るとも池袋はまだまだ『昭和』の土壌に溢れており、これでこそ新たな時代の地層を重ねても、その下の地層がめくれて出てきてしまう、昔懐かしき愛すべき都内最大の地方都市であることよなぁ〜と実感。
そんなこんなな『池袋昭和探訪』最後までお付き合いいただきありがとうございました。
またその気になったらシリーズ化もありかもしれませんがm(._.)m