果たしてホントは幕府のエージェントか?
ミニマリストな吟遊詩人か??
俳聖芭蕉の謎を追う、いや別に追わない今回のチョートクブラぱち塾は、両国を舞台にテーマは『深川や芭蕉を富士に預け行く』なのですっ!!
前回の『新年号。令和を祝うブラパチワークショップ』の際に、フィルムカメラのLeica M2とデジカメなRICOH GRⅡの組み合わせがなかなか軽快だったんで、今回はより軽快なLeica ⅢfにElmar 35mm f3.5の小さいお爺さんカメラに、GRⅡで!
まず、隅田川の東側というエリアはとんと縁のないところでございまして。
両国駅に降り立ったのは、何年ぶりだろ?
サンボマスターが♪世界はそれを愛と呼ぶんだぜ♪と叫んでいた頃に、発売されているアルバム全曲ライブなどという基地外沙汰に諸手を挙げて喜んで、両国国技館の枡席で死ぬ寸前に陥るという若気の至り、いや老体にご無体な経験をして以来なんで10年ぶりくらいだろうか?
前回の記憶が全くないンだけど、JR両国駅西口の改札を出ると、流石国技のお膝元。
国技館開催場所での優勝力士のパネルがデカデカと飾られております。
この日国技館で本場所は開催されておらず、学生相撲選手権が開催されておりました。
集合時間の一時間ほど前に到着してしまったんで、昼飯がてら駅の近辺をブラり。
路地には横綱横丁という名の通りも。
流石お膝元なのです。
路地があれば、とりあえず入っていくのがボクの性癖です。
なんかいぃですよね。
こだわりのブルマン!
『ニューストン』という薄っぺらい感じのカタカナの羅列が醸し出す印象がおじさんの心を擽ります(笑)
お昼を食べて、ちょうどいい頃合いにJR両国駅西口改札の前に集合!
先月に引き続きお世話になります、田中長徳翁。
体調もさらに恢復されているご様子で、元気ありすぎっ!
スタート前の本日のレクチャーで、およそ30分しゃべくり倒します(笑)
いやぁ〜お元気ですわぁ〜〜
そうそう!なんと、長徳先生の回顧展がザルツブルク美術館で開催される運びとか。
すぐにイケるところなら行きたいですけどねぇ〜。ザルツブルクは庶民には遠いのです...(遠い目)。
そんな気合いの入った前振りの後、国技館通りを歩き出す御一行。
この通りのお目当てはこちらっ!.........??
ボク『これはだれなんだ?!』
翁『お相撲さんですっ!!』
ってなやりとりがありつつ、なんだろ、この札幌の時計台以上のガッカリ感...(^^;)ハハハ。
長徳翁は1/4くらいのミニチュアがと仰ってましたが、これ1/4どころじゃないですよ。
1/10以下ではなかろうか?
なにゆえこんな中途半端な大きさの銅像を造る気になったんだろ?
綱を巻いているんで横綱なんだろうけど、これでは横綱の威厳もクソもございません...(^^;)ハハハ。
でも、みんなに撫でられてお腹の周りはテカテカになってます(笑)
人間と比べるとこの程度のフィギュア感覚?(笑)
小さいならば、寄ってごまかせるのでは?
と、バックショット(笑)
......ごまかせては、いない。
そんなフィギュア力士を後にして歩く謎の御一行。
両国橋を越えると次のポイントが間近です!
見えてきました!翁が仰っていた通り、斜めに建っている洋館!!
こちらはまだ現役な岡田商事さんの建物。
スクラップを扱う鉄鋼関連の会社らしいんだけど、この辺は戦災の影響もかなりのモンだったでしょうに、こういう近代建築が残されているのは感慨深いモノがございます。
なんてマジメなことよりも、
翁『この縁、斜めになってるのにちゃんとペットボトルが立つってのがスゴいよねっ!』
とお茶目なことを平然といいのける長徳翁がステキに感じます(笑)
下から見上げると、なんかアヒルのおもちゃのような顔(笑)
建物は古くとも、ガラスがドコも綺麗に磨き上げられておりまして、メンテナンスが行き届いているなぁ〜と。
ランプも風情を醸し出してございます。
そんな岡田商事さんを後にして、一の橋通りを一路南下!
道中、板塀の家が見えたんでパ写リ。
ブラブラしていると、両国ならではの光景。
相撲部屋発見ですっ!
しかも、メジャー級な春日野部屋!!
早朝だと朝稽古の模様とか見えるンですかね?
お゛っ!?と思って一枚撮ろうと思ってレンズを向けていたら、その前を( ̄ー ̄)ニヤリとして通り過ぎていく長徳翁(笑)
思わずシャッター押してしまいましたが、ピントはバックに合わせてたんでボケとるやないかいっ!!
翁、お茶目です(笑)
ちなみに撮りたかったのはこちら...(^^;)ハハハ。
通り名の元である一之橋を渡ります。
ちなみに一之橋に左右垂直にかかっているのは首都高小松川線です。
雑貨屋さんの看板が気になったんでパ写リ。
我らが謎の一団が目指していたのがこちらの新大橋!
長徳翁がデザインがキラい!と一刀両断していたのがこちらのかねふくの看板(笑)
新大橋の上のスペースでまずは本日の参加者の記念撮影でございます。
長徳翁のブラックコンタックスが渋いんだよなぁ〜。
そして今回初!?な参加者の後ろ姿(笑)
そんな記念撮影を終えて、最初のワークショップを開催です。
ひとつとせぇ〜と数え歌を歌い出す長徳翁♪
前回の月光仮面、少年ジェットに続き、今回は数え歌のご披露でございます(笑)
ワークショップの中で仰っていたことで、
翁『使えるカメラで悪いカメラはない!!』
という一言にカメラに対する愛を感じましたね。
ようは、カメラを良くするのも悪くするのも使う人間次第ということなんだなと。
新大橋からの隅田川の眺め。
水上バスってけっこうな頻度で運行してるんですね。
新大橋を抜けて日本橋方面に行くのかと思いきや、歩いてきた通りを引き返して次のスポットがこちら!
江東区芭蕉記念館。
古池の話やら、蛙の話やらしながら、入るのかと思いきやスルーしていく我らが長徳翁!?
入らんのかいっ!!(笑)
江東区芭蕉記念館の近くにあるこちらは芭蕉稲荷大明神。
後で聞いて知ったんですが、この芭蕉稲荷大明神にあの古池があったとがなかったとか(笑)
通り名は一の橋通りからいつのまにか万年橋通りに変わっておりまして。
2回目のワークショップはこちらの万年橋の麓で開催。
こちらで今回の小ネタ、いやスポットの一つである『ケルンの眺め』を眺望いたすのですっ!
なにせ、彼の地独逸はケルン市の吊橋をモデルとしたケルンの眺めなのですっ!!
はい、ケルン.........。
美しい眺めもなにも、橋梁工事してますがな...(^^;)ハハハ。
ケルンに脱力したボクは集中力が途切れたんで、長徳翁のブラックコンタックスをパ写リ。
なんか、長年の使用に耐えてきて擦れてツルツルな感じが、海の底から引き上げられたカメラのようだと言われておりました(笑)
萬年橋とドバト(笑)
実際の目にはもっと暗く写ってたんだけど、結構明るく撮れてるなぁ。
そして萬年橋から引き返して、このタイミングで本日の〆で江東区芭蕉記念館へ。
今度こそ入る?
入るんだよね??
安心しました。一同ちゃんと入館いたしました(笑)
入館すると、公立の図書館や資料館系の匂いが漂ってます。
仕事で、図書館、美術館、博物館とMLA機関を回っていたこともあるんで、この匂い好きなのです。
まさに今回のチョートクブラぱち塾!のテーマである芭蕉ゆかりの地マップ。
しかし、ほとんど今回廻ってませんが(笑)
まずは館内を徘徊。
そして、今回の目的はこれっ!
大正六年の高潮の時に発見された!?とされている、芭蕉溺愛?いや、芭蕉遺愛の石らしい石の蛙??
芭蕉の句の代表作である、
古池や かわず飛び込む 水の音
の蛙です。
しっかり見ているとなかなか写実的なボディラインかもしれない。
という、経歴の石なのです。
翁『小さな展示物に対するネガティブな感覚があるんだよね。』
と仰っていたわりには、けっこうマジマジと石と会話をしているかのようだった長徳翁。
江東区芭蕉記念館の外はちょっとした庭園風?な遊歩道もあり。
これも、いちおう芭蕉庵のミニチュアなんですかね?
館のすぐ脇には隅田川が流れており、先ほどの新大橋も。
お゛っ!?松本零士氏デザインの水上バスですなっ!
今回のブラぱち塾は江東区芭蕉記念館のロビーで解散となり、ボクは一の橋通りを戻ってJR両国駅を目指します。
結局、最後の最後で雨がパラついてきましたが、ほぼ傘をささずにブラパチできて良かった良かった。
それと、両国の感想ですが、大人な街だなぁ〜と。
戦災で街はかなり作り変わったンだろうけど、歴史、文化が土地に根付いていて、道行く人も落ち着いているなぁ〜と。
普段池袋という忙しなく、地に足付いていない中で生活しているんで、余計にそんな印象を受けた街なのでした。
今度は新大橋を抜けて日本橋方面に向かってみると、昔ながらの川向こうの差別意識なんぞも絡んで、おもろい街比べが出来るかもしれない(笑)