泉麻人氏の『東京いい道、しぶい道』をまるまる辿るパクり企画の偽『東京いい道、しぶい道』 !
豊島区内の4本の道は前回ですべて踏破してしまったんで、前回からは豊島区を出て、同じ城北エリアの荒川区へ足を伸ばして尾久本町通りをお写ン歩なのでした。
都電荒川線町屋二丁目の電停脇からスタートして、尾久本町通りの東尾久エリアを尾久橋通りを越えたガン首オブジェのヘアサロンキムラさんあたりまでが前回のお話。
今回後半は、尾久三業地の名残から町工場多しな西尾久、そして都電荒川線梶原電停周辺へと足を伸ばします。
ヘアサロンキムラさんを後にして、本にある尾久三業地の名残を尋ねようかと思っては見たモノの、三業地発展のきっかけとなった碩運寺の寺の湯後まで足を伸ばすのはしんどそぉ〜だったんで、尾久本町通り沿いの名残だけでもと...(^^;)ハハハ。
それがこちらの割烹美国家さん。
このお店の右手、北に向かって宮ノ前電停にかけてあたりが往年の尾久三業のエリアだったんだそうです。
そんな尾久三業の名残でもある美国家さんの先にある賑やかな交差点として本でも触れられている交差点がこちら。
たしかに、賑々しい交差点(笑)
というのも、この交差点で今まで歩いてきた川の手もとまちと、
右側のはっぴいもーる熊野前と、
左側のおぐ銀座の3本の商店街が交わるのです。
JR尾久駅ってこれまで『おく』って呼んでたんですけど、尾久という地名は『おぐ』って読むみたいですね。
そして再び尾久本町通りに戻り歩いていると、所々にまだまだ昭和物件が残っています。
すると、結局泉麻人氏は入れなかった三好弥さんが。
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ショーケースを見ると、洋食にラーメン、定食といわゆる昭和の大衆食堂のメニューといった感じですね。
昭和の時代には都内に限らず、田舎の実家の方でも駅前商店街に一軒二軒はこの手の大衆食堂はございましたが、昭和から平成を通り過ぎて令和な時代ではもはや絶滅危惧種になりつつあるんじゃないですかね?
全く同じ匂いのする大衆食堂といえば、我が池袋にも以前のトキワ通り編でご紹介したなみき食堂さんも、そんな貴重な絶滅危惧種でございます...(^^;)ハハハ。
通りは同じ尾久本町通りをあるいてはいるんですが、町名はいつの間にか東尾久から西尾久へ。
本に書かれていた通り、西尾久に入ると商店も途切れ途切れとなり、どちらかというと町工場の町的な雰囲気に。
途中、細くて短そうな小台銀座商店街なんぞもありました。
ちょっと気になり脇路地に入り込んでみた物件。
なんかいぃ〜色合いです。
ここでちと寄り道を。
というのも泉麻人氏が、『尾久』にちなんで思い出すのが、東北新幹線で北方へ旅行するときに尾久操車場の向こうに見える「萩の月」の大きな看板だというのです。
ならば、ランドマークとしてチェックしないわけにはイキますまい!
ということで、昭和町という昭和を貫く明治通りを越えて、JRの線路沿いへ。
しばらく尾久本町通りから大きく逸れます...(^^;)ハハハ。
線路沿いまで来ると、その向こうは広々とした尾久操車場。
その物件は、まさに線路沿いに建つマンションの屋上に設置されておりました。
マンションは昭和町グリーンハイツという物件で、その上に少女を描いたお馴染みの看板。
国内のお土産菓子の中でも1、2を争う萩の月。
なんで東北新幹線、宇都宮線沿線の都心を外れたところに建ててるんでしょね?
ここらで『東北』を思い浮かべる磁力が働くんでしょか?
萩の月の大看板は確認できたんで、とりあえずJR尾久駅に抜けます。
ちなみに、この駅名は『おく』ですが、地名の尾久は『おぐ』なんだそうです(笑)
ふたたび昭和を貫く明治通りを横切って、
本線である尾久本町通りに戻ります。
この辺になるともう商店はほとんどなく、町工場エリアといった感じに。
なんか仕出しの工場みたいなのもありましたね。
そして、本にも触れられていた雄心化成の脇のクランクがこちら。
ほんとクランク状態で、ここまで道が細くなるということはもうゴールは間近です。
そんなクランクを入り込んだところで、池袋一丁目の路地裏のような昭和物件が建ち並んでおりました。
いぃ〜眺めです!
クランクを抜けると、都電荒川線梶原電停前に。
本日のゴールはこちらで!
このまま、大塚まで戻ろうかと思ったんですが、ちと梶原銀座が気になり...(^^;)ハハハ。
長閑な梶原電停の踏切を越えて、
梶原銀座を探索に!
ここから先はスピンオフ企画です(笑)
梶原銀座に入ってすぐ、梶原電停前という一番の立地には都電もなかで有名な明美製菓さん。
当然のことながら、朝早すぎてまだお店は開いてませんでした。
都電もなか買って帰りたかったのに...(T^T)涙。
タイルが敷き詰められているからか、梶原銀座はどことなくウチの近所の池袋へいわ通りのような匂いのする商店街(笑)
途中、小さくまとまった愛宕地蔵尊が...(-人-)合掌。
奥が行き止まりっぽく見えたんで、一番端まで行ってみようかと、
すると突き当たりは左方面にさらに商店街が延びておりました。
再び戻って、梶原電停へ。
朝着いたときはまだ曇り空だったんですが、帰りはもうすっかり夏空です。
都電の電停のこういうお店とホームが合体しているのが好きなんですよね。
庚申塚かどっかも合体してたよなぁ。
今は池袋に本部がある東京福祉大学の看板を横目に見ながら大塚へと戻ります。
正味3km程度の道中らしいんですが、なんかもっと歩いたような、いろいろと物件が詰まった尾久本町通りの旅。
またしばらく後で再訪すると、今回見かけた物件とか無くなってそうだよなぁ...(^^;)ハハハ。
【2 尾久三業の仄かな面影・・・尾久本町通り(後編)】
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