まさかこんなにハマるとは思ってもいなかった二眼レフカメラ...(^^;)ハハハ。
これまでのいわゆる35mm判のカメラに比べると、デカいし重いし、フィルムは高いし、現像上がりまで時間もかかるしと日常使いには概ねオススメ出来ないシロモノなワケですが、そんな不器用な一面となにより機械を弄くって撮影する&やはり120mmフィルムで仕上がった写真の良さに惚れ込んでしまったわけナノです。
特に冷静に堪能する以前の初期衝動でハァ〜ハァ〜しまくっている頃合いは『機械を弄くって』という理由が特に大きかったかもしれません(笑)
そんなワケでいろいろと合体メカを揃えていたボクなのですが、ある日チョートク翁から、
翁『コレは買ってはいけないよ!』
といわれていたのがこちらのピストルグリップ。
たしか、Rolleiflex 2.8F用にファインダーが正像になるプリズムファインダーを購入した際に翁からそう言われたのです。
しかし、母親の胎内より好奇心から先にこの世に生まれ出でたボクとしては、『イケない!』と言われると『イケ!』と脳内変換されてしまう性なワケでして...(^^;)ハハハ。
しかもこの一品、いくらRolleiのアクセサリが安いとはいえ、1500円という値段で投げ売りされていたのですっ!?
だったらお試しするにも痛手にならんし、これで使えるようだったらお得すぎる買物ではないかっ!?
と即納なのです(笑)
ピストルグリップの名称通り、グリップ部はピストルのグリップの形状。
そしてちょうど人差し指が当たるところにはシャッター用の引き金が付いております。
男心を擽ります(笑)
不意に弾丸が...いやシャッターが切れないように安全ロックレバーも。
さらに男心を擽ります(笑)
この右側のレバーはRolleiflexに固定する際の留め具。
上から見るとこんな感じ。なんか三脚の雲台のような感じ。
ネジ止めではないところがやはり独逸マイスター魂を感じてやみません。
そしてシャッターレリーズの部分。
この微妙に曲がっているところに投げ売り感を感じ得ませんが、それだけ酷使されてここまでやって来たのでございましょう。
そしておそらくこのピストルグリップは通常のウェストレベルファインダーでの使用を想定したモノではなく、このようにリーゼントバージョン...いやプリズムファインダーを装着した際での使用を前提としたモノと思われ。
なので、このクソ重いだけのデザインの欠片もない醜態をさらしたRolleiflex 2.8F+プリズムファインダーに装着するのですっ!
なんかRolleiflex 2.8Fの設計って、どの時点まで各種アクセサリの装着を前提にしていたのか解りませんが、いろいろとあらゆるパターンを前提に各種細かい部分を設計していたように思えてなりません。
例えばこのボディ下の方にある左右の小さいポッチ。
今回のピストルグリップを固定するためにこのポッチを使用したりします。
合体はまずはボディ底部の円形の金具の溝に嵌めるようにピストルグリップをスライドさせます。
動かなくなるまでスライドさせて、
固定レバーを倒してロックします。
これでピストルグリップ本体は装着完了。
実に簡単です。
そして、シャッターレリーズをシャッターボタンに挿入し、
ネジ切りになっているんでネジを巻いて固定します。
この際にRolleiflex 2.8Fの方はシャッターロックをしておいた方が取り付けやすいですね。
すると.......なんじゃこりゃっ!?
幽玄美もクラシックカメラの最高峰もなにもあったモンじゃございませんっ!?
もはやこれはカメラではなく、ただの棍棒ですっ!!
泥棒が入ってきてもコレもって格闘したらけっこう痛手を負わせそう感がたっぷりなのですっ!?!?!?
横から見るとこんな感じ。
持ってみるとこんな感じで、人間工学にそっている感じがする微妙に角度を付けた感じとか、実用的な独逸マイスター魂を感じてやまない気もしてくる逸品なのですが......。
コレを付けて試し撮りにいったのが、池袋文化都市宣言巡りの写真。
確かに、プリズムファインダーを付けるとアイレベルにせざるを得ないんで、これがあるとファインダーが見やすいという利点は確かにあるのです。
しかし、実用性まで考えておきながらなぜ?という決定的な欠点は、Rolleiflexって、2.8Fに限らず大抵の機種は右でクランク回して、左でピント合わせて、レンズ脇の左右で絞りとSSを合わせるという、ような左右両方の手を駆使して1枚の写真を撮るワケですよ。
それなのに、右手はこのピストルグリップで固定されてしまうってどゆこと?
という...(^^;)ハハハ。
構造的な問題とはこれ如何に?こゆことですよね?チョートク翁が仰いたかったことは...(^^;)ハハハ。
でも、これも実際に試してみて初めて身に滲みてよく理解出来ることなワケでございまして。良い勉強をさせていただきましたm(._.)m
でもこれを1年常用したら来年の夏には右腕だけムキムキになれそうだなぁ〜〜(笑)
はじめまして、数台のRolleiflexを使用している者です。
とても興味深いトピックをありがとうございます。
コメントというより質問になってしまうのですが、田中長徳氏はなにゆえにピストルグリップを買ってはいけないとおっしゃったのでしょうか?とても便利なアクセサリーなのでなぜなんだろうと思い悩んでいます。
巻き上げの問題だけということでしょうか?
お教えいただけると幸いです。
ピストルグリップを使っている人って結構操作スタイルに違いがあって面白いですよね。
また、各モデルによっても操作が少し違ったりして…
各モデルで使用してみた結果、私が一番使いやすかったのはTとの組み合わせでした。
操作手順が一番簡単にできて、撮影完了までのスピードも速い気がします。
コメントありがとうございます。
巻上げの問題もありますが、しばらく常用して感じたのは、確かにピストルグリップ付けてると機動性増すんですよね。
で調子付いてパシャパシャ撮っているとあ゛っ!?という間にフィルム一本撮り終わっちゃうんですよ。
でも、ピストルグリップ外さないとフィルムチェンジできないんですよね…(^^;)ハハハ。
これは機動性もなにもないなと後々思いました(笑)
でも、ガジェットとしてこれはこれで好きですけどね。
お返事ありがとうございます。
確かにフィルムチェンジできませんねー(笑
枚数が進むのは全くその通りですね。
田中さんがおっしゃりたかったのは「ミディアムフォーマットは一枚一枚、腰を据えて大切に撮れ」ということだったのでしょうか?やはり。
フィルムチェンジ、巻き上げについては何だこりゃって感じなのですが、RolleiflexTはフォーカス、露出決めが左に集中しているのでプリズムとピストルグリップをつけると他のモデルよりかなり楽に早く撮影に集中できる態勢になります。プリズムを買うまではRolleimeter3.5をTに改造して装着、二重像合致式でピストルグリップで撮影していました。しかもRolleikin入れて35mmにしてパシャパシャと(馬鹿ですね
「35mmで撮るなら重いそれではなく、もっと軽い他のカメラで撮れば?」とよく言われるのですが、構えたデフォルトのフォーマットが縦というのがまた違ったイメージを想起させてくれる感じがするのです(笑
私には現在のベストな構成に不可欠になっちゃってます。
私は直接田中さんを存知あげませんが写真界の大御所のご発言でしたので気になってしまい、コメントをしてしまいました。お手数をお掛けいたしまして申し訳ございませんでした。
ボクもなんでRolleikinで撮ってんだろ?と思いながらパシャパシャ撮ってます(笑)