チョートク病患者の治療というか症状を緩和するには、街をフラつき、シャッターを押下して、フィルムを現像に出し、出来上がった写真に一喜一憂を繰り返させるしか処置のしようがありません。
それ以外には欲望の赴くままに中古カメラを買い漁るという荒療治もございますが、それには資金という問題が常にございますので、荒療治を繰り返すと副作用が恐ろしいことになりますので、人間やめますか?という覚悟がないと一小市民には難しい治療でございます。
ということで、一小市民は今日はどこをお写ン歩すっか?とプランを練ることになるのですが、時間が取れれば偽『東京いい道、しぶい道』の実地検分に行くのですが、それほど家を空けられないとなると近場でということになるのです。
今回は、先日の滝野川からちと東方面、トプコンのお膝元である蓮沼町に前回と同じLeica M2のセットで行って参りました。
池袋からは巣鴨乗り換えで都営三田線本蓮沼駅下車。
前日の台風一過とは打って変わってこの日は朝から小雨が降ったりやんだりの雨模様。
最初のうちは傘なんか面倒くさいやっ!とささずに歩き出しましたが、ものの数分で心が折れ、傘のお世話に...(^^;)ハハハ。
まずはトプコンと反対方向の長徳寺に向かいます。
道中、このあたりはフジハイツという低層のアパート群が広がってるんですが、そのブロック間の路地がいい感じ。
こちらはスロープになっておりますが、
一本先はこんな感じで階段状に。
そしてこちらが長徳寺。
入口の『長徳寺』という文字を見て改めて思ったんですが、チョートクマニアを称する御仁は一生に一度はこの長徳寺にお参りしなければイケないのではなかろうか?
といっても長徳氏とは何の関係もないはずですが(笑)
ちなみに、今回トプコンサンポを選んだのは、たまたま読んでいた『チョートクカメラNo.1』の巻末にチョーカメ片手にトプコンサンポという記事が載っていたからです。こちらをなぞってみようかと。
なので、今回行く先はチョーカメ片手にトプコンサンポのランキングに寄っています。
本の中では長徳寺の向かいにクロンボという今となってはなにかと難しい記載の喫茶店があるはずなんですが、多分この通り沿いだったんだと思うんですよね。
でも、2019年10月現在その欠片もございませんでした。
まぁ、本の出版が1999年。前世紀の本だからもぉ〜無いよなぁ〜...(^^;)ハハハ。
気を取り直して、中山道を渡りトプコン通り方面へ向かいます。
続いて目指すのは、トプコン通りに続く中山道を越えたところにあるはずの、『カトリ質店前のクラシックな看板』と『フタバカメラ』。
ですが、こちらも御覧の通り、おそらくマンションの類に建て変わっており見る影もございません...(T^T)涙。
でも、途中気になったのが黄色い幌看板のヘアサロン、テイトさん。
なんかなすがままに蔦が這いずり回っており、これはお店に入るのに勇気がいりそうです(笑)
本書の地図に載っていた小豆沢病院を横目に通り過ぎようと、
したら、なんか宙に浮いているドアが気になったんで証拠写真を一枚。
すると見えてきました。
こちらがあの板橋のベルリンの壁の一端でございますねっ!!
かのトプコンのお膝元!
蓮沼町75番地でございます。
不審者と間違われてガードマンに取り押さえられるようなことがないように通り過ぎます...(^^;)ハハハ。
敷地の端のところで、お゛っ!?チョートク病患者が痺れるベルリンの壁です!?!?
この辺が『トプコン通りフリマ予定地・酒亭「楠」前』だと思うんですよねぇ。
残念ながら楠さんは最早ございませんでした...(T^T)涙。
そしてよぉ〜やく、本書通りの物件に出会えましたっ!!
こちらがかの『トプコン通り裏の「開かずの門」』でございます。
ベルリンの壁は1989年に開かれましたが、こちらはいまだに「開かずの門」でございます(笑)
せっかくだから、開かずの門にまた『チョートク』って落書きしておけば良かった(笑)
そのまま板橋のメルリンの壁を見物がてらぐるりと裏側まで巡ってみました。
すると、一部の壁に隙間がっ!?
同士よ!これが壁の内側だっ!!
よぉ〜やく実物に出会えて一安心したところで、お次は『蓮沼町52番地先の夏ミカンの樹』!
こちらもまだございましたねぇ〜。
当時と比べてだいぶ枝ッぷりは剪定されているようですが。
夏ミカンはまだまだ色づいておりませんでした...(^^;)ハハハ。
そして最後に目指したのは中山道手前にあるはずの『吉澤眼科の看板』なんですが、こちらも結局見当たらず。
ってか吉澤眼科そのものがもう廃業?...(T^T)涙。
代わりにクラシックな日本家屋でお茶を濁します。
結局、トプコン界隈攻略マップにあった7つのポイントのうち、明確に2019年の令和の時代に存在していたのは、『蓮沼町52番地先の夏ミカンの樹』と『トプコン通り裏の「開かずの門」』、それとまぁ半分はあたりかなと思われる『トプコン通りフリマ予定地・酒亭「楠」前』だけという成果に。
まぁ、20年も前の情報だから仕方ないですよねぇ。東京は落ち着きというものが無い街だから...(^^;)ハハハ。
そんな中、本蓮沼駅を目指していると脇路地に金沢の武家屋敷界隈かっ!?と思わせる色彩が。
こちらは南蔵院さんというそうです。
中山道にはこんな布袋様の石像をおいた石材店とか、まだまだ昭和な風情が残っていたりもします。
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