毎月第二日曜日はチョートク翁率いるチョートクブラぱち塾の日!!
2020年一発目のブラぱち塾、我らがコマンダーチョートク翁が寝ずに考えた今回の作戦名は『2020新年スカイツリー初詣と京島七福神』!!
と華々しく今回の作戦名を唱えた我らがチョートク翁ですが、はじめに申し上げておきますが、スカイツリーを初詣するわけでも、京島で七福神を探し回ることもございません。すいませんが、あしからずm(._.)m
我々怪しい集団の今回のミッションは、押上〜京島界隈のユネスコ世界遺産にでも認定されない限り、明日には取り壊されてこの世から消滅しかねない世界遺産レベルの物件を巡ることなのですっ!!
ちなみに今回のカメラはすっかり写真に収めるのを忘れておりましたが、Sony α7Ⅱ+Voigtlandar Color Skopar 21mm f4.0にRocoh GR1sのここ最近とあまり変わりの無い2台体制で(笑)
いつものように午後一時に集合!
今回は押上駅改札に皆様お集まりでございます。
そして、本日の作戦『2020新年スカイツリー初詣と京島七福神』に向けて、ブリーフィング開始でございます。
わたくしめはと申しますと、メモを取りつつウロウロと。
チョートク翁は最近はR-D1Sの出番が多いですね。
そうこうしているうちにブリーフィング終了!
今回もたっぷり30分間しゃべくり倒す長徳先生でございます(笑)
地下の押上駅改札から地表を目指す御一行。
地上に向かうエレベーターですれ違ったバカップルの♂がイキり気味に、
『あ゛っ!?カメラ小僧だ!』
とすれ違いざまに♀にディスったのが耳にとまり...
どう見てもお爺さんとオッサンの集団なのに、『小僧』というフレーズに微かな歓びを感じるとともに、そのボキャブラリの貧困さに日本の未来を案じるオジサンなのでした...(^^;)ハハハ。
翁曰く、
『私の知ってる押上というのはしみったれたしぶい場所という認識』
そんな我々が先ず向かったのは京成橋。
特に『京成』的な土地の由縁があるワケでも無く、京成線の京成をゴリ押ししたと申しましょうか、京成線のおかげで文明の恩恵にあり着けられたという墨田区民の感謝の念なのでございましょうか、一企業の貢献度のなせるワザでございましょうか。
京成橋の上で、こんな風に謎の老人が手を広げて演説をしていたらコワイですが...(^^;)ハハハ。
この時長徳先生が仰っていたのは、
『ここからスカイツリーを鑑賞するには、橋の上で寝っ転がってスカイツリーを見上げるのがよい!』
とのこと...(^^;)ハハハ。
心を解放し、世間のしがらみから解放されることでモノの見方も違ってまいります。
それと先ほど、しみったれたしぶい場所と仰ってましたが、こんなことも(笑)
『スカイツリーが出来てから墨田区民が調子づいてきた。ここから先は文明の光が当たっていない。』
と(笑)
たしかに、ボクも年少期から浅草界隈には縁があり、昭和50年代当時よく浅草界隈を詣でていた記憶があるんですが、浅草駅を離れてこの辺ともなるとまだ元気だった地方都市との違いがあまりわからないくらいにしみったれた感がありましたね。
そんなスカイツリー側と反対方向に、1960年代には西洋風の喫茶店があったという場所がこちら。
いまは、日高屋に変わってしまった場所にその西洋風喫茶店があったそうです。
西洋風喫茶店跡地の次はこちらの物件!?
翁曰く、墨田区にしてはちゃんとした公衆便所だっ!
と仰ってましたが、京成橋際公衆トイレ。
これから先はなかなか用を足せるところが無いとのことで、自信が無い貴兄はこちらで出すモンを出して、今後に臨みます(笑)
今回はユネスコ世界遺産巡りともいうべきラインナップなんですが、リストアップされながらも惜しまれつつも無くなってしまっている事例も多々あり。
諸行無常といいますか、下天の内をくらぶれば夢幻の如くなりといいますか、浪速のことも夢のまた夢と申しましょうか...。
そんな跡地も多数ありまして、こちらの北十間川沿いに佇む物件もその一つ。
川の左が病院なんですが、以前はその広告看板と思しき部分にはただ『病院』とだけ書かれていたそうなんです。
普通は○×病院とか書きますよね?
それが『病院』と書くだけで済んでしまうとは、この集落におけるこちらの病院の地域密着ぶりに恐れ入る限りでございます(笑)
そんな何気にてんこ盛りな京成橋を堪能して、御一行は次のスポットへ!
まだまだ始まったばかりでございます(笑)
翁曰く『500円以下の中華そばしかくわない!』とのことですが、こちらの中華そばはいただいたことがあるそうで。
なにげにその店名『RAIKA』ともなれば、カメラ小僧たるモノ一度は入店したいモノでございます。
実は、今回のプラぱち塾が始まる前に、事務総長から入電があり、こちらの存在を事前にキャッチ出来たんですが、すでに時遅しでお昼食べちゃった後だったんですよね...(^^;)ハハハ。
そんなこの日のランチ模様はまた別エントリーで(笑)
しかし、なんとも池袋北口と同じ匂いを醸し出している組み合わせですな。肉欲と食欲を同じビルで満たせるというワンダーランドは池袋北口界隈でよく見受けられます(笑)
次に御一行が向かったのはレンタル暗室のアウラ舎さん。
一階に喫茶店があり、そこで出会ったフランス人がエアフランスのパイロットだったというエピソードを仰っていたチョートク翁。
残念ながら、この時間はお店は閉まっていたんで、シャッターの隙間から気になった富士フイルムの古いトタン看板をパ写リ。
長徳先生は暗室がキラいとか(笑)
現像の定着が面倒くさいとか(笑)
少年のように閉まったウィンドウに齧り付いてお店の中を見ていた御一行ですが、そんなアウラ舎を後にして桜橋通りを進みます。
この先にはブリーフィングで長徳先生が仰っていたユネスコ級物件!
京成線の先にボロボロのガラス屋さんがある。
ガラスのスがなくガラになってる。
荒れ荒んでる。
こんなこと言われたら興味しか沸いてきませんっ!!(笑)
それがこちらの物件っ!?
いちおう松田木芸社さんということなのかと思われます...(^^;)ハハハ。
たしかに仰る通り、ボロボロというのはこういう状態のことを言うのであろうなと納得させられるボロボロぶり。
しかし、イロイロと並びにガタは来ていますが、残念ながらガラスのスは欠けておらず、ちゃんとガラスと認識されました(笑)
この表通りの入口部分にだけハリガネで括っているのはなんなんだろ?
何かの呪い??(笑)
おそらく『松田』をローマ字で『MATSUDA』で表記したと思われるんですが、最早大部分が落剥しており、Tを80度ほど曲がったDのみ...(^^;)ハハハ。
でも、よくよく見ると2階の室外機は薄型なんで最近まで暮らしていた?もしくは暮らしているかのようにも見えるンですよね。
みなさんしっかりと実地検分していらっしゃいました。
チョートク翁曰く、『これなら2階に住みたい!』と(笑)
松田木芸社の通り沿いを進むと、我楽多屋さんの新たな営業形態!?と思しき物件が(笑)
この物件もよくよく見るとなんか妙で
多分以前は事務所かなんかだったンだと思うんですよね。
お店の入口が段々になってるのがとても違和感...。
その路地の並びには、シャッターとドアの色合いが綺麗なお店もあり。
これは温故知新な今風。
押上界隈というと、以前偽『東京いい道、しぶい道』〜【十間橋通り・橘通り】の時にも書きましたが、振り向けばヤツがいる!?状態なスカイツリーなんですが、今回振り向かなくとも視線の先にはヤツがいる!?というくらいに、こんな隙間からもヤツが顔を出してきます。
そらぁ〜墨田区民が調子付くのもわからなくも無いなと(笑)
どぎつい色のビルを見るとシャッターを切ってしまうと宣うチョートク翁ですが、翁はいつもモノクロで撮ってます(笑)
この辺りは今となってはなんの変哲も無い街並みですが、以前は長徳先生が好きだった街並みだったようです。
ブラぱち塾では長年長徳先生が練り歩いてきた都内の珍しい、オモシロい街並みを紹介していただけるところが醍醐味なんですが、何十年も年季の入った街歩きをしている長徳先生の記憶の中の街並みと再開発ラッシュの今の東京の街並みにはそれなりの差異が生じているわけです。
今回所々でノスタルジックなことをポロッと語り出す先生でございました。
そしてまた、ヤツが顔を出してきます(笑)
こういうのは手前に建物が建ってしまうと隠れて見えなくなってしまうからな!
と壁のひび割れを目聡く見つけてノーファインダーでササッと撮ってしまうチョートク翁。
亀戸線を越えるあたりで亀戸線に関するお話があったはずなんですが......すいません覚えてませんでした...(^^;)ハハハ。
そろそろ次のユネスコ世界遺産が近づいてきます。
歪んだボルトナット屋さん!
正面からちょっと入ったところがシャッターポイント!とレクチャーをしながら御一行はワクワクを増殖して進軍します!!
こちらがユネスコ世界遺産レベル!?
な、ボルトナット製作販売斉藤製作所。
こう見ても、特に代わり映えしないんですよね?
なにが歪んでんの?と......。
でも、ちょっとズレるだけで、なんか奇妙ではないですか?
なんか前後上下左右いろんな方向に歪んでる...(^^;)ハハハ。
この位置だと二階が前の方に押し出てきているかのようにも見えなくも無い??
そんな歪んだ斉藤製作所とチョートク翁とスカイツリーのスリーショット!
ここでも翁は、『油断してるとすぐ無くなる。無くなると思ってるとまだあったりする。』と。
やはり世界遺産にすぐさま認定して貰わないとこういう希少物件が次から次へと無くなっていってしまいますなっ!
悲しいのは斉藤製作所のことを聞いた前の床屋さんがもう無くなってるとのこと...(^^;)ハハハ。
そんな床屋さん跡地に置いてあった自転車です。
ボルトナット屋さんを後に。京島ラビリンスを徘徊する御一行。
15年くらい前、かつてここには洋服屋さんがあった。
というY字路。
こういう角地にある洋服屋さんというのはたしかに珍しいですね。
15時過ぎあたり。行程の半分くらいのところでセブンイレブン休憩をとる御一行。
でもすぐ隣に気になる物件があったンで独り徘徊です(笑)
これは、地権関係を整理してセブンイレブンの敷地の部分はぶった切られた長屋なんだろか?
でも残った部分だけでも六軒長屋もある大きな長屋物件。
その長屋の裏路地にはこちらもなんか奇妙に歪んだ民家が。
セブンイレブン休憩の後、キラキラ橘商店街に向かう御一行。
以前と逆の方向が本来の入口だそうで、このキラキラの反対側の光景、見覚えあります(笑)
そしてキラキラ橘商店街に侵入する御一行。
25年前に普通に女子がカメラをぶら下げる時代が来るのではないか!?と時代を先取りしたチョートク翁は女子カメラ部を創設して、商店街を散策したそうな。
キラキラ橘商店街を3時間取材して、TBS全国放送で1分30秒しか流れなかったとか。
ご自分のインタビューに至っては10秒も流れなかったとか...(^^;)ハハハ。
前回訪れた時はお昼前で、お惣菜屋さんも結構開いてたんだけど、今回は夕食前の買物時間だったにも関わらず、あまりお店が開いていなかったような?
こういう地域に根付いた商店街は頑張って欲しいモノでございます。
キラキラ橘商店街といえば外せないのがこちらのパン屋さん!
残念ながら今回もお店は開いておりませんでしたが...(T^T)涙。
看板のイラストの女の子の目が昔のミッキーと同じ黒目であるところがポイント!(笑)
キラキラ橘商店街を離れて御一行が向かったのは本日最後のランドマーク!コーポラスミエ!!
ここも是非ユネスコ世界遺産にしてもらいたい!と力説するチョートク翁。
結構、看板集めとかされているチョートク翁ですが、こちらのコーポラスミエの看板にも興味津々なご様子で...(^^;)ハハハ。
でも、写真の指を差している部分に『入口』と書かれてしまったのが許せないのだそうでございます(笑)
ちなみにこの物件に惹かれるのは、『ミエ』という名前が高校時代のガールフレンドの名前でもあるからだとか(笑)
ちなみにこの物件、入口にある路地沿いの建物とその奥にある建物の二棟が繋がってるんですね。
こちらが奥の物件。
荒みぶりがなかなかでございます...(^^;)ハハハ。
二階同士を繋げる回廊の錆具合も侘び寂処の騒ぎではございません。
そのうち折れるのではなかろうか?と日常をロシアンルーレット的に楽しめる鋼の心臓の持ち主には最適の物件でございます。
そんなコーポラスミエを後にします。
現存していたらなかなかのランドマークだったのでは?
というハンバーガーショップ交差点は無くなっておりました。
20年ほど前から閉店中??といういつなくなってもおかしくない状況ではあったようですが、狩野派のタッチの看板?があったとかなかったとか...(^^;)ハハハ。
今回の終着地に向かう途中、翁曰く『このマンションが出来たおかげで付近の景色が一変した。』
最後のブリーフィングで街の風景について長徳先生曰く、
『スカイツリーが建ったおかげで、江戸時代からの街並みにいきなり未来建築が加わった。』
『スカイツリーはひとの迷惑ナンか考えてない。』
『風景の変貌とはそう言うモノだと思う。』
『スカイツリーに登る気は無いが、台湾の101タワーには上った。(笑)』
特に、下町というところは常に変わり続けてきた街だと思うんですよね。
江戸から明治にかけても変わっただろうし、大正では関東大震災、昭和では東京大空襲に東京オリンピックと時代時代で様変わりし続けてきた地域なんで、そんな中でもまだこの令和の時代に江戸や昭和の切れ端でも残っているだけでもめっけもンなのかも知れませんね。
長らくお届けしてきました今回のチョートクブラぱち塾ですが、最後の終着地点が見えてきました!
その名も電気湯!
電気で湯を沸かすンで電気湯。
そんな電気湯さんの前の小公園で、今回の参加者の集合写真です!
今回は野鳥の会会長さんによるとフィルム6台、デジタル6台のイーブンだったとか(笑)
今回のブラぱち塾のいちおうここらで中締めということで。
あとは三々五々、京成曳舟駅の方に向かいます。
京成曳舟駅の手前で竹林が見えたんで、近づいてみたらこんなところがあるンですね?
路地裏でも何でも無い通り沿いですよ?
やはり下町奥深し!!
そしてまずいお肉屋の前を通り過ぎ、京成曳舟駅で解散!
ボクは東武線の曳舟駅まで歩き、曳舟→北千住→西日暮里→池袋のルートで帰宅なのでした。