打ち合わせでの神保町通いが鬱陶しくてたまらなかった、昨年12月の神保町詣で。
そんな精神状態なんで、多少の楽しみがないと居たたまれないので神保町飯の開拓に勤しんだ年の瀬だったのです。
新旧取り混ぜて食には困りそうな気配がない神保町界隈ですが、以前から気になっていたのが神田すずらん通りのこちらのお店、『天麩羅はちまき』さん。
お持ち帰りも出来るようで。
入口脇に張り出されているメニューを見る限り、かなり老舗感ある佇まいの割に良心的なお値段っ!?
またその脇には、『江戸川乱歩が虜になったはちまきの天麩羅』と堂々とポスターが貼られております。
江戸川乱歩というと我が池袋西口には乱歩の幻影城もあることですし、これは乱歩繫がりということで召し上がらないわけにはいきますまいっ!
と入店でございます。
お昼時だったんで、前に5組ほど並んでましたがとりあえず待ちます。
店内はカウンターの他に奥にはお座敷もあるような感じです。
客層はオジサンメインですが、若手の女子グループも何組も見かけるほどで、老若男女に愛されているお店のようです。
改めてメニューを眺めながら吟味です。
この日は頭に血が上っていたんで、甘味で落ち着かせようと丼の中から選びます(笑)
調味料は塩、一味とお醤油。
お新香と書かれた中は、これ生姜なんですが天つゆにつけてんのかな?ほんのりと甘味も感じてこれがなかなかいぃ〜按配の仕事ぶりでございます。
お昼のお食事には味噌汁もついてきます。
そしてこの日頼んだのは全部入りの松天麩羅重!
メインの海老は真ん中にドンッと二本!
その上はごぼうでしょうかね?これがカリッカリでいい食感でした。
その左には柔らかいのに崩れない素揚げしたかのような茄子。
右側にはハフッハフッとはんぺんのようなふんわりとしたイカにピーマン。
そして奥にはキスと丸ごと一本の食い応えたっぷりな江戸前穴子!
いやぁ〜昼から贅沢でございます(笑)
結構色取り取りの天麩羅塗れで、天やとかだったら絶対胃もたれする量なんですが、一切胃に負担を感じることが無く。
店内にはごま油の匂いが充満しているんでごま油だと思っていたら、どぉ〜やらとうもろこし油とごま油をブレンドして使用していらっしゃるそうでして。
それがさっぱりした感じを出しているのかなぁ?江戸川乱歩を虜にしたっていうのも、おじ様にも優しい天麩羅だからかも知れません(笑)