泉麻人氏の『東京いい道、しぶい道』をまるまる辿るパクり企画の偽『東京いい道、しぶい道』!
冬の寒さで指が悴んだりとかすっかり出不精になってた感もあるんですが、それだけではないような?
本シリーズは現在城南エリア踏破中なワケですが、やはり品川界隈という場所は、我が家のある池袋からすると山手線のほぼ反対側にあり、これがなんか遠いな?という心理的な面倒くささを醸し出しているのではあるまいかと...(^^;)ハハハ。
そんなことに気付いてしまったワケですが、この日は春のような御陽気だったんで、少なくとも指が悴むことはあるまいと気合いを入れて山手線の反対側へ!
この日のお供は、Leica M2にVoigtlandar Color Skopar21mm f4.0、Kodak Color Plus200を詰めて。
それとSony α7ⅡにTAMRON 20mm f2.8 Dilll OSD F050SFの広角コンビで。
池袋から山手線で品川に出て、そこから京急線で雑色駅へ。
ひごろ京急本線には縁が無く、羽田に行くときにたまに乗るくらいで、そん時は都営地下鉄で寝たまんまなんであまり景色に気を向けることもなく気がつかなかったんですが、京急蒲田を越えてもこの辺て高架になってたんですね...(^^;)ハハハ。
そんなはじめて降り立つ雑色駅が今回のスタートです!
駅前にはZOUSHIKIアーケード街と書かれた鄙びた文字がいい感じ(笑)
といっても、本当のスタート地点は雑色駅ではなく、しばらく第一京浜を南方に足を進めます。
けっこう南の方に歩を進めると六郷神社バス停が見えてきます。
このバス停のところになかなかの廃屋があったんでパ写リ。
なんかKodak Gold Plus200の黄色味がこういう被写体には合ってますね(笑)
六郷神社バス停前を右に折れて踏切を渡ると
と本書には書かれてますが、ボクの記憶と同様にまだ高架になる前だったんでしょうね。
中学からの友が京急蒲田近くの第一京浜沿いに住んでいて、何度も遊びに行ったころの記憶をたぐり寄せると、当時は高架なんか無かったモンなぁ〜。
といっても四半世紀以上前のことですが...(^^;)ハハハ。
踏切ではない高架をくぐると『照の湯』が現れます。
大田区民で小学生以下は無料という太っ腹っ!?
本書の写真にもある『ON泉 OFF呂』の語呂合わせ(笑)
照の湯前のT字路。
ここから蒲田本町へ向かって温泉街道は始まる。
と書かれている通り、ここからが本来のスタート地点!
章名として『蒲田本町通り』とありますが、実は地図上にそのような名称は確認できません。
大田区の蒲田近辺は黒いナトリウム系の温泉銭湯が多い地域として知られているようで、著者が地図を眺めていたらこの通り沿いにいくつも“湯”の表示が集中していることに気付いて、便宜上蒲田本町通りと名付けたとのことです。
しばらくはナニもない一本道を北上して行くと、
「変電所前」なんていう京急バスの場末めいた停留所がぽつんと立っている。
というバス停を通り過ぎます。
その先には蒲田周辺を根城にするスーパーOK。
本書の中では
モミジの絵柄の旗を掲げた雑色商店街の領域
とあるんですが、モミジの絵柄は見当たらないんですよね。
でも街灯には『雑色商店街』と書かれています。
芝信用金庫と古い運動具店の太田屋運動具店の間の横道を入っていきます。
でも、かなり年季が入ってる太田屋さんですが、商売成り立ってるんだろか??
近所の小中学校向けの体操服で成り立ってんのかな。
すると『隆の湯』が見えてきます。
先の照の湯と同じくマンションに融合された最近のつくり
とあるように、この手の銭湯のつくりが多いンですね。
でも、マンションの1階が銭湯ってなんか羨ましいなぁ〜。
横道を戻り、また真っ直ぐ北上します。
すると横道に『ぞうしき』と書かれたアーケード街が。
これが先ほどの駅前のZOUSHIKIアーケード街まで続いてます。
雑色の駅の方へ行く狭いアーケード街が、ゾウシキに引っかけた象のマスコットを掲げて口を開けている。
と書かれてたんで、象のマスコットを探しにアーケード街に入ったんですが、象のマスコットはもはや見つけられませんでした涙
ちなみに反対側はアーケードはありません(笑)
この辺は先ほどの味も素っ気も無い雑色商店街だけの名称ではなく、
『人にまちに優しい“笑”店街 雑色商店街』と下町らしさを演出しております(笑)
またバス通りを北上して行くと、
雑色熱帯魚店まさに色とりどりの魚がいそうな店(小鳥などもいる)
と書かれた雑色熱帯魚店が。
でも、通り沿いを見る限り小鳥とかの方がメインに見えて熱帯魚感が感じられないんですが...(^^;)ハハハ。
でも、横道の方に廻るとお魚さんが多数(笑)
安心しました。
この道を真っ直ぐ進むと、
ヌーランドさがみ湯。界隈では有名なスーパー銭湯
なかなかつくりが今っぽく、さすがスーパー銭湯の名に恥じぬ外観でございます。
今回の道中、ナニが嫌ってこの細い一車線を次から次へと京急バスが往来するンですよね。
それに思った以上に車の通行量がハンパ無い。しかも、1/5くらいの車がヤンキー仕様ナノは場所柄仕方が無いんだろうか?(爆)
道中沿道には昭和な団地、仲六郷1丁目第2アパートとかもありました。
出村通りにさしかかったところで、右折して横道に入っていきます。
すると最後の銭湯、蒲田温泉が!
入り口に紅灯の看板がキッチュに灯ったこの浴場、昭和12年創業の老舗で、戦前まで近くの京急踏切の所に出村という駅もあったと聞く。黒湯の黒さがハンパじゃない、実にコンクなのだ。ここは黒湯も電気もぬるめていない。原液感バリバリなのだ。
本来だったら、この黒湯をあじわいながらこの道を進むべきだったんですが、時間的な余裕が無く...(^^;)ハハハ。
でも、一度はこの原液感バリバリなお湯に浸かってみたいモノですなぁ〜。
そして、著者と同様にお腹が空きまくっているんで最後のスポットに向かうのです!
途中、環八を越え、
目指したのはこちらの『你好本店』さん!!
せっかく蒲田まで足を伸ばしたんだから、こちらの元祖羽根付き餃子を味合わないワケにはいきませんよねっ!
でも、詳細は別エントリーで(笑)
你好本店でしっかりお腹を満たした後は京急蒲田駅へ。
こちらが今回のゴールとなります。
行程をみるとウロウロ歩いておりますが、正味2km弱のところに銭湯が4軒もっ!
ここ数年都内では地域の銭湯が次から次へと廃業に追い込まれる中、この地域の皆さんはどんだけ銭湯が好きなのかと(笑)
途中、わざわざタクシーで銭湯前まで乗り付けた若人2人組に出会いましたが、この日本ならではな伝統をいつまでも絶やさないで欲しいモノです。
【20 黒い温泉街道・・・蒲田本町通り】
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