これは9月のシルバーウィークな頃合いのお話。
毎月20日は日本カメラの発売日。
10月号の特集は「全自動フィルムカメラの魅力」ということですが、毎回一番最初に開けるページはなぎら健壱師匠の連載である『町の残像』。
なぎら健壱氏といえば、ボクが勝手に人生の師と仰ぐ藤村俊二氏、なぎら健壱氏、ベンガル氏といったステキな老後を愉しんでいらっしゃるステキ爺の中のお一人なのでございます。
そんな日本カメラ10月号の『町の残像』は、
東京都北区滝野川 四角いコンクリート コレなに!?
『北区滝野川』のキーワードだけでも琴線触れまくりな上に、なんとも奇妙な違和感と共に普通の民家の玄関先に置かれたままのコンクリートの四角い塊の写真が目に飛び込んで来ました。
これは早速現地視察にいかないわけにはイキますまイッ!!とまずは池袋から埼京線に乗ってJR十条駅へ!!
早起きしすぎて6時前に十条駅到着...(^^;)ハハハ。
なんかついこの間も同じような光景を見ましたが(笑)
ちなみにこの日のお供は、フィルムはKONICA HEXAR RFにVoigtlandar Colorskopar 21mm f4.0を付けてKodak Ultramax400を装填。
デジタルは、Sony α7ⅡにTAMRON 20mm f2.8 Dilll OSD F050SFを装着の広角セットで!
JR十条駅南口から埼京線の線路沿いを歩きます。
鉄が錆びれてますが、昔は木の杭に鉄条網な感じだったンだろうなぁ〜。
すると『町の残像』にも書かれてましたが、十条富士見中学校敷地の境界線に残るレンガ塀。
元々十条富士見中学校の敷地は戦後陸軍が解体されるまでは東京砲兵工廠銃包製造所があったところということで、そのレンガ塀がまだ残されているようです。
ちなみにこちらは十条富士見中学校の近代的な校舎。
その奧は東京成徳大学のキャンパスがあります。
十条富士見中学校と東京成徳大学の間の道を南へ進むと北区中央公園の広大な敷地に入ります。
このあたりもおそらく戦時中までは旧陸軍施設が建ち並んでいたんでしょうねぇ。
中央公園を抜けて、まずは例の四角いヤツのところへ。
王子新道のY字路の右側を進みます。
すると目の前に滝野川住宅が見えてくるのですが......。
ふと右に顔を向けると、もう例の四角いヤツっ!?
御覧の通り、とても奇妙な配置なのですっ!?
日本カメラ10月号の記事の写真に寄せてパ写リ。
脇に開いている穴の中を覗いてみましたが、暗くて中は写りませんでした...(^^;)ハハハ。
しかし、なんだろ?これ??
記事にある通り、東京陸軍第一造兵廠滝野川工場の番兵詰所ということですが、なぜわざわざ残してあるンだろうか?
しかも、ホント一般住宅の玄関先にポツンとこの四角い塊だけ置かれた状態で......。
近くにこの物体と関連しそうな旧陸軍施設があるワケでも無いんですよね。
ただの住宅地だし。
謎が謎を呼ぶ東京陸軍第一造兵廠滝野川工場番兵詰所!?!?
なにも解決策は見いだせないまま次に向かいます...(^^;)ハハハ。
そんな東京陸軍第一造兵廠滝野川工場番兵詰所のすぐ先には石神井川が流れています。
この石神井川に沿ってまた中央公園に向かいます。6時過ぎくらいの時点でまだ夜明けな感じの空でした(笑)
そしてまた北区中央公園に戻ります。
すると見るからに旧官庁系な建物が見えてきました。
こちら、現在は北区中央公園の文化センターとして使用されているようですが、以前は旧陸軍造兵廠火工廠本部事務所だったという、旧陸軍関係施設。
建物の一部ではなく、施設がそのまま残っております。
グルリと廻って旧陸軍造兵廠火工廠本部事務所の裏側はこんな感じ。
文化センターから北区立中央図書館に向かって公園の中を北上していると。
ブラぱち猫クラブの活動時間ですっ!
なかなか人慣れしたキジ白さん。
超広角で1m以内によっても逃げませんでした(笑)
後ろ姿も男前(笑)
この時点でもまだ朝の6時半。
突然園内のスピーカーからラジオ体操第一が流れ始め、園内の通りという通りでご近所の方がワラワラと集まりだして、一斉にラジオ体操に興じます。
そんな中央公園の北側には、これも旧陸軍の名残なんでしょうね、陸上自衛隊十条駐屯地がドンッと控えてございます。
陸上自衛隊十条駐屯地の脇を北上すると北区立中央図書館に到着です。
近代的な本体の部分に、
一部東京砲兵工廠銃包製造所弾丸鉛身場、薬莢工場のレンガ屋舎が使われているとのこと。
入口脇にはこのようにベンチとテーブルも出されていて、春や秋は本のページを捲るのが気持ちよさげな感じがします。
重みがあり、風情もございますなぁ〜。
そんな中央図書館の前はいなりプレーパークという名の公園。
『いなり』って、やっぱり王子稲荷にかけてるんだろうなぁ〜。
記事の最後になぎら健壱氏は、
まあなんにしても、この前を通る人の何人が興味を示すことであろうか?たぶんゼロではなかろうか。しかしなんのために残しているのだろう?
とシメてますが、このとおり興味を示す一人はボクでございます(笑)
つい数週間前はこのような旧陸軍跡など気にもせずこのあたりを通り過ぎて王子稲荷神社に向かっておりました。
道中こんなオモロイところが在ったとは、感謝感謝でございます。
そしてまたJR十条駅に戻ります。
帰りはちょっとJR十条駅の北口に廻って、十条銀座の入口を拝見。
ここもまたじっくりお写ン歩したいですねぇ。
はじめまして、二眼レフの記事でこちらのブログを知り、見ると何やらうちの周辺の記事があり、コメントさせていただきました。
ブロニカは重いかと思いますが元気でしょうか?
ブロニカを扱っていたTAMRONはもとは滝野川にありました。
また田端にはカメラ修理会社イストがあります。
ブロニカS2の整備、点検も受け付けています。
ロビーにはブロニカ製品が展示されておりました。
お散歩ついでによろしければ、と思います。
コメントありがとうございます。
ブロニカ元気ですが、モルトがボロボロのようなので、こんどイストさんを覗いてみようかと。
少し前に無茶を承知で、巻き上げ、ピントがそれぞれ壊れている二台のブロニカSを二個一修理してもらいました。
受け付けの人、修理スタッフに確認とりながら面白がってました。