思い立ってはカメラをブラ下げブラり徘徊が趣味となってしまったここ数年。
先日、雑誌『東京人』の10月号を見ていたら、特集が「東京暗渠散歩」ということでして、しかも池袋発神田川行きの暗渠があると知り、これは行かないわけには行きますまイッ!!というコトに相成りましてございます...(^^;)ハハハ。
ということで、突然始まった思いつき企画の『東京暗歩』。
前回は東池袋の美久仁小路から湧き出た水窪川の暗渠を巡って江戸川橋が架かる神田川までブラりお写ン歩だったのですが、水窪川のルートを探している中で、西からもう一本暗渠が並走して一緒に神田川に合流しているということを知りました。
その川が弦巻川!?
なんか聞いたことある名前です(笑)
以前ご紹介した偽『東京いい道、しぶい道〜【雑司ヶ谷弦巻通り編】』のあの弦巻通りがほぼルート半分を占めているというこの弦巻川暗渠ルート!
しかも、その源流は我が池袋西口メトロポリタンホテル前と知り、これは行かないわけにはいきますまいっ!
とまた夜明け早々に我が家を出て、スタート地点に向かったのでした(笑)
ちなみに今回のお供もいまだにクセが掴みきれないLeica M9-PにレンズはRicoh GR LENS 28mm f2.8をお連れしました。
夜明け間もない頃合いに自宅を出て、真っ直ぐ南へ!
朝焼けに照らされるメトロポリタンホテルでございます。
そのメトロポリタン前の空間。これまで特に気にすることなく何十回と通り過ぎていたんですが、こちらは元池袋史跡公園という名前があったようでして...(^^;)ハハハ。
『池袋』という地名の由来なんぞが描かれています。
そんな昔を偲んでのモニュメントがこちら。
このあたりから湧き出た水が弦巻川となって雑司ヶ谷方面に流れていったようなので、ここをスタート地点といたしますっ!!
まずはメトロポリタンホテル脇の道を南へ直進です。
びっくりガードに繋がる西池袋通りを渡り、細い路地に入っていきます。
ちなみにびっくりガードをくぐると雑司ヶ谷に関連するいろはかるたが線路高架の壁に描かれてまして。
『ぬ』の札が弦巻になってます。
なんとなく、蛇行している道並みが弦巻川の流路跡のような気もしないではございません。
流れに身を任せて歩いていると、西武池袋線の線路脇に。でもこの辺りで弦巻川は線路の向かい側に進んでいくんで、どっかで迂回して線路の反対側に出ないとイケません。
結局上り屋敷通りからはなのはしを渡って線路の向こう側へ。
線路の反対側に来たのは良いモノの、この辺りでいいのか?ととにかく細くて曲がっていそうな路地に入り込んでいきます...(^^;)ハハハ。
すると明治通りにつきあたりました。
つきあたったところはキッチン南海南池袋店さん。
ここのから揚げ旨いンですよねぇ〜。
歩道橋を渡って、勝手知ったる大鳥神社参道入口、弦巻通りへ。
もう何度もご紹介したと思いますが、池袋ネコ歩きminiでも毎週のように通りかかるこの三差路。
左を向くと法明寺さん。
でも、今日はネコ歩きではないんで立ち入りません(笑)
右に進むと雑司ヶ谷鬼子母神堂。
今日は弦巻通りなんで、真っ直ぐ進みます(笑)
すると東京音楽大学のキャンパスが見えてきます。
まっすぐ道なりに歩いて行くと大鳥神社の脇に出ます。
10月最後の日は酉の市をやっていたようですね。
いつもお世話になっております...(-人-)合掌。
こちらが大鳥神社の拝殿。
ここにもなんと弦巻川の史跡がありまして。
何年も境内を通り過ぎていて気付きませんでした...(^^;)ハハハ。
人間、関心が無いってコトは恐ろしいですねぇ。
こちらが『弦巻川暗渠化祈念碑』とのことです。文字はよく読めませんでした(笑)
それと東京名物の一つとして、雑司ヶ谷ナスなんてモンがあることも初めて知りました...(^^;)ハハハ。
そんな見慣れた大鳥神社で新たな発見をした後は、都電荒川線の線路を越えてイキます。
線路を越えるとこの先あたりから弦巻通り商店街が始まります。
まだ早朝が過ぎるンでどこのお店も開店仕度すらしてませんでしたが...(^^;)ハハハ。
脇路地を見ると、小山の上に雑司ヶ谷七福神のうちの毘沙門天を祀る御嶽山清立院。
弦巻通りは元弦巻川の流路なんで地面が低くなってますが、ってことは両側は高台でも在るというコトで、この辺りの脇路地を覗くとなだらかな坂が続いていて、この辺の脇路地巡りもおもしろいです。
そして、弦巻通りといえばみんな大好き雑二ストアー!
雑煮ではございません。雑司ヶ谷二丁目なんで雑二です。
お約束なんで(笑)
朝陽があたって白飛びしちゃってますが、こちらの肉の大久保さんの看板は、かの共食い看板の一つです!
鳥、豚、牛のイラストが看板の左側に描かれています。
この辺りの脇路地も面白いんですよねえ。
この脇路地はせんべい小倉屋さんの工場があり、直売所では焼きたてがいただけるようです。
ここまで比較的真っ直ぐ流れてきた流路がここで左に大きくカーブします。
すると蔦が絡まりまくるコンクリートマンションの風情がなかなかな、日本女子大学生寮。
あまりレンズを向けすぎると通報されるんで、ササッと撮って抜けていきます(笑)
その先に立派な黒板塀の小料理屋さん『寛』が在ったんですが、久々に来てみると跡形もなく!?
コロナ禍で営業が難しくなってお店を畳んだのか?ただの立て直しなのか??
さらに先には三上寛の旧宅跡。この辺も以前のエントリーでご紹介しましたね。
前はつゆほども感じなかったですけど、この清土鬼子母神に向かう脇路地もこの佇まいは川筋跡ですよね?
昔は弦巻川合流する支流だったんだろうなぁ〜といまだからこそわかる密かな楽しみでございます。
ついでに清土鬼子母神本堂にも参拝です...(-人-)合掌。
こちらが鬼子母神像が見つかった三角井戸ですね。
そして、こちらも雑司ヶ谷七福神のうちの吉祥天。
裏側の参道前にきになる階段があったンでパ写リ。
再び弦巻通りに戻ると目の前は首都高5号池袋線。
この弦巻通りの終点に木造のなかなか渋い昭和建築があったンですが、それも跡形もなく...(T^T)涙。
ほんと、スクラップ&ビルドが過ぎる都内はちょっとの間に気に入った建造物がなくなってしまいます。
とはいえ、無くなるだろうなぁ〜と思っているのが逆にいつまでも残っていたりするんですよね...(^^;)ハハハ。
この首都高5号池袋線を渡らないとイケないんで、歩道橋で反対側の護国寺西へ!
というところで、まずは前編は終了です。
次回は渡った先の護国寺西交差点からゴールの江戸川橋までのご紹介!!