思い立ってはカメラをブラ下げブラり徘徊が趣味となってしまったここ数年。
雑誌『東京人』10月号の特集が「東京暗渠散歩」ということで、暗渠を散歩。略して『暗歩』もイィ〜んじゃないっ!?とただ、蓋をされた川の上を歩くことにそこはかとない魅力を感じ始めてしまったのです。
ということで、突然始まった思いつき企画の『東京暗歩』。
今回は池袋の南、新宿・四谷から市ヶ谷の外堀に向かって流れていく『紅葉川』の痕跡を暗歩です。
この日のお供はLeica M9-Pに隘路は超広角の方がイイかな?とVoigtlandar ColorSkopar 21mm f4.0を装着して。
いちおう予備で50mmと35mmもレンズも持っていきましたが、結局出番がありませんでした。
池袋から副都心線で新宿三丁目まで。そこから丸ノ内線に乗り換えて新宿御苑駅まで。
相変わらず爺の朝は早すぎて、まだ日の出間もない7時前でございます...(^^;)ハハハ。
新宿通りを東に向かって歩いていると、ビルの谷間に木造の味のある建物が潜んでいました。
ARMWOOD COTTAGEというダイニングバーのようですね。なんか暗めの色合いが格好いい(笑)
そして、こちらが紅葉川のスタート地点になります。湧き水だったんですかね?
しかし、暗渠となった現在はスタートすぐに道が塞がれてしまっています。
本来はこの三栄商会の下をくぐってイキたいんですけどね。そうも出来ず右折して迂回します。
先ほどの行き止まりを右折すると外苑西通りに出てきます。
この外苑西通りを斜めに横切って、このY字路の右側の裏路地が再び紅葉川の暗渠になります。
このナンの変哲も無い裏路地を道なりに進みます。
すると新宿区立みょうが坂児童遊園が見えてくるので、この児童遊園の外周に沿ってグルリと迂回しましょう。
また道沿いに歩いて行くと富久町交差点に出てくるんですが、ここが最初のポイントになります!
この紅葉川、市ヶ谷までに支流が2本合流します。
先ず一本目の支流をさかのぼって見ましょう!
さきほどの富久町交差点を左折するとすぐにこのようにY字路になります。
実は本来の紅葉川支流はちょうどY路に挟まれた土地を流れていたようなんですが、建物に覆われちゃっているんで...(^^;)ハハハ。
なので、右側の東京医大通りを進んでいきます。
東京医大通りの緩い坂を登り切ったあたりの東京都立総合芸術高等学校の隣の空き地になっているところが富久町の水源にあたります。
空き地の水源から坂を下って本流に繋がっていくんですねぇ。
東京医大通りを下って、再び富久町交差点へ。
ちょっと解りづらいですが、渡った先のY字路の左側を進みましょう。
また紅葉川の本流を進みます。こういうカーブを見ると川の流路を感じてきますねぇ〜。ヘンタイですが(笑)
しばらく進むと表通りの靖国通りに出てしまいます。
通り沿いには暗闇坂とか探検したくなる坂もあるんですが、実はこの後もっと行きたい坂が目白押しなんで、ここは素通りさせていただきます(笑)
曙橋保育園のあたりでまたY字路になっているので、ここは右側を進みましょう!
するとしばらくはナンの変哲も無い道が続きます。
が、道自体はなんの面白味も無いんですが、川だったこともあり道の両側は高台になっており、家々の合間がとんでもない階段で繋がっているところとかあったり、なかなかワクワクさせられます。
外苑東通りの高架を越えると、
若干商店街のような雰囲気を醸し出してきます。
なかでもしばらく視線を外せなかったのがこちらのその名も『定食酒場食堂』!?
え゛っ!?店名なの?お店の種類なの??
まずその見た目のインパクトに惹かれてしまいますが、さらにはその値段っ!?
え゛っ!?いま昭和・平成を経て令和だよね?とその単価に一瞬目を疑ってしまいます...(^^;)ハハハ。
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定食酒場食堂にハァ〜ハァ〜していると第二のポイント!
もう一つの支流との合流点になりました。
といっても、地図で知らないと暗渠だなんて思えないようなところです。
そんなところで、朝っぱらから地面に這いずるように写真を撮ってる端から見たら不審者だもんだから、犬の散歩の近所の爺さんに
爺『こんなところでなに写真なんか撮ってるんだっ!』
とちょっと強めに声をかけられました...(^^;)ハハハ。
暗渠を散歩以外に他意は無いんで、ちゃんと対応しましたが、よくよく見ると探偵社のポスターなんか貼ってるところなんだから、写真撮ってることぐらい不審もナンもないだろうに.........。
でも、この支流もほぼ住宅で塞がれて遡れないんで、所々迂回せざるを得ません。
まずは津の守坂に出て迂回します。
1ブロック進んだところで右折出来るんで、右折して先ほどの続きを見渡すとこの通りが支流の暗渠のようですね。
でもその先はまた住宅で塞がれてます。
また迂回しましょう...(^^;)ハハハ。
迂回してももう支流の暗渠部には近づけず...(^^;)ハハハ。
高い台のところから下を見渡すと、ちょうどこのベランダの先の住宅地の真ん中辺りを支流が流れているはずです(笑)
支流の水源は荒木町の仲坂の麓あたりということなので、仲坂へ。
このあたり、高低差が激しいんでこういう階段道がいい風情を醸し出してますねぇ。
そんな仲坂の脇のこの辺りが支流の水源かと思われます。
本来であれば、また紅葉川の本流に戻って先を急がないといけないのですが、実は行きたいところがありまして...(^^;)ハハハ。
それがこちらの『四谷のモンマルトル』と呼ばれる坂。
こんな階段坂の途中にお店があったり。
予備知識を全く仕入れることなく、『池袋モンパルナス』のながれで『四谷モンマルトル』という語感に惹かれただけなのです...(^^;)ハハハ。
そんなモンマルトルの丘を下って、せっかくなんで荒木町迷宮を探索しよう!と当てもなく路地から路地を歩いて行くと、このような石畳に覆われた路地に出会いました。
なんか気になる建物を発見っ!?
TH荒木町というマンションみたいですね。3戸くらいの厳撰されたマンションのようです。
なんか国内っぽくない雰囲気が滲み出ています。
すると津の守弁財天に出てきました。
弁財天というコトなんで、池もきれいに整備されていますね。
ここまで来ると大通りに出れば?
とテキトーに歩いて行くと、やっぱりありましたっ!?
荒木町といえばここ!
早速開店前の早朝に不法侵入です(笑)
四谷・荒木町といえばアローカメラ・我楽多屋さん。
といっても、店舗の方はチョートク翁の『WIEN MONOCHROME 70's』を買い求めにお邪魔したッきりなんですけどね...(^^;)ハハハ。
もっとお店の方にもお邪魔したいモノです。
荒木町迷宮に入り込んで、ちょっと脇道に逸れすぎたところで今回はお開きに。
次回、後半は再び紅葉川本流に戻って、外堀の合流地点を目指します!