2016年の冬にデジタルなOLYMPUS PEN Fを手にして以来、カメラ沼という奇病に罹患してきたわけですが、カメラそのものと同じくらいに写真というモノにも深い興味を持ち合わせているのです。
気がつくと買い集めた写真家の写真集は軽くボクの身長を越えるまで積み上がる様相を呈しておりますし...(^^;)ハハハ。
そんなモンなんで、写真の展覧会とかも興味あるんですが行こう行こうとスケジュールに入れても結局行けず、せいぜい年に2、3回行くくらい。
なので池袋ネコ歩きminiで鬼子母神堂に貼られてあった『池袋への道』のポスターをみたときには、これは行かないわけには行きますまイッ!な感じだったンです。
だって、会場が東京芸術劇場に豊島区立郷土資料館、それに鬼子母神堂ともなるとコレ全部ボクのお写ン歩コースではないですかっ!と。
ということで行ってきました『池袋への道』!
こちらは上記3会場で今年の1月23日から2月28日まで開催されております。
このエントリーがアップされる頃でもまだ開催期間中なはず!(笑)
ざっくり分けると3会場4テーマに分類されてまして。
東京芸術劇場のアトリエウエストでは森山大道氏の『記録』収録写真を中心に、現代の池袋を。
同じくアトリエイーストでは戦後ヤミ市で今の池袋のベースとなる風景を作り上げていく様を絵画で観賞できます。
豊島区立郷土資料館ではようやく見ることが出来る池袋モンパルナスのアトリエ村の模型!ボクはこれが観たくて仕方なかったんですが...(^^;)ハハハ。
そんな池袋モンパルナスの作家の作品が中心になります。
最後は雑司が谷鬼子母神堂に奉納されている絵馬。
という四部構成で池袋という表層の積み重なりを体験していくという企画展になってます。
これが無料というのが素晴らしい!
ありがとう豊島区!!(笑)
後々じっくりテキストも読みたかったんで、しっかり図録も購入して参りました(笑)
ということでまずは駅前、東京芸術劇場へ。
なんか朝写ンで前は年中通ってるけど、中に入るのは久々ですなぁ〜
エスカレーターでB1に降りていきます。
1FとB1の間には大きな本企画展のパネルが!
まずはアトリエウエストから。
というか、ここがボクにはほぼメイン(笑)
森山大道氏の写真展みたいなもんですからね。
そしてなんとここアトリエウエストの展示はフラッシュやけたたましいシャッター音等、迷惑にならない限りで撮影が自由でございますっ!!
もともとの大道写真のアレ・ブレ・ボケの写真をインクジェットプリンタで印刷するとなんかこってりで絵画みたいな描写になるんですね。
ほぼ池袋西口方面の写真が多く、西口の猥雑さがキュッと詰まったレイアウトによってさらに強調されて感じられます。
というか、大道氏って西池袋在住なんですね?そのうちどっかですれ違わないかな?...(^^;)ハハハ。
アトリエイーストはサラッと閲覧して次へ向かいます。
劇場内の環境がいいようで、窓際の席はみな埋まってますね。
第二会場は劇場通りを南へ。南の端にあるIKE・Bizとしま産業振興プラザへ。
こちらの7Fに豊島区立郷土資料館が入ってます。
こちらはこの池袋モンパルナスを代表する小熊秀雄「夕陽の立教大学」と現在を代表する森山大道「記録」第43号のみ撮影可能。
ここいまのドンキ前の駐車場あたりだと思うんだけど、前もどっかで見た気がするんですよねぇ。
これはモノクロだとわかんないんでカラーでも...(^^;)ハハハ。
以前池袋モンパルナスシリーズで跡地を巡りましたが、当時のアトリエ村ってこういう感じだったンですねぇ...(遠い目)。
こちらはアトリエの中の様子。
今となってはありそうでない光景です。
また池袋駅前のヤミ市のジオラマもございます。
時間によって朝・昼・晩と灯りも変わり、池袋駅前の戦後模様が垣間見られます。
豊島区立郷土資料館を後にして第三会場の雑司が谷鬼子母神堂へ。
毎度お馴染みの鬼子母神ですが、この日は劇場通りから上り屋敷通りを通って。
西武池袋線高架の所で花のはしを渡ります。
花のはしを渡ると脊髄反射で撮ってしまう目白駅方面(笑)
花のはしを渡ったところで目白団地。
幾何学模様にハァ〜ハァ〜します(笑)
南池袋一丁目公園を横切ろうとしたら、象さんが緊縛状態にっ!?
緊急事態宣言だからまた封鎖されたのか?と思ったら、危険な箇所があるンで治すまで使用禁止ということのようでした...(^^;)ハハハ。
明治通り沿いに気になる古本屋さんを見つけました。
多分前から何度も通ったことあると思うんだけど気がつかなかったなぁ〜。
映画系の本が充実しているようですが、気になる写真集も何冊か。
今度買いに来よう!(笑)
ここから雑司が谷鬼子母神堂に向かいます。
大鳥神社参道といっても弦巻通りですけどね(笑)
法明寺さんと鬼子母神堂を繋ぐ参道。こちらも毎度お馴染みです(笑)
これが以前見かけた『池袋への道』のポスター。
そういえば、この『鬼子母神堂』の『鬼』って、本当はツノがないってご存じです?
もう鬼ではないから本当は『鬼』のツノを取った当て字を使っているんだそうです。
せっかくだから参拝です...(-人-)合掌。
で、やっぱり第三会場的な装いが全くしないんで、お寺の人に聞いてみたところ、緊急事態宣言が出たんで第三会場としての一般公開は中止になってしまったそうです...(; ;)ハラリ。
なので、一部は第一会場のアトリエイーストで鬼子母神堂の絵馬が展示されてたんですね。
団体見学というコトで2/16、17の鑑賞会の時だけ公開するというコトで、その際は要予約とのことでした。
なんかオモシロいところにおみくじが巻かれてたんでパ写リ。
鬼子母神参道を下って、副都心線雑司が谷駅へ。
そんなこんなな時空の地層をくぐり抜けるような良き企画展でございました。