午後になると天気が荒れるという今年のゴールデンウィーク。
気がつくと一週間の大型連休も残り半分以下となり、やっぱりお写ン歩は朝に限る!といつもの時間に活動開始したみどりの日。
令和に入ってからのGWは昭和の残滓を忍んだり、緊急事態宣言下の街模様と池袋を舞台にテーマを持って徘徊してたんですが、今年は昨年同様緊急事態宣言下であるにも関わらず、昨年ほどの不気味な不安感もなく、かといって外出しまくる脳天気さもなく、おまけに午後になると天気が荒れるということもあり、いまいち集中出来ずに半分終わっていたのでした...(^^;)ハハハ。
そんな勿体ない使い方をした焦りからか、先日は谷中のヒマラヤ杉を拝見したりと思いつきで残りのGWを満喫するのですっ!!
ということで、先日神楽坂の石畳を求めて神楽坂通りの北東半分のエリアを徘徊したので、残り半分の南西側を徘徊しようと再び飯田橋に向かったみどりの日。
前回同様、飯田橋駅から神楽坂通りを上っていきます。
今回はこの通りの左半分側の脇路地を赴くままに徘徊です(笑)
坂を上り始めると、さっそく立てかけられたよしずが目に止まり、これはいいかも?と脇路地を左折。
こちらのよしずが立てかけられているお店は開店前のますだやさん。
昼は精肉店、夜はすき焼きしゃぶしゃぶのお店?
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先ほどの脇路地を進むと、登り切ったあたりにあったのが工房かぐらさん。
ガラス越しに鮮やかな色合いの工芸品を眺められます。
なにぶん早朝なんでどこもお店はやっておりません(笑)
さらにテキトーに歩を進めていると、道角の部分に板を打ち付けただけのような板塀の家を見かけました。
こういう感じは善き路地の匂いがします。
左に曲がってみると別邸鳥茶屋の看板が。
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うどんすき、うどん会席のお店のようですが、早朝開店前なので食べ物には目もくれず、鳥茶屋さんの脇路地を右に曲がってみると、まさにそこは今回のメインディッシュでございましたっ!?
ボクの目の前に広がっていたのはこの光景!?
カラーじゃないのが惜しいですが、左手前には紺色鉄枠の物置?
右は鬱蒼と茂る新緑の緑が瑞々しく、その間を僅かに蛇行して上る石段。
この通路の細さが、広すぎず狭すぎず絶妙な裏路地加減を醸し出しております。
この石段を上りきると板塀と鉄柵にはさまれた角路地。
こういうクランク好きですねぇ〜。
このクランクから上ってきた方向を振り返ると新旧織り交ぜた不思議な空間が広がってます。
まさに現代の神楽坂の光景かな。
一気にテンションMAXになってしまいましたが、この別邸鳥茶屋界隈の脇路地にも石畳が数カ所残っておりました。
久々に車の通れる道に出たと思ったら『見番横丁』の道標が。
ちなみに見番とは、芸者衆の手配や稽古を行う場とのことです。
そんな見番横丁っぽい建物がこちらの東京神楽坂組合の建物。
いまでも芸者衆が出入りしているような感じですね。
そんな昔ながらの花街風情を感じたかと思いきや、反対側には今時なフレンチビストロのメゾン・ド・ブルゴーニュ。
こういう新旧、東西がいぃ〜按配に共存して街の姿を形作っているのが神楽坂のいいところですねぇ。
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その先にはいかにも和風な黒板塀の三五八があったりします(笑)
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見番横丁はそもそも芸者衆関連のお土地柄なので、脇路地はもちろん石畳です。
所々見番横丁の道標がありますが、道標の足下を照らすかのように設置されているランプに屋根がかかっているものがありました。
これはオモシロい!
JNC神楽坂寮につづく脇路地にも石畳。
見番横丁もそろそろ終わりか?という頃合いの脇路地に入ったら、その先はなかなか上がったり下がったりの高低差のある道でした。
ついでなんでこの高低差のある脇路地のさらに裏路地を徘徊していると、やっぱりこういう裏側には空き地が点在しています。
ディープ池袋の部分も今年に入って急速に空き地が増えてるんですよねぇ。
これまで毎週のように見かけていた昭和物件がいつの間にか『管理物件』のプレートが貼られるようになって、しばらくすると空き地になってしまっているのはもの悲しい限りです...(^^;)ハハハ。
そして三度神楽坂通りに戻って来ました。
前回のエントリーでも立ち寄りましたが、藤棚に魅せられてそれで終わってしまったんで、新宿区押しな文化財をちゃんと見てなかったんですね...(^^;)ハハハ。
こちらの善國寺さんには狛犬ではなく石虎さんがいらっしゃるのです!
前回は意識して無かったんで、普通に狛犬だと思ってスルーしてたんですが、こちらが石虎さまでございます。
パッと見、やっぱり狛犬じゃね?と思わなくもないですが、ちゃんと虎模様のシマシマが表現されているんですね!?
飯田橋駅前から続く上り坂を登り切って、神楽坂上の交差点を渡り平坦な神楽坂通りの脇路地を無目的に入っていくと、無目的から目的を発見することになります(笑)
もぉ〜古びた写真館だけでも絵になるんですが、その先の先細りする路地は絶対にいぃ〜感じなはず(笑)
こちらの和田写真館さんの入口には、もう何十年吹きッ晒しのままなんだろう?というパネル板が...(^^;)ハハハ。
ちなみにこの裏側には『プリント0円』と書かれています。
いまでは考えられないことですが、昔はフィルムを買って現像してもプリント代はただだったンですよね...(遠い目)。
和田写真館さんの先の路地はこんな感じ。
先ほどの別亭鳥茶屋さんの脇路地が今回のお肉料理のメインディッシュだとすれば、こちらは魚料理のメインディッシュでございます。
臆せずズンズン進んでいくと、案の定なんともこじんまりとして機能美溢れる昭和な木造家屋が。
雑司ヶ谷の七曲りの路地で見かけるような感じの木造家屋ですが、やはり人が住んでいるところは手入れがされていて痛んでおらず、家自体から生命力が溢れているような気がします。
しっかりと生活しているところがすごいなぁ〜。でもお爺ちゃんお婆ちゃんの家なんでしょうねぇ。
代が変わったらどうなるんだろ?こういう所が空き地になって行ってしまうんですよね......。
四度目の神楽坂通りに戻るとなぜコボちゃん?
と思ってGoogle先生に聞いてみると、植田まさし氏って神楽坂で長いこと暮らしていらっしゃったようですね?
それにコボちゃん連載初回が神楽坂で書き上げられたとかで、なにかと神楽坂と縁があるようです。
そろそろ神楽坂通りもラストスパート!
昔ながらではないですが、朝陽を浴びて光と影が気持ちよさそうだったのは、SANDANDELICA BONGOUTさん。
ガラスのロゴにピントを合わせるとこんな感じ。
こういうボケ遊びはf1.4のレンズならではですね(笑)
ちなみにこちらのSANDANDELICA BONGOUTさんはサンドイッチとデリカテッセンのお店ということです。
休日のブランチ替わりに買物に来たいですね。ご近所さんだったら(笑)
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そうこうしているうちに神楽坂を越えて、江戸川橋へ向かいます。
こちらも前回歩いた道。地蔵坂の名前がついておりました。
ということで、有楽町線江戸川橋駅着!
いやぁ〜お写ン歩行くとホントよくこの出入口使うなぁ〜(笑)
2回に渡る神楽坂通り両側の石畳探訪でしたが、道でクッキリ文化が別れているということもなく、路の両側や新旧、洋の東西がそれぞれモザイク状に散りばめられて一つ一つが輝きながらも奇妙な共存が図られている。
これって、まだまだ成長している街の特徴ですよね。
これから先もまだまだ愉しませてくれそうな神楽坂でございました。