JR赤羽駅西口前に聳え立つ赤羽台の台地。
武蔵野台地の北東の端にあたるのだろうか?そんな赤羽台にマンモス団地が存在するというので、これは昭和遺構フェチとしては一見すべきであろう案件で無いはずがないっ!!
と鼻息荒く赤羽に向かったのでございます。
今回の相棒はちょっと実験してみようと、いつものLeica M9-Pではなく、久々の登板EPSON R-D1sでございます。
なんの実験かというと、ADOBE CCアプリの神アップデートでついにLightroom&Lightroom Classicに舞い降りた『スーパー解像度』機能なのです。
このスーパー解像度とは?余計なことを端折っていうと、AIのお力によって縦2倍、横2倍にいぃ〜感じに高解像度化してくれる人間を堕落させてくれる神機能なのです!!
なにがボク的に嬉しいかというと、EPSON R-D1sと言う機種は今となってはオールドデジカメと言われる類の旧も旧な機種で、CCDセンサーの色味が魅力ではあるモノの解像度は600万画素という、今となってはなにそれ?スマホのインカメ?くらいの解像度しかないのです。
それがこのスーパー解像度を使うと、ざっくり2,400万画素になってしまうのです。2,400万画素と言えば普段猫カメラとして振りまわしているSony α7Ⅱの解像度と同等。
だとすると、600万画素のオールドデジカメが、フィルムカメラの佇まいはそのままで現在のデジカメの仕上がりと同じく使えるとなれば、EPSON R-D1sの出番が増えるのではあるまいか?
という妄想が膨らみ、EPSON R-D1sにVoigtlandar COLOR SCOPAR 21mm f4.0を付けて赤羽に向かったのです!
ちなみに21mmをR-D1sに付けるとフルサイズ換算で31.5mmなはずですが、R-D1sのファインダーってけっこうテキトーなんで、ほぼほぼ28mmくらいな感覚で使えます(笑)
そんなこんなでまずはみんな大好き赤羽駅東口方面!
緊急事態宣言下の1番街はどんな感じなのか実地検分しにいったんですが、やっぱり普段の様相とはかなり違ってますね?
相変わらず昼から昼飲み出来るお店はあるモノの、半分以上のお店が休業もしくは、店内飲食無しのお弁当販売のみという感じで、あのゴチャゴチャで昼間からアルコール臭ただよう1番街の雰囲気とは違うモノになってました...(^^;)ハハハ。
そんな東口から西口に移り、赤羽台の台地を登っていく坂を暑い中上がっていきます。
坂を登ると『赤羽台団地案内図』。
気になるのが中央左側の工事中の文字!?
団地の敷地を突っ切る大きな道を横断しようと思ってここまで坂を登ってきたのに、なんと工事のゲートで遮られて中に入れてもらえずっ!?!?
ところどころ敷地に向かう小径があるものの小径も途中でフェンスに遮られて潜入出来ず...(T^T)涙。
仕方が無いので、道に沿って歩いて行けばどっかで入口に辿り付けられるのではないかとトボトボ歩きます。
所々錆が寂寥感を漂わせる空気感に包まれますが...(^^;)ハハハ。
この辺はGoogleマップにもポイントが登録されている赤羽台団地の梅林のようです。
といっても、アフターシーズンなんで来年の3月くらいに機会があれば訪れて見てもいいかも。
結局南側の団地の敷地をグルッと半周させられて、よぉ〜やく潜入可能な感じに。
ちなみに東側に見えるのは赤羽住宅みたいです。
この辺りで振り返ると、台地の上らしく赤羽市街が一望できます。
そしてよぉ〜やく赤羽台団地の敷地内が見えてきましたっ!!
いやぁ〜なに?この小綺麗な建物群は??
ボクが想像していた昭和なマンモス団地とは異なる、平成・令和な今風なマンモス団地のランドスケープが目前に広がりますっ!?
ちなみに左側の赤羽住宅は半分くらいの規模感で、まだこちらの方が慎ましやか(笑)
どこもかしこも小綺麗というか、手間暇かけているというか......。
なんだろ?団地というよりも広大な空き地にマンモス集合住宅をこしらえましたけど?みたいな、団地にしては生活感を感じさせてくれないんですよね。
とはいえ、中庭側のベランダを眺めると洗濯モノを干していたりと多少の生活感は感じられたり......でも普段見かける都営住宅とかの団地に比べると全然小綺麗...(^^;)ハハハ。
中庭側から通り側にレンズを向けると、清潔感のある若夫婦が自転車で買い物にお出かけだったりとか。
なんか汗臭そうな中年夫婦がトボトボあるく昭和な団地のイメージとは大違いなんだよなぁ〜。
団地の公園にはこんな古代海洋生物の化石のような滑り台?があったり。
というか炎天下なんでそもそもいまの子供たちはこの環境では遊ばないのね?
ボクらの時代だったら普通に公園の遊具で遊びほうけてたけど(笑)
団地の建物も棟ごとにデザインが違っていたりで、手のかけようが昭和な団地と大違いでございます。
なによりショックだったのは、昭和なマンモス団地といえば団地の敷地内で仕事以外の全てが賄えてしまうほどの団地内商店街のようなモノがあるはずなんですが、平成令和な団地ではそんな生活臭溢れる要素は必要とされていないんですね?
その手の施設が全然見当たらず、てっきりそういう昭和の遺構が御がめられるのではないかと期待して来たボクにとっては期待外れでございました...(T^T)涙。
中庭には棟と棟を結ぶ空中回廊が整備されていたり。
なんか昨今の団地ってスゴいんですね...(^^;)ハハハ。
この棟が一番派手だったかな。青い空によく映えます(笑)
あ゛ぁ〜期待外れかもしれないとおもいながら敷地の端まで歩いてくると、工事中のエリアでよぉ〜やく昭和な昔ながらの団地の建物にお目にかかれましたっ!!
端の小径のほうから奥に進めそうだったんで、潜入です。
いやぁ〜この時代と年月を感じさせる色合いいぃ〜ですねぇ〜。
今日見てきたマンモス集合住宅に比べるとコンパクトで愛らしいです。
でもこれも後1、2ヶ月のうちに取り壊されちゃうんでしょうね...(T^T)涙。
そんな工事区画のフェンスに沿って歩いていると、最初の坂の所に出くわしました。
これを下らずに左の道を真っ直ぐ進んでみましょう!
坂を下らずにこちらの道を進んでみます。
するとなんじゃこらっ!?な、まるで都心のビジネス街の昨今のビルのエントランスのような全面ガラス張り!?
そう、ここはもはや以前から使われてきた赤羽台団地でことはすみませんっ!!
URが実績と信頼をかけてこの令和の世に作り上げようとしているのはヌーヴェルな団地!ヌーヴェル赤羽台なのですっ!!
すいません、団地と聞いてわたくしが侮っておりましたm(._.)m
そんなヌーヴェルな意識高い系赤羽民はみなこのような赤羽台の台地から下々の者共を見下ろして生活しております(笑)
その先もまだまだ広大な工事区画が存在し、全て出来上がった暁にはいったいどこまでマンモスなことになるのだろうかと...(^^;)ハハハ。
ヌーヴェルな世界はボクが期待していたイメージと全く違っていたんですが、台地の坂を下っていると嗚呼ぁ〜赤羽っぽいなとザワついていた気持ちが落ち着いてきます(笑)
途中古そうな稲荷神社がございました...(-人-)合掌。
この下り坂は『大坂』という名前が付いているようです。
坂を下りきるとJR線の高架に沿った師団坂通りに突き当たります。
手前に戻ると赤羽駅西口、でもまだ散歩が足りない気がしたんで前方にしばらく歩いて見ることにしました。
台地の切り通しにはわっさぁ〜と蔦の絨毯が敷き詰められているような。
手入れされているというより、赤羽なんで自然にこうなっちゃってるんでしょうね...(^^;)ハハハ。
またこういうところどころ錆び付いているところも赤羽らしくて微笑ましく感じます(笑)
高架をグルリと反転して、JR赤羽駅西口へ。
そんなこんなな赤羽台団地探訪。
期待してたモノとは全く違う、今風な集合住宅密集地帯建設中といった感じですね。
住民もまだまだ平均年齢若目ですが、でも50年後どうなってるんでしょうかね?
次の世代へ資産の継承が行われず、次の世代はまた核家族で他の地へ旅立つという連鎖が続くと、昭和の多摩地区のニュータウンのように50年後にはここも高年齢化にともなう過疎化が進むというシナリオに陥らないか、と余計な心配をしながら埼京線で池袋に戻ったのでございました。