そんなこんなで手に入れた周八枚ことLight lens lab M 35mm f2。
どうも、本家本元LeicaのSummicron 35mm f2.0 2ndとは相性が悪かったのか、今ひとつのめり込めなかったんですが、Summicron 35mm f2.0 1stに限りなく寄せて作り上げた周八枚の映し出す世界はどんなもんかと、8月第1週の平日朝写ンはLeica M9-P付けっぱなしで連日撮り歩いたのでございます。
毎週月曜日の朝はご近所の村の鎮守御嶽神社詣でということで、高い建築物がないみたけ通りから夏らしい入道雲を一枚。
空の青のコントラストの違いがオモシロかったんですが、雲より上に写っている空はコントラストが高く、雲の下に写っている空の青はコントラストが低いのはなんでなんですかね?記憶色だと空の色合いに違いは無かったように思うんだけど。
久々に本堂脇の木菟親子の石像をパ写リ。
これはf8くらいまで絞ったのかな?石の質感も含めてカリカリッと写ってます。
中央重点測光故なのか、M9-Pの露出がワガママだからなのか...(^^;)ハハハ。
でも空の露出に流されながらも茂みの黒い部分にもなんとか粘ろうとしている感が否めません(笑)
続いては久々に豊洲に出向く用事があったんで、ついでに職場のチョイ先の豊洲運河まで足を伸ばしてみました。
手前の艀から奧のマンションまでカリカリに解像してるんですよね。
なんか勝手にオールドレンズテイストなイメージを持っていたんで、コレ見る限りでは現代レンズな風味の方が強い?
もしくは、そもそもSummicron 35mm f2.0 1stの写りは当時からこういうモノだったから伝説の銘玉となったのでしょか?
ここ10年で豊洲の埋め立て地にはそこかしこにニョキニョキとタワマンが屹立しておりますが、そんな屹立の合間から我が職場(笑)
解像感がハンパ無いので、こういう構造物を撮るのにも向いているのかも?
これは運河を渡る東京ガスのパイプラインですね。
また翌日、この日は池袋駅西口周辺を。
レンズの試し撮りするときによくこちらの東京芸術劇場脇の銅像を被写体にしてます。
斜め左上から逆光気味だったんですが、特にフレアやゴーストに覆われることもなく、合焦面の境目の浮き立ち方がなんともいえませ
池袋西口の新しいシンボルGLOBAL RING。
やはりこういう構造物を撮った時のキレがいいですね。
これまであまり気にしたことなかったんですが、構造物が宜しかろうということで、東京芸術劇場の劇場通り側に設置された回廊をパ写リ。
やっぱり、ボクはこのレンズは開放よりも絞ってカリカリッと写すのが好きかも。
さらに翌日は劇場通りの南の終点まで行き、脇路地をすり抜けます。
モノクロなんで色味がないですが、こちらの目白四丁目の家屋は赤板でして、その風味が好きなのです。
モノクロでも板壁のグラデーションがしっかり出ていていい感じ。
ガラス越しに店内の朝陽が当たる部分をパ写リ。
いままで使ってきたオールドレンズの写りってこんな感じなんですよね。
やはりコントラストが弱めで若干緩く感じる仕上がり。
周八枚の場合はガラス越しに撮ってみるとその雰囲気が出るようです(笑)
翌日は北へ!
氷川神社に向かいます。
神社の鳥居の質感もすごいですよね。
この石の表面の表現とか、影に埋もれている僅かな情報量とかやはり現代レンズなんだなぁ〜という気がします。
開放遠近でぼかすと、手前の灯籠の合焦面は相変わらずの切れ味ですが、背景の光源には玉ボケが。
でも、玉ボケが小さくて細かいためちょっと五月蠅く感じますね...(^^;)ハハハ。
脇路地の朝陽が当たる部分と影の部分の段々になっている状況をパ写リ。
いつもの並品のオールドレンズにLeica M9-Pの組み合わせだと真ん中の日の当たる部分に露出が引っ張られて、左側の影の部分とか黒つぶれになるんですが、影の中もしっかりと情報が残ってます。
とはいえ、近い部分の影の中は粘り強く残りますが、距離が離れた影の部分はやはり黒つぶれになりますね...(^^;)ハハハ。
光と影が入り乱れる池袋本町公園の中を撮ってみましたが、でもけっこう頑張ってるんじゃないかなぁ。
平日最終日の金曜日は再び南へ!
途中東京芸術劇場の前で一枚。
やっぱり、このカリッガリッとした質感がたまりませんなぁ〜。
お目当ては西池袋二丁目のガリガリ路地だったんですが、ここではじめて猫さんに遭遇です(笑)
なんか急いでピント合わせたワリにはスゴい猫の顔にピント合ってる(笑)
前後でボケさせようと思い開放で撮ったんですが、これはも少し絞った方が良かったですね。朝陽が差しているところが白飛びしてしまいました...(^^;)ハハハ。
そんなこんなで周八枚ことLight lens lab M 35mm f2だけを堪能し続けた一週間でしたが、いやぁ〜創造していたオールドレンズ感というのは形状以外は全くなく、写りは現代レンズの性能を有していると思います。
周さんはレンズ硝材から何から何までオリジナルな八枚玉に寄せたとのことですが、だとしたらオリジナル八枚玉は60年前に登場した頃からこの写りだったんでしょうか?