そもそもLeica CLは手持ちのM/L39レンズで運用するつもりだったのです。
なので特に新たにレンズを御所望するつもりはなかったのですが......。
なんか脊髄反射でポチッてしまったこちらのブツ。
海を越えた大陸からの発送だったようで数週間かかったため、すっかり忘れていたのですが、忘れた頃にクロネコさんのドアチャイムが聞こえてきました。
内箱のイラストの通り、カメラのレンズなのですが、最近中華なレンズはこの手のレンズ構成のイラストを入れるのがハヤリなんですかね?
パカッと開く内箱の中はこんな感じで、なんかパッケージングに気合い入ってんなぁ〜という気がします...(^^;)ハハハ。
中身を全部出すとこんな体で。
レンズ本体に無限遠調整用のドライバー?、距離計連動アジャスト機能説明書??、保証書、謎の金属製プレートにレンズフード。
と、先ずツッコみたくなるのがなんで距離計調整?無限遠でない??の前提なんだろうか?と。
中華だし、安すぎるし、ということはこの程度の品質ということなんでしょか?
さらにこの謎の金属製プレートの意味は??大陸人の感性はちとわかりかねます...(^^;)ハハハ。
と、なにやらザワザワが止まらない開封の儀でしたが、カメラ本体はこちら!
しっかりと金属製の金属の塊感がスゴいです。銅製にクロームメッキとのことですが、レンズキャップもフロント、リアともに金属製で所有感はなかなか満たされますねぇ。
レンズキャップを外してよぉ〜やく正体を明かしますが、こちらのレンズはTTArtisan M28mm F5.6というMマウントレンズでございます。
パッと見、わかる貴兄はおわかりかと思いますが、外観は赤ズマロンことLeitz Summaron 28mm f5.6というLeitz初期の広角レンズにそっくりというシロモノ。
数年前に復刻版が出ておりますが、なんとこちらのTTArtisan M28mm F5.6は本家Summaronの1/10!?消費税分で買えてしまうという、中華価格なレンズなのでございます。
こんな破格な価格設定されたら、ついつい試しに持っとくか?と手が出てしまいますよね...(^^;)ハハハ。
赤ズマロン同様に外観の特徴の一つでもあるフォーカスリングの無限遠ストッパー。
初期ロットではこのストッパー部分がユルユルのモノがあったようですが、ボクの所に送られてきたモノはその辺が改良されたのか、特に問題は無いですね。
今どきなんで?というくらいにf5.6開放という暗いレンズ。
なんでこんなの使うの?と頭を過らせる貴兄もいらっしゃると思いますが、そもそもLeica M型用の距離計連動レンズで28mmともなるとパンフォーカスでスナップという使い道が常道になるワケです。
となるとさらに被写界深度を稼ぐためにだいたいf4〜5.6くらいに絞りを設定しませんか?
となると、フォーカスを3mくらいの設定しておけば、f5.6で1.5m〜無限遠までのパンフォーカス状態になり、まさにスナップするにはなんも考えずに被写体に向けてパ写リで済んでしまうのです。
ちなみにマウント部はMマウント。
願わくば旧Lマウント、L39マウントで出してくれればバルナックタイプでも使用できたんですけどねぇ......。
さらにはLeitzだったら別売りでさらにお高いレンズフードも付属品として付いてきます!
やはり大陸な方は太っ腹ですねぇ。
本体に付けるとこんな感じに。
さらにレトロ感が増し増します(笑)
まずはLeica CLに付けてみましょう!
そもそもなんでこのTTArtisan M28mm F5.6をお迎えしたのかというと、しばらくCLに35mmのM/Lレンズを付けて撮ってたんですが、35mmだとAPS-Cセンサーの場合だいたい52mmほどなんですね。
フルサイズセンサーのほぼ50mmレンズ相当の感覚なんですが、最近Ricoh GRⅢxの出動回数が多く...(^^;)ハハハ。
Ricoh GRⅢxって40mmの画角なんで、どぉ〜も40mmの収まり感が今の自分に心地いいように感じ始めまして。
となるとCLでも40mm画角で撮ってみたいという欲望が沸々と沸いてくるのがこの性癖の悪いところなんですが(笑)
28mmだったらAPS-Cセンサーでは42mm、ほぼ40mm相当の画角で撮れるでは無いかと。
でも28mmだったらRicoh GR Lens 28mm f2.8という銘玉を持ってるではないかっ!という心の葛藤もありつつ、お遊び程度でもう一本28mmがあってもいいんじゃね?というのに、ちょうどいい安さに赤ズマロンコピーという外観の面白さもあって、ついついレンズを足してしまったという次第でございます...(^^;)ハハハ。
上から厚みを見てみるとこんな感じ。
収まりはいぃ〜ですが、やっぱりマウントアダプター分の厚みが邪魔ですねぇ。
ちなみにMマウントのLeica M9-Pに装着すると、なんとも収まりが良いではないですかっ!?
上から見るとここまでコンパクト。
ここ2ヶ月くらいM9-Pはお休み中だったんで、これでノーファインダーでパシャパシャしまくるのも面白いかも。
ということで再びLeica CLに戻りまして、フード付き。
全体のバランス的にはCLにはフード付いてた方がいぃ〜按配かも。
そんなこんななTTArtisan M28mm F5.6。
まぁ、パンフォーカス運用で表現をうンたら試すようなレンズでも無いと思うんで、まぁほどほどに写れば十分かと思いますが、外観がかの赤ズマロンそっくりというのが、先日の周八枚とともにLeicaインスパイア系レンズとしてボクのレンズボックスに並んで収まっている姿は、平民コレクター魂をくすぐる光景でございます(笑)