ある日、インスタグラムのタイムラインに流れてきた一枚の写真。
古民家を囲う板塀に町内会で設置したモノだろうか、コンクリートのゴミ桶のようなもの。
昭和初期のような路地裏の雰囲気はどこか懐かしく、父の実家で暮らした幼少期の光景を思い起こさせる。
しかし、どこかで見たことあるような?ないような?ここ数年お写ン歩しているときに見かけたような気がするのだが思い出せず......。
写真に写っている唯一の住所的な文字が『上三崎南町用水第八隣組』と書かれている。
Google先生に聞いてみると、『上三崎南町』とは旧町名で、現在は谷中一丁目〜四丁目〜六丁目一帯であると知る。
ということはこの辺りの路地を虱潰しに散策すれば出会えるな!といつものことながら計画的とはけしていえないテキトーな自信と供に山手線で向かったのは日暮里駅!
久々の谷中かぁ〜と思いきや、21年の5月くらいにも来てるんですね。根津からヒマラヤ杉を求めて。
この日は谷中四丁目から谷中一丁目、谷中六丁目の順番で路地という路地を散策しまくるというルートはなんとなく思い浮かべていたんですが、日暮里駅北口から出てきたんで、まずはご近所辺りを散策しましょう!
と出会い頭から寄り道ですが、たしか前回谷中に来たときに出会った初音小路へ。
まぁ、早朝なんで人っ子の影すらない初音小路です(笑)
屋根が良いですね。
御殿坂を西へ進むと運命の二差路!
右に進むとみんな大好き夕焼けだんだんに谷中銀座が待ち構えておりますが、今回は敢えてメジャーコースには向かわずに、左の七面坂を降りていきます。
七面坂を降りきったところのT字路を左に曲がると、夏の風物詩というより一年中行列出来てんのかな?
かき氷のひみつ堂が見えてきます。
当然早朝なので誰も並んでません(笑)
ひみつ堂の前の道をひたすら南へ歩いていくと、やがて谷中四丁目の西端に繋がります。
この谷中四丁目の西端に沿って、路地をチェックしていくとやがて三浦坂繋がりました。
三浦坂というと寄り道したくなってしまいます。
坂の途中にある奇妙なお店、ねんねこ家さん。
猫神社で我が家の小豆さんと小鉄くんの健康祈願をいたします...(-人-)合掌。
関連ランキング:カフェ・喫茶(その他) | 根津駅、千駄木駅、東大前駅
谷中四丁目にそれらしき路地は見当たらず、谷中一丁目南端の狭小地区の散策に入ります。
なんか一瞬それっぽい匂いを感じるんですが、でも違う...(^^;)ハハハ。
谷中一丁目でもそれらしき路地が見当たらず、一丁目北東部の住宅エリアに入り込むと谷中富士なるものに出くわしました。
こんなところにも富士講の富士山があったんですね。
そんなこんなしていると谷中のヒマラヤ杉まで来てしまいました。
実は今回の谷中散策ですが、このヒマラヤ杉のY字路の右側あたりが狙い目だったんですよねぇ。
先ほど谷中富士があった路地なんですが、なんとも当てが外れてしまいました...(^^;)ハハハ。
ということは残りの谷中六丁目に掛けるしか無いと。
そんな気持ちも新たに切り替えていると、さっそく残念なお知らせが目に飛び込んで来ました。
ヒマラヤ杉の名店『みかどパン店』さんなのですが......。
なんとご高齢により昨年10月にお店を閉めていらっしゃったようでございます...(T^T)涙。
当てにしていた路地も異なり、みかどパン店閉店の知らせにショックを受けてかなりモチベーション下がりましたが、なんとか持ちこたえて谷中六丁目へ。
こういう木造のお医者さんが、実家の近所にあったんですよねぇ...(遠い目)。
そんな昔を思い起こしながら入り込んだこの路地。
あ゛れっ!?ここ前に来たことあるっ!?
なにかゾワゾワしてきました。
なんか、ここまで一時間ほどここでもないあそこでもないと歩いてきましたが、ゴールは突然訪れました。
まさにこの路地でございます!!
この建物は西光寺関係者の宿舎かなんかなんですかね?
板の張り方に工夫が見られます。
かなり渋い物件です。
『商業的な撮影はお控え下さい』と注意書きが書かれてます。
この昭和の路地感がたまらないんですよね。
ホント、記憶と写真の中の父の実家の前の路地のようです。
おそらく2歳くらいまでしか父の実家で暮らしていないはずなんですが、写真も残されていたからか、けっこう鮮明に覚えてるんですよ。
今回の場所特定の参考にした『上三崎南町用水第八隣組』。
『用水』と書かれているからには水溜のようなモノだったんでしょうか?
ゴミ桶ではないのかな?
手前のこちらの引き戸もいぃ〜感じです。
いやぁ〜なんと結局谷中一丁目から谷中四丁目とぐるりと回り道したあげくにようやく出会えました。
しかも、ここ以前も来てましたね(笑)
場所を忘れないようにGoogleマップに保存しようとしたら、すでに保存されてました...(^^;)ハハハ。
ミッションコンプリートで帰りは谷中霊園の中央通りを突き抜けて再び日暮里駅へ!
こんなところに田舎の豪農のようなお屋敷が。
反対側には江戸時代の商家が立ち並んでいるような光景が残っています。
まだ夏なのに清々しい空気に包まれた中、なんか健康的な気分に浸れます。
両脇はお墓だらけですけどね(笑)
谷中大地の端のもみじ坂を下ると、
JR日暮里駅でございます。
再び山手線に乗って池袋へ帰ります。
と、普段ならここで終わるんですが、後日談...(^^;)ハハハ。
家に帰って一体あの路地にはいつ出くわしたんだろうか?
と本ブログを見返してみると、
なんとっ!?前回21年6月にアップしたヒマラヤ杉詣での時にあの路地に出くわしてたんですねぇ...(^^;)ハハハ。
去年のことくらい覚えてろよっ!と我が身に自分でツッコみましたが(笑)
前回は緊急事態宣言下かなんかでモノクロで撮影してたんですよね。
だから今ひとつ記憶の中のイメージが違ってたのかなぁ。