先日久々にいただいたなりたけの背脂ギタギタな味噌らーめんの反動か、なんか普通の味噌らーめんが喰いたいなと。
最近のいろいろ手の込んだ振り切った味噌らーめんも好きなんですが、昔ながらの札幌味噌らーめんのような薄すぎず、濃すぎず、スープも完飲してしまえるくらいにはこってりしてない味噌らーめんはないものだろうか?と。
その昔、まだ上京前の実家でスクスクと成長を重ねていた10代の頃、最寄りの駅の近くに『ピリカ』という札幌味噌らーめんのお店があったんですよね。他にも当時全国チェーンとしてブイブイいわせていた『どさん子らーめん』もあったんですが、なぜか我が家はピリカ派で、小学生から中高生まで通ったお店なのです。
なにせそれまでは出前で取る町中華の味噌らーめんくらいしか喰ったこと無かった中で、しっかりと味噌の味が付いたスープに熱々の野菜炒めが載っているこの札幌味噌らーめんスタイルが衝撃過ぎて、すっかり脳裏に刻まれて、味噌らーめんといえばこの味!というのが刷り込まれてしまった分けです。
以来、いろんなお店の味噌らーめんをいただいてはきましたがあれから10年、20年、味噌らーめんも日々進化を遂げており、当時の味噌らーめんなどはすでにオールドスクールな脇役でしかなく...(^^;)ハハハ。
いつしか、そんな味噌らーめんのお店は無いですかねぇ〜と街歩きの時もぼんやり探して廻っていたんですが、なんと滝野川一丁目から駒込までの商店街歩きの最後のパート、さくら通りの脇路地を歩いていると、そんな昔ながらのなんの変哲も無い札幌味噌らーめんをいただけそうなお店に出会ったのですっ!?
それがこちらのむつみ屋駒込店さん!!
店内はテーブル席5卓にちょっとしたカウンター席。
入口を入ってあ゛れっ!?と思ったのが、今どき普通に購入していた券売機がないんですね...(^^;)ハハハ。
店員さんに注文言うスタイルのラーメン屋さんはかなり久々かも。
お客さんも近所のファミリーから、近所のおじさんがほとんどで、ラーメン好きがこぞって喰いに来るような感じでも無く。
地元密着型で地に足付いた感じでございます(笑)
メニューはこんな感じ。
味噌がオススメと書いてますが、いちおう醤油と塩もありますね。
そもそもむつみ屋創業時は醤油らーめんからのスタートだったようです。
卓上の調味料は醤油、お酢、ラー油、一味、胡椒。
そしてやってきました!
この日注文したのは札幌特上味噌らーめん!!
に味玉とバタートッピングでございます。
キャベツにもやし、玉ねぎ、ニンジンの野菜炒めにひき肉。
やっぱり味噌らーめんには煮野菜ではなくて野菜炒めですよね!
このちょっとした香ばしさと野菜の旨みが広がっていく感じが、まさに当時の札幌味噌らーめんを思い起こしてくれます。
味玉はしっかりと染みこんで濃厚な味わい。
そして味噌らーめんといえばやはり中細ちぢれ麺。
それに黄色い麵がいいですよね(笑)
そしてなによりこの薄くもなく、濃くも無く。
余計な味が加わっていない昔ながらの札幌味噌らーめんのスープでした。
舌から脳に当時の味わいが伝わり、走馬灯のように小中高の思い出が思い起こされます...(遠い目)。
そんなこんななむつみ屋さん。
並んで食べるような昨今の有名ラーメン店ではないですが、安心して常用できる札幌味噌らーめんのお店でございました。