秋や春になるとちょいちょいギャラリーの写真展に足を伸ばしてみたくなるモノで。
ちょうどこの時期になると好きな写真家や気になる写真家の写真展がうまい具合に開催されるんですよねぇ(笑)
というのと、前もこの手のエントリーで書いた気がしますが、この一年やたらと写真集を買いまくっては写真を観て楽しむことを覚えたんですが、やはり実際のプリントを見ると写真集とは全く違う印象を受けるモノで、見に行けるモノは積極的に足を伸ばすようにしております。
そんな今回は2023年3月31日〜4月29日まで中野のギャラリー冬青で開催されていた『渡部さとる写真展 da.gasita』へ!
いつもギャラリー冬青さんへは新中野駅から向かうんですが、前回は『午後の最後の日射』の時ですね。
オープンなガラス窓から店内が見られるので、ここはギャラリーだと解ってはいるんですが、住宅地のど真ん中だししっかりとドアが閉まっているんで、なんとなくいつもドアを開けるのに緊張します...(^^;)ハハハ。
強風で今にも雨が降りそうな中、ギャラリーの中には4名ほどの方がいらっしゃいました。
そして渡部さとる氏も在廊中。
次から次へとお話をされていきます。
なんかボク的には毎週YouTubeの2Bチャンネルでご尊顔を拝謁してるんで、あぁ〜渡部さとるさんがいつものあのリラックスさせてくれる声で喋ってる!と勝手に親近感を持ってしまうんですが、視聴者って勝手なモンですねぇ(笑)
ギャラリー内は撮影OKとのことだったので、気になった写真を何枚か。
やはり一番目を惹くのは黒つぶれギリギリのところでしっかりと描写しているモノと、
逆に白潰れせずにギリギリのところでかすかなグラデーションを保っているモノですねぇ。
写真家さんの作品なんでさもありなんなんですが、同じRolleiflex F2.8でもなにゆえここまで描写が違うンだろうか?と心の奥底から溜息が出てくるグラデーションの美しさです。
da.gasitaを初め渡部さとる氏の写真集は何冊が持ってますが、どれもやはりモノクロならではのグラデーション表現が好きな点ですね。
モノクロなので当然そのグラデーションが表現する主題、副題をどう引き立たせるか?ということになるんでしょうが、氏の作品は主題や副題よりもグラデーションそのものに息を吹き込んでいるような気がします。
なので、説教臭くも暑苦しさも説明くささもないというか、写真から一方的に目的を押しつけるようなコトが無いんですね。
むしろ見る側が積極的に写真の中に入り込んでいけるようなところが好きなのかもしれません。
一言くらいご挨拶をと思ってたんですが、熱心に写真談義が続いていたんで、そっとギャラリーを後にした春何番?の午後のひとときでございました(笑)
ギャラリー冬青にくるといつも気になる隣の駐車場のmini。
この日も止まっておりました(笑)