コロナ禍でのリモート生活が日常になって以来、毎朝の日課となっているうちの小春さんとのお写ン歩。
平日はネコ歩きコースではなくうちの近所を特に目的もなくブラブラしてたんですが、8月もお盆過ぎる頃になるとなんか面白そうな所ないかなぁ〜とGoogle Mapでご近所散策をするようになりました。
Google Mapを見ていると所々『通り』の名前が記載されている道もあり、そんな中で近所の『池袋三業通り』を見かけたのです。
そぉ〜いえば前に歩いたよなぁ〜と自分のブログ内検索をしてみると、偽『東京いい道、しぶい道』シリーズでお写ン歩したのって去年の8月だったんですね。
久々に歩いて見ようかと、ちょっと池袋三業通りを検索してみると、初めて目にした固有名詞が目に飛び込んで来たんです。
『梵寿綱』って知ってます?
知ってます?いうのもなんか変ですが、ちょっと調べるだけでも有名な建築家なんで、興味ある御仁にはナニ今さら言ってンだ?こいつ??ってことなんでしょうが、一般人で活字フェチな性癖をモツボクとしては『梵寿綱』という感じの羅列、『ぼんじゅこう』という言葉の発音を感じるだけでもワクワクが止まらないのでございます(笑)
そんな日本のガウディとも称される梵寿綱の作品が池袋に3棟もある、しかもその一棟は近所のお散歩コースの路地裏、残り二棟は池袋ネコ歩きminiの南ウィングコースで毎回変なビルだなぁ〜と通り過ぎていたビルだと知り、これは確認しないわけにはいきますまいっ!!と早速、池袋梵寿綱ツアー開始なのですっ!!
【池袋三丁目:PETTI ETANG】
先ず初めは池袋三丁目。御嶽神社の脇路地を入ったところにあるこちら。
名前は『PETTI ETANG』。
御嶽神社前のみたけ通りを山手通り方面は通り過ぎることは数知れず。でもこの路地を曲がって入り込むことは無かったなぁ〜。
なんかジモティとしては悔しいです...(^^;)ハハハ。
この日はTAMRON 20mm f2.8 Dilll OSD F050SFを付けていたんで、狭い路地でも真正面から余裕で全景が入ります。
一見普通な感じでも、中央の玄関周りが独特な臭をまき散らしております(笑)
毎回メンションに出入りする度に、こんな風にニュルんと女神様に見下ろされます(笑)
20mmだと遠いんで、別日に撮った30mmだとこんな感じ。
モノクロのこの雰囲気からすると、夜とか薄曇りの日は慣れてないと薄気味悪し?
右側には孔雀が枝に止まっていらっしゃいます。
女神様の奧をのぞき見揚げるとなんか吹き抜けのような構造になっています。
さて、では内部は?というとやはり今どきでオートロック完備で不審者は中には入れませんでした...(^^;)ハハハ。
でもめげずに奇妙なドアの隙間から中にレンズを向けるとこんな感じに。
なんかタペストリーみたいな壁面になってますね。
階段の縦面もしっかりとデザインされています。
ウチのマンションのリフォームしても灰色な階段とはエラい違いだな(笑)
玄関左右の照明はこんな感じ。
これ、夜だとまた不思議な雰囲気を醸し出すんだろうなぁ〜。
外に出るんで振り返ると情報がステンドガラスになってました。
この図案はナニがモチーフなんだろ?
外に出て屋根の方にレンズを向けてみると、そこにもなんか顔のようなレリーフがくっついてました。
そんなこんなな池袋三丁目の『PETTI ETANG』でございました。
池袋本寿綱ツアーのメインはこちらの南池袋二丁目エリア。
こちらはなんと毎週池袋ネコ歩きminiの南ウィングコースで通り過ぎていたところだったのですっ!?
南池袋〜雑司ヶ谷を廻って、極悪顔の極道猫の組事務所を視察した後は豊島区役所脇から駅に向かってこちらの道に出てきます。
正面は堂々とした本堂の本立寺さん。
この突きあたりを右折すると、その目の前はなんと梵寿綱ストリートだったのですってッ!?!?
【南池袋二丁目:Vessel:輝く器(東商ビル)】
ということで、まずはこちらの物件。
意識して無いとただのテナントビルだと思って通り過ぎてしまいそうな、梵寿綱の作品としては一見地味目なこちらの物件。
ビル名は東商ビル。
居酒屋さんとかが入るテナントビルみたいですね。
しかし、近くによるとやはり梵寿綱らしい風味が漏れています(笑)
こちらは作品名としては『Vessel:輝く器』。
確かに所々鏡も使用されており、輝きをモチーフにしているような。
1階のドアの上にはらしいオブジェが見下ろしています。
これは太陽なのかな?太陽がシタールみたいな楽器を奏でていらっしゃいます♪
入口の真上の照明の所にもひっそりと花のオブジェ。
奧に足を踏み入れると、お店のドアとエレベータ。
この辺りは普通のテナントビルな佇まいでございます。
こちらのテナントのドアは輝いてますねぇ(笑)
ちょっと2階にも上がってみましたが、こちらはもう極々普通なテナントビルの雰囲気に仕上がっておりました。
まぁ〜商業テナント入るんだったら、お店の看板以上に器が目立ってしまうと意味ないから控えめなデザインなんでしょうか?
【南池袋二丁目:斐禮祈:賢者の石(平喜屋)】
東商ビルを出て右方向に顔を向けると、もう次の梵寿綱物件が姿を現していらっしゃいます(笑)
そんなこちらの物件は平喜屋さんという酒屋さんが入る商住合築物件となっております。
ちなみに作品名は『斐禮祈:賢者の石』。
この丸目のところが賢者の石なんだろか?
というか、毎週この前をうちの小春さんを連れて通り過ぎる度にケッタイなビルだなぁ〜と思いながら通り過ぎていたんですよねぇ...(^^;)ハハハ。
興味を持たないって怖いですね。
1階、2階部分は平喜屋さんの倉庫、事務所スペースかと思われ。
その上がマンション部分になっているようです。
マンション部分の入口へ廻ってみましょう。
右端にマンションの入口が口を開けております。
梵寿綱的なイキフンがわかってくると、いかにも!な感じの玄関というよりも門みたいな感じ。
門を潜るとその天井にはタペストリーのような文様が。
なんか魔界への入口のようで脳内がぐらぐらと揺れてきます...(^^;)ハハハ。
エントランスに目を向けると、やっぱり魔界じゃんっ!?(笑)
なんでしょ?この視線を向ける所々全てに感性が漏れ溢れているデザイン...(^^;)ハハハ。
エントランスになんとなく置かれている椅子一つとっても.........。
なんとも悪趣味といいますか、なんといいますか(笑)
エントランス部の天井を見上げるともうここのデザインから、様々な異なるイメージが脳内に直接突き刺さってきて、毛穴が引き締まってきます...(^^;)ハハハ。
エレベータ脇の照明。
もぉ〜昼間でも怖いじゃないですか?このままエレーベータに乗った日にゃぁ〜魔界のどこに連れ去られるかわかったモンじゃございませんっ!!
とわいえ、お約束でエレベータのボタンを押してみたら、なんとエレベータの中はどこぞの中古マンションと変わらない極々普通な造りに...(^^;)ハハハ。
一瞬、安堵感に身を包まされました(笑)
でもそんなエレベータ入口の上を見上げるとこんな暗闇が口を開けて待ってるんですけどね...(; ;)ハラリ。
もう、このエントランス部分だけでも脳細胞に微振動を加えられる物件です。
神経やられる前にこの魔界への入口から外界に出ていきましょう!
はい。もうお腹いっぱいでございますm(._.)m
前の2件に比べると圧倒的にデザインへの意気込みが至る所に加えられている斐禮祈:賢者の石でございます。
外に向かうバルコニーもそのコンセプトに沿ったモノになっているし。
ここで暮らす人ってどんな風に感じながら日々過ごしてるんだろか?
平喜屋側から見ると普通の物件に見えるンですけどね(笑)