昨年の秋くらいから毎朝の朝写ンはほとんどがLeica M9-Pをお供にしている。
デジタルライカとしては以前Leica M TYP240を所有していたが、レンジファインダーでのMF操作よりも外付けEVFを介しての操作を優先しているうちに、これなら普通のミラーレスでいいんじゃね?と手放してしまったのだ。
それから数年、今度はM9-Pを手にすることになったのだが、以前も触れたようにやはりLeicaのカメラの顔には採光窓があるべきで、赤丸なんて必要ないのだ。
この外観からして往年のフィルムLeica M型のようで頼もしい(笑)
それにLeica M TYP240は独特の深みのある写りは好きだったが、デジカメらしく写りすぎるところがあったような気がする。
それに比べてLeica M9-Pは今は無きCCDセンサーが醸し出す唯一無二の色味についてなにかと言われることが多い。その辺の唯一無二感もあってか、最近では中古市場もどこも在庫が切れガチなようだが、その割に買い取り価格がさほど上がらないのは何故なんだ??
と、それはそれとしてボクにとってはむしろカリカリに写りすぎないところが微笑ましい。
まぁ、写りについてはボクが現代的なレンズをあまり使わず、専らオールドレンズを使っているからと言う面もあるかも知れない。でも、Leica M TYP240の時は同じようなオールドレンズを使用して、それでも写りすぎると感じていたんで、やはり一昔前のオールドデジカメらしさを醸し出しているのはKODAKのCCDセンサーの妙味もあるのかと思う。
そんな朝のお供の座を確立してかれこれ5ヶ月経ち、その半分は2回目の緊急事態宣言下であったわけだが、緊急事態宣言下ではその事象が後々解りやすいように朝写ンの写真は全てモノクロで撮影していた。
ある日、RAWでも撮っておけばカラーでも残せるなと思い、モノクロJPGとRAWで撮りだして、Lightroomで現像してみると改めてその写りすぎるほどでもなく、解像感のあるフィルム写真のようなほどよい写りにやっぱりこれいいよなぁ〜とさらに惚れ込んだのだ。
そんなLeica M9-Pに惚れ込んでます的なエントリーをおもむろに書き始めてしまったのだが、ちなみにこの日脇に置いてあったLeica M9-Pの組み合わせはこんな感じ。
レンズはLeitz Summarit 50mm f1.5。
今時の高感度AFレンズに比べると随分コンパクトなレンズだが、今のボクにとってはこれでも充分大きい。
全体的にレンズの方に比重がかかるのが気になるのだ。
サムレストのアクセサリーシューに付いているのはLeitzの50mm外付けファインダーSBOOI。
レンズのSummaritの主張が強いんで、バランス取りのためだけに遊びで付けている(笑)
購入したときに付いてきたこのサムレストは当初アクセサリーシューが付いているのが気に入っていたが、実際は露出メーターを付けるわけでも無し、外付けファインダーも遊びで付けるくらいで、そもそも全て本体のファインダー内で手持ちのレンズでも21mm以外は対応できるんでほぼほぼ必要なく...(^^;)ハハハ。
となるともっとシンプルにスクエアにしたいという欲望が芽生えてくるのだ。
個人的に一番気に入っているのがこのLeitz Summaron 35mm f3.5との組み合わせ。この他にはLeitz Elmar 35mm F3.5でもいい。
とにかくできるだけ薄く小さく、ボディと一体化しているようなレンズがいい。
フードを付けてもこんな程度。
Summaritのフードに比べると随分主張が抑えめで微笑ましい(笑)
サムレストもただただ普通のサムレストにチェンジ!
これが今一番ボクが気に入っている組み合わせ。カメラはできるだけスクエアに。
余計な凹凸はなく、ボタン、ダイヤルはできるだけシンプルに。
Leica M型だったら採光窓がないのはナンセンスです!
巷では2月に発売されたFUJIFILMのX-E4のシンプルなスタイルやクラシックネガが映し出すエモい写真が話題で、かなり食指が動きそうになったのだが、やはりどんなに作り込まれたプロダクトとして良いモノであっても、シンプルな四角いカメラを趣向するヘンタイだったらLeica外せないんだよなということに改めて気付いたワケで...(^^;)ハハハ。
となるとやはりこのLeica M9-Pがいいのである。
いや、なんか違うな。これサイコー!コレがベスト!!という感覚ではないんだな。
ガッツリ気合い入れて使うモノでもなく、履き慣れたスニーカーをついつい履いてしまうような、これくらいでちょうど良いンだよねという感じ。
Leica M9-P『で』いいのである。