最近フィルムの在庫を消費せねばっ!?という焦りからか、デジカメを持ち歩かずにフィルム縛りでお写ン歩する機会を意図的に増やしております(笑)
そんな中、フィルム縛りに加えてLOMO縛りというのも面白いのでは無かろうか?
ということで、LOMO LC-A+にKODAK ULTRAMAX400を詰めたコンパクトフィルムカメラとLeica M2にLomography minitar-1を付けてフィルムはKODAK ULTRAMAX400というレンジファインダーフィルムカメラの2台でどれほど写りが変わるモノか?という実証をしてみたくなったのでございます。
デジカメというと、センサーが同じメーカーであってもボディのメーカーの味付け具合で、それぞれカメラメーカー独自の色味を作り上げているんで、デジカメのボディが変われば写りも変わるモンですが、そんなセンサーの役割をフィルムに例えると、同じフィルムであれば当然仕上がりも同じはず。
さらにはminitar-1はLC-A+のレンズをLeica Mマウント用に作り替えたモノなので、レンズも同じ条件となればますます同じ仕上がりになることを期待して、この2台で向かったのは新宿ゴールデン街!
まぁ、LOMOの世界観というのもあるンで、できるだけゴチャゴチャしていて様々な色で溢れており、明暗差があるような環境ということで新宿ゴールデン街がよろしいのではないかと。
ということで池袋から副都心線で新宿三丁目まで。
伊勢丹の脇から地上に出て、明治通りを北へ歩き始めたんですが、こちらは新宿五丁目交差点。
ちなみに、以降横写真は上がLOMO LC-A+KODAK ULTRAMAX400、下がLeica M+Lomography minitar-1+KODAK ULTRAMAX400。
縦写真は左がLOMO LC-A+KODAK ULTRAMAX400、右がLeica M+Lomography minitar-1+KODAK ULTRAMAX400になります。
いかがだろうか?色味といい、LOMOらしい周辺減光といい、どちらがどちらかさっぱり見分けがつかない...(^^;)ハハハ。
花園神社入り、緑と青と赤が交差する一枚をパ写リ。
どちらも差はほとんど見られない。
ちなみにLC-A+は絞り・SSはオートであり、M2の方はできるだけSSを稼ぐために開放よりで一番開けていられるところで露出を決めている。
そういう面で若干右の方が絞り高めになっているかもしれない。
花園神社本殿の左脇の階段を下って、目の前の新宿ゴールデン街入口。
人の配置が異なるので、時間差があることは解るが、二枚続けて撮ったの?というくらい違いがわからない(笑)
まずはいつものように一番左側のG1通りの小径から撮影開始!
日が直接入り込んでいる部分と影の部分を並べて、なおかつLOMOらしい赤が発色するかといういぃ〜場所があったんでG1通りとG2通りを繋ぐ通路をパ写リ。
いろいろと検証ポイント盛りだくさんの一枚に仕上がったが、御覧の通り違いは?...(^^;)ハハハ。
ちょっと日陰で露出が狂いそうなところで、G1通り裏側の四季の路側から一枚。
レンズ球面の仕上がりは変わらないはずだが、なんとなく下のminitar-1の画の方が黒の締まりがいぃ〜気がする。
かと思いきや、同じような日陰のシチュエーションである四季の路を比べてみると、これではあまり黒の締まり具合の差が見られない...(^^;)ハハハ。
新宿ゴールデン街で最近ボクが一番好きな場所がこの駐車場の空きスペースから眺めるあかるい花園一番街のバラックなのだが、先ほどの花園神社境内の写真と反対に、上のLC-A+の方が絞りが低い仕上がりに見える。
LC-A+は絞り・SSオートでしか撮れないので、わかりづらいンだよね...(^^;)ハハハ。
でも色味はいぃ〜感じ。
フィルムっぽいというか富士の現像機っぽい湿度低めの色合いが、昼間のこの街の色味に合ってる気がする。
同じくあかるい花園一番街での一枚。
左右に違いは見られない(笑)
小径を一本北に進み、花園三番街。
こういう日陰のシチュエーションの場合、いつものLeica M9-Pだとほぼほぼ暗く写ってしまい、シャドー部を持ち上げると奥の陽向の部分はほぼほぼ真っ白になってしまうんだけど、フィルムだと見た目に近く日陰部分も日向部分もどちらも写ってくれるのでありがたい。
ちなみに今回の両者ではまったく違いがわからない(笑)
階段の部分は実際はかなり影になっていてSS下げて写るかどうか試してみた一枚。
左のLC-A+の方がSSが何段か遅かったのか、若干ぶれている気がする。
花園三番街を奧から手前に向かって撮った一枚。
かなり暗いところから日の当たる方向に撮ってみたのだが、どちらも粘り強く暗部に情報を残している感じ。
こういうの見るとLOMOもなかなか侮れないよなぁ〜と思ってしまうのよね(笑)
いつもの骸骨をちとハイキー気味で撮った一枚。
Leica M9-Pだとただただ暗く写ってしまうのに、この明るさはなに?(笑)
ハイキー気味の色味もそれはそれでいぃ〜気がする。
今回の両者はともに32mmという画角で、他に手持ちのレンズで類が無いのだが、この画角が良かったのかこれまでで一番いぃ〜収まり加減で原子心母が撮れた気がする(笑)
しかも、これだとLeica M9-P+minitar-1の方が解像感が高い?と一瞬違いを期待してしまったんだけど、ただのピント位置の問題かもしんない...(^^;)ハハハ。
右のLC-A+は目測なんでね(笑)
撮っている最中はこの両者の写りに差が無いとはわかっていなかったモノの、どこかしらそんな期待をしていたのか、最初のウチは差が出そうなところを敢えて狙って撮っていたのが、この辺りからはやたらと上ばかりにカメラを向けて撮っていた。
これまで何度もゴールデン街に出向いて写真を撮ってきたモノの、2階の景色がこんなにオモロイものだったとはっ!?
今さらながらに気付かされたのだが、こちら飲み薬の処方箋しか出してくれない診察室(笑)
もうどっちがどっち?と見分けは一切つかないこの写真も、そもそもレンズを向けたのはお店の看板。
これはホントは『369CLUB』と書きたかったんだろうか?とそこが気になってシャッターを押してしまった一枚(笑)
上ばかり見ながら歩いていたら、どっかの2階から『おにさぁ〜ン!あにきぃ〜〜!!おっちゃぁ〜〜〜ン!!!』と憶えたての日本語を絶叫したがるインド系の方に声をかけられました...(^^;)ハハハ。
ほぼほぼ見た目真っ暗の中、視線の先に日が当たる花園五番街と3番街を繋ぐ通路。
この辺はカラーネガならではのラディチュードがなせるワザなのか、黒つぶれすることも無く白潰れが若干怪しい程度でしっかりと写っていた一枚。
これくらい粘ってくれるとLOMO侮れじ!!という感じ。
最後は昔なじみの8番街。
当時の面影は全く残っていないが、新たな建物にはこの通り花園八番街を見下ろす骸骨が。
ということで、LOMO LC-A+にKODAK ULTRAMAX400を詰めたコンパクトフィルムカメラとLeica M2にLomography minitar-1を付けてフィルムはKODAK ULTRAMAX400というレンジファインダーフィルムカメラの2台でどれほど写りが変わるモノか?という実証については、ほぼほぼ変わりない写りという結果に。
まぁ、フィルムとレンズが同じであれば当然といえば当然の結果ともいえるわけで。
むしろ、LOMOで写真を撮る!ということであれば、コンパクトで機動性の高いLC-A+で撮ル方がおすすめである。
それでもLeicaで撮る!というのは、写真の結果よりも撮影時の自己満足でしかないとも言えるが、でもカメラ好きとしてはその自己満足感が大きな比重を占めるといっても過言ではない。
しかし!今回の結果を見て思ったのは、フィルムで撮るならばLC-A+で撮るに越したことはないが、minitar-1でLOMOっぽい写真を撮るのであれば、デジカメに付けるのでは無く、フィルムカメラに付けて撮るべきである。ということ。だ。