ホワイトデーのお返しに銀座二丁目のLeonidasまで足を伸ばした日。
せっかく銀座まで出てきたんだから、このまま帰るってのは勿体ないよね?
と銀座二丁目から四丁目方面へお散歩していると、いつもの煉瓦亭の行列のお隣、グリルスイスさんのシャッターが閉まっているのですっ!?
コロナ禍で銀座の洋食の老舗もついにっ!?といやな予感が過ったのですが......。
店先に貼られていたちらしを見ると『本店移転のお知らせ』とのこと。
とりあえず胸をなで下ろしたのです...(^^;)ハハハ。
上京して30年の付き合いになるグリルスイスさんが銀座から無くなるなんてコトは信じられないんですよね。
ボクは隣の煉瓦亭よりもグリルスイス派なのですっ!(笑)
ということで、移転先も道沿い10数メートル先ということなので、新しいお店に行ってみることに。
紅白のストライプが目印なのは変わってないですが、以前のお店の店構えに比べるとちとわかりづらいかも。
新しいお店は2階なので、階段を上がると
こんな感じのパネルが所々に。
お昼時だったんで数分待ちましたが、すぐにテーブルに案内されました。
店内の感じだと以前は喫茶店?それかおなじような小振りのレストラン?
という感じ間取りで、テーブル席のフロアの他にもカウンター席もあるようです。
全体的には以前のお店より広めですね。
相変わらず若人よりも40代以上の中高年が多い客層です...(^^;)ハハハ。
平日ランチメニューはこんな感じ。
銀座という場所柄か、老舗の自信かランチメニューにしてはワンコインほどお高めです。
ボクはといえば、どうせ贅沢するならグランドメニューからっ!
とグランドメニューを改めて拝見したんですが......あ゛れっ!?
グリルスイスさんてこんな高かったっけ??
以前久々にお邪魔したときに、メニューもあっさりシンプルになったり、長年フロアを取り仕切ってきたお婆ちゃんがお店に顔を出さなくなったりしたときに、ちと変化を感じたんですが、今回はさらに値段という面でかなり思い切った値上げをした感が...(^^;)ハハハ。
でもせっかくのグリルスイスさんなので、覚悟を決めて喰いたいモノを注文です!
店内は綺麗になっても、卓上調味料は昭和の洋食屋さんのラインナップ、塩、胡椒、ウスターソースでございます(笑)
注文すると先ず必ず出されるのがこちらの白いスープ。
ポタージュとは違うンですよね、ホワイトソースを薄めたようなグリルスイスさんでしか味わえない30年間お世話になってきた味でございます。
かなり厚いので舌や唇を火傷しないように気をつけましょう!
そして、グリルスイスさんといえば、やはり頼んでしまうのはこちらの千葉さんのカツカレー!
これ、以前は1500円しなかったはずなんだけど、ワンコイン値上がりしてますね...(^^;)ハハハ。
それと、こちらは無事に復活!?ビーフクロケットをトッピングでございます。
ボク的にはこれがグリルスイスさんでの定番メニュー!
このお肉と野菜がほぼ形がなくなるほど溶け込んだルーが唯一無二なんですよね。
インドカレーともCoCo壱番屋とも金沢カレーとも違う、昭和から続く洋食屋さんのプライドを感じる味わいでございます。
値段は高くなりましたが、カツの豚ロースは厚くなりましたね?
豚の上ロースを洋食屋ならでは薄い衣で包んで、サクサクとした歯ごたえが食欲をそそります。
そしてなにより嬉しかったのが、このビーフクロケットの復活っ!
2、3年前にお店に行ったときに、ビーフコロッケを頼んだらこの昔から慣れ親しんだビーフクロケットではなく、ビーフポテトコロッケが出てきたんですよね。
もうあのビーフクロケットは食べられないのかっ!?ととてもショックだったんですが、今回無事にあの味に再開と相成りましてございます。
なにを言ってるかというと、グリルスイスさんのビーフコロッケはポテトコロッケではなく、このとおりペシャメルソースのクロケットなのです。
ようは蟹クリームコロッケみたいなクリームソースのコロッケなんですね。
このねっとりしたクリームソースの味わいが独特で、都内の洋食屋さんのコロッケとしては、グリルスイスのビーフクロケットと新宿アカシアの鯛ときのこのコロッケが二大巨頭だと思います!!
そんなこんなで、かなり久々なグリルスイスさんですが、味は以前から変わらず安定の味わいですが、やはり単価が上がったのがキツいですね。
これだとますます昔懐かしき中高年な方々しかお店に吸い込まれなくなってしまうのでは?とちと心配です...(^^;)ハハハ。