というワケですでに何度か前触れのエントリーを公開しておりますが、よぉ〜やくその本題に入りますっ!?
3月末をもちまして、17年に及ぶ管理職生活を終えて、4月からは普通のオジサン生活を謳歌する予定だったのでございます。
がっ!?そんな最後の最後の3月最終営業日のそれも終業時間が差し迫った頃合いに、こともあろうに狙ったかのようになんでこのタイミングで???という非常事態が舞い込んで来たのですっ!?
まさか全然想定してもいない事態で、しかもあと数時間でわたくしの管理職生活も終わりを迎える中、いまさらわたし自身に何が出来るわけでもなく......
とにかく至急上司にエスカレーションしろ!と指示してその場を終えたのですが、その打ち合わせ後のわたくしはといえば、意識朦朧、前後不覚、意識不明な人事不精とほぼ身体から3/4は幽体が離脱している状態で、その後の記憶は闇の中......
気がつくとその日の深夜、いつものようにマップカメラで謎のキーワード『Leica M10-P』で検索をしていたのです。
というのも、ここ数年というか今年に入ってからはさらに加速している気がするのですが、YouTube上でやたらと猫も杓子もLeica、ライカと喧しく。
申し訳ないですがブームに乗って我先に買いまくってるような気がしないわけでもなく、これ1、2年もしたらやっぱりAFあった方が便利じゃね?と熱が冷めて一気に中古市場にモノが押し寄せるのではないか?
ということで特にLeica M11が出てからはこまめに中古の出品状況をチェックしていたのです。
がっ!?これも昨今の円安の影響なのか?中古市場になかなか出モノが出てこなく?なのか、海外のバイヤーに地引き網漁の如くごっそりと持っていかれているのか?
なかなか出てこないのです。
そんな傾向にようやく光が差し始めたのが3月下旬あたりから。
マップカメラで『Leica M10-P』という謎のキーワードで検索すると、これまでは全然ヒットしなかったのが、ブラッククロームモデルや数々のM10系のスペシャルエディションがけっこうな数出てくるようになったのでございます。
しかしボクがほしいモノはLeica M10-P シルバークローム。
そう、カメラといえば真四角でシルバー!という変な癖を持っているわたくしとしては、例え世間がブラッククロームの方が格好いい!という評判であれど、シルバーでなくては購入意欲が沸かないのでございます。
とはいえ、これまで全然ヒットしていなかったM10-Pの中古品がこうやって並び始めているという事は、そろそろシルバークロームモデルの出てくるのではないか?
と3月下旬あたりからはマップカメラで『Leica M10-P』と謎のキーワードで検索することが日課となっていたのです。
よぉ〜やく話が元に戻りますが、そんな人生の節目の日であるにもかかわらずとんでもないことが勃発した3月28日の深夜、茫然自失、意識朦朧、前後不覚、人事不精で幽体がほぼ身体から抜けかかっていたわたくしの指先がいつものように謎のキーワードで検索していると、なんとLeica M10-P シルバークロームの良品がなかなか現実的な価格で販売されているではないですかっ!?
この時点でわたくしはといえば、もう意識朦朧としているので、それじゃぁと我がデスクの隣に鎮座坐している防湿庫の中から、これと、それと、あれと、こっちもと次から次へとドナドナな品々を撮りだしてマップカメラの魔法の呪文『下取り交換』に登録してリストアップしていくのでございました。
結果、昨年11月からSony Eマウントの復活とともに熱にうなされていたかのように次から次へとEマウントレンズを取っ替え引っ替えしてきた、Sony α7CⅡにEマウントレンズの数々に、これは一生モノかもっ!とか言いながらコロナ禍以来ほぼ三年半を毎日のように使用してきたLeica M9-Pを下取り交換品として悪魔の巣窟であるマップカメラに差し出し、
晴れてお迎えしたのがこちらっ!!
なんだかんだとカメラは資産!を実感したのですが、新たにお迎えしたのにお金を支払うどころか逆に残りの差分のお金をさらにいただくという、これこそ正真正銘の実質無料!!!
と、3/28ショックがでかすぎて自分がしでかしたことの非常識さがまだよく理解出来ておりません...(^^;)ハハハ。
M11ではよりシンプルなパッケージになったといいますが、まだM10-P時代は再ブランディング以降の豪勢なパッケージ。
外箱の止めを外すとこの通りの観音開き状態に!?
なんか、とりあえず我が身の愚かさをこの豪勢なギミックでなかったことに上書きします(笑)
そして内箱はこのように三段重ねに。
一番下の下段にはバッテリーとバッテリーチャージャーに電源ケーブルが入ってます。
バッテリーのオマケとかは特になかったですね。
中段にはクイックスタートガイドや取扱説明書といったドキュメント類。
そして、上段に鎮座坐して在らせられるご本尊がこちら!!
というワケで、ついに待望のLeica M10-P本体とご対面でございます。
おそらく初めてのデジタルライカなLeica M(TYP240)を手にしたのが2017年の暮れあたり。
入手当初はM独特の色味にやられて、どっぷりハマったにもかかわらず、少しして冷静になってくるとやはりどぉ〜してもあのボディの厚みが気に入らない。
そもそもLeica M型に動画機能なんていらないし、そのせいであんなにデブッチョなのだとしたら動画機能なんて取っ払ってしまえばいい!
んなことを思いながらやっぱり違うと手放したとほぼ同時期の2018年8月に発売されたのがLeica M10-Pなのでございます。
当時早速マップカメラの展示品を手に取った時の驚きその1は、ほぼほぼフィルムライカと変わらないそのボディの形状!?
一つ前のM(TYP240)のどう見ても美しさを感じられないボディに比べて、なんとスリムになったことかっ!?
驚きその2は動画機能を見事に削り落として軽量化を図ったのと、M(TYP240)発売時のあちこちのメディアの記事で見る限り、あれだけもうモデルのナンバリングはやめて、今後はみなTYP000と命名する!といっておきながら、しれっと先々代のM9に続いてM10と連番を用いたこと。
ここまではすでに2017年8月に発売開始されていた無印Leica M10と同様なんですが、さらに驚愕だったのがM10-Pのシャッター音の静謐さ!?
フィルム時代のモデルの含めて、おそらく歴代Leica M型の中で一番シャッター音が静かなのではないか?と思われる、なんとも可愛らしいコトンという音を奏でるのです。
おそらく、室内であれば辛うじて聞こえるであろうこのコトンというシャッター音も、外ではましてや喧騒の街中ではほとんど騒音にかき消されて聞こえないと思われます。
このフィルムライカとほぼ同じ形状と静かすぎるシャッター音に惹かれて、いつかはM10-Pと当時は思っておりましたが、でもM(TYP240)の後に手にしたデジタルライカは本格的なコロナ禍の中、2020年10月に手にしたLeica M9-Pでございまして。
まだまだM10が現行機で値段が下がっていなかったというのと、いずれ手にするであろうM10-Pの前にまずはM9の特徴であるコダックCCDの色味を味わっておくべきだろうと。
そんなこんなで、コロナ禍の朝ン歩で毎日のようにLeica M9-Pを三年半に渡って持ちだしているうちに、ボクもいっちょ前にLeica M型というモノが解ってきたつもりになっていた所で、神の思し召しといいますが、出モノがあったというチャンスと茫然自失で理性が喪失していたというチャンスが重なって今回お迎えすることに相成りましてございますm(._.)m
ただ、これはもう趣味の世界というか、どうしようもないことなんですが、やはりM(TYP240)からのCMOSセンサーモデルから搭載されたLEDブライトフレームの代わりに無くなってしまった採光窓が惜しいんですよね...(^^;)ハハハ。
この距離計の中央部にM9時代まであった採光窓がなくなってしまったのが、なんともデザイン的にのっぺりになってしまって...
軍艦部はこんな感じに。
M9-P同様にシンプルですが、厚みもさらにM9より薄くなりましたね。
M10シリーズになって新たに軍艦部に追加されたギミックが左側のISO感度設定ダイヤル。
昔のM3やM2時代の巻戻しダイヤルを彷彿とさせるギミックです。
ちゃんと上に上げてからダイヤルを回すというのもM3、M2ユーザにはムフフと思わせるモノがございます(笑)
背面はこんな感じ。
すでにLeica CLを使用していたんでこの時期のモデルは同様にボタン類がシンプルになってますね。
背面部で目に止まるのは右側のサムグリップ部に追加されたサムホイール。
Leica M(TYP240)にも付いてましたが、こちらは基本機能であるメニュー送りの他に、LV拡大、露出補正ダイヤルといろいろと機能を設定出来るようになってます。
底面はまだM10シリーズには底蓋が付いてます。
M11になってついにM3以来の底蓋がなくなってしまいましたが、ボクはまだ底蓋フェチなので底蓋こそにLeica M型の哲学を感じる性癖を持ってます(笑)
ちなみに以前のオーナーさんは几帳面な方だったようで、まだ底蓋のシールが剥がれてませんでした(笑)
ボクだったらすぐ剥がしちゃうんですけどね...(^^;)ハハハ。
底蓋を外すとメモリーカードスロットとバッテリースロット。
M9-Pはすでに下取りで手放してしまっていたんで、フィルムライカのM2と大きさ比較です。
パッと見すぐ解るのはM10-Pの方が高さが軍艦のダイヤルの厚み分高いと言うことですね。
厚みはというと、ほぼほぼフィルムライカを変わらないところまでシェイプアップされてますが、まだ1mm程度と若干デジタルライカの方が厚いですかね?
でも、このボディを薄くするためにM10-Pではマウント部を数mm前に押し出したデザインになってるんですね!?
それでもまだ若干厚いというのが2018年8月(2017年8月?)時点の限界でした。
ところで、ボクはといえば裸眼ではほぼほぼ見えないので、眼鏡をすればいいんですが仕事の時以外は眼鏡をしていないんでLeica M型には視度補正レンズが必須でございます!!
なので、ちゃんとマップカメラオリジナルな視度補正レンズ『M.I.starライカM10/M11用 視度補正レンズ -3.0』も購入しておきました!
早速装着です。
我が家のM型には代々このM.I.starの視度補正レンズを使用してきたんですが、M10以降にはこれまでの視度補正レンズがファインダー径変わって、付かないようですね!?
とりあえず、電池が残量残ってるかわかりませんが、バッテリーとSDカードをセットします。
電源を入れるとまずは言語設定。ここは当然日本語を設定します。
次にタイムゾーン。ここは東京/ソウルで。
サマータイムはOffで。
日付表示は年/月/日にして時刻まで設定します。
ここまででとりあえず初期設定が完了するんで、再起動後Leica CLで表示されたような起動時アニメーションが写されるのかな?と待ってたんですが......
そんなお楽しみは一切無く、普通にお気に入りメニューは表示されました...(^^;)ハハハ。
とりあえずまだ電池も残ってるし、普通に使用可能な状態になったンで、防湿庫から一番手に取りやすいところにあったLeitz Elmar 35mm f3.5を装着してみました!
いやぁ〜やっぱりM型に薄いパンケーキなエルマー35って雰囲気いぃ〜ですよねぇ。
とりあえず、今回のこの騒動で手持ちのレンズ交換式デジタルカメラは全て我が家からなくなってしまい、ネコ歩き用カメラはこのM10-Pか、後はコンデジしかないという事態に陥ってしまったため、一応念のためにビソフレックスも用意しておきました。
ビソフレックスといっても最新のビソフレックス2ではなく、一つ前の世代の美品中古のモノをお持ち帰り。
現行世代のほうが当然解像度も高いそうなのですが、相変わらずM10シリーズに付けると解像度240万までしか表示されずにEVF上小さくしか写らないということで、同じ解像度だったら前モデルの方が大きく表示されるこちらを選びました。
本体右側には視度調整ダイヤルが。
これがないとピントが合いません...(^^;)ハハハ。
ファインダーのレンズは傷一つない美品でございました。
いちおう90度まで可動域があるので、アイレベルの他にも90度持ち上げて下を向いてウェストレベルのような使い方も可能です。
底面は端子剥き出しなんでカバーは必須ですね。
これでも無くしやすそうだから、無くしたらどぉ〜すんだろ???
当然のことながらビソフレックスはM10-P本体のホットシューに装着することになります。
装着するとこんな感じに。
いやぁ〜相変わらずダサいですね(笑)
なんだろ、先代のEVFファインダーも同じ印象でしたが、そもそもM型のフォルムがそれ自体で完成されすぎてるんで、それに追加すると、追加した部分が丸々違和感にしか感じられないんですよね?
これもっと本格的にLeicaのデザイン室でビソフレックスどうするか問題を検討するチームが立ち上がらないもんなんだろうか?
昔々のNOOKYとかDR Summicronの眼鏡とか、昔のM型に追加する機構はそれなりにサイバーパンクなデザインでまとまってたんですが、なんで現代のビゾフレックスデザイン問題は一向に改善されないんだろ?
ちなみにM(TYP240)以降のデジタルライカではLVボタンを押すとライブビューが起動します。
ビソフレックスで見るとこんな感じに表示されます。
この先代モデルだと解像度が低すぎる的なコメントもありますが、まぁそれなりに古いモデルなんで仕方ないかと。
むしろ、M9-Pの構図確認以外は使いモノにならない背面モニターのレベルを見慣れている身としては、240万画素はめっちゃ良く見えます(笑)
さすがにピーキング確認で拡大表示するとザラザラと荒れてますけどね...(^^;)ハハハ。
気になるデザインの手間を惜しんだとしか思えないのがこのSSダイヤルに2mmほど被さってしまってる点ですね。
これも全体のデザインを纏めるにはあってはならない設計で、ホットシュー部の角とビソフレックスの幅を合わせるべきですけどね......
この辺りからもLeicaは真面目にビソフレックスをどうにかする気はないんじゃないかな?と思わざるを得ません。
そんなこんなで、まず1stショットは我が家のフォトジェニック、うちの小春さん!
M(TYP240)ほどのこってり感はないですが、その系統の懐かしい青みがかった色合い。
そもそもM9-Pで室内だとろくな写真が撮れなかったんで、これだけちゃんと写ってくれるだけでも、普通に使えるカメラです(笑)
ということで、長々と書いてしまいましたが、ホント理性が残っていたら絶対に買い換えることはなかったであろうLeica M10-P。
手持ちのEマウントセットを全て下取りに出してしまった後で、そぉ〜いえば4月第一週の週末には都内も桜満開だというのに、桜撮るカメラねぇ〜じゃねぇ〜〜〜かっ!?
と早速後悔していたんですが、神のご加護か奇跡的に金曜日のお昼に本体が到着しまして、翌日なんとかJupiter9を付けていつもの神田川桜並木へ撮影に行った顛末は、とっくにアップしている通りでございます(笑)