2016年7月10日の金沢の空。
金沢にしては珍しく天高くピィ〜カンな青空がボクらの門出を迎えてくれたのである。
この日、我が家はほぼ二年間の金沢での生活を終えて、東京に戻るのである。
予定時間にアートさんが引越荷物を搬出開始。
二年前は完全におまかせパックだったんで、作業員の人数も多く、思ってたほど時間がかからなかったが、今回はうちの相方さんがジブンで荷物を詰め込みたいのっ!ということで、アートさんは搬出のみだったため人数が少なく、思いの外時間がかかった。
なので、予約した北陸新幹線の金沢出発時間前に時間的な余裕もあまり無く、しんみりこの二年間の走馬燈をグルグル回す暇も無く、金沢駅へ!
そして北陸新幹線開業時、我が家は東京に戻るときの最後のイベントを決めていたのである。
『金沢を後にするときには北陸新幹線のグランクラスで東京に帰るのだっ!!』
最初で最後のグランクラス。
これが我が家の北陸新幹線開業時からのお約束。金沢最後のイベントなのである。
駅の百番街で金沢土産を買い込んで15分くらい前にホームへ到着。
我が家が乗るのはかがやき528号である。
この北陸新幹線のホームで見慣れた『金沢』の文字もしばらくお別れ。
まぁ〜そのうち仕事で来ることはあるでしょう。
チケット握りしめていざ搭乗!なのです。
我が家を運んでくれるかがやき528号。
北陸新幹線が開通して早一年半。時が経つのは早いもんです。
二年前の夏に金沢に転勤してきて、北陸新幹線開通前のソワソワしだすころの金沢と、開通後に観光客がさらに押し寄せて、それに右往左往する金沢。
観光客の喧噪にも慣れて、金沢らしいおもてなしらしさも出始めてきた今の金沢と、新幹線がもたらす観光効果のちょうどイベント的な盛り上がりの前後を経験できたこの二年間のタイミングは、ボクにとっては良い経験でございました。
そして、我が家は先頭車両のグランクラスに乗って東京に出戻るのです(笑)
グランクラスではまず乗車口でアテンダントの方が迎入れてくれるのです。
電車で慣れないおもてなしにまず緊張...(^^;)ハハハ。
グランクラス車両にはいるといつもの北陸新幹線と違うラグジュアリー感漂う佇まいにまた緊張...(^^;)ハハハ。
グランクラスの座席の配置は2列と1列の計3席づつ。かなりゆったりしております。
ただでさえういったりな北陸新幹線の普通席以上にゆったりしたスペースが確保されており、さらに各席はシェルで包まれておりまする。
座席がシェルに包まれてるんで、座席をいくら倒そうが後ろの人を気にする必要がありません(笑)
こちらはお一人様用の座席。
座席の右手元には座席を自由自在にいぃ〜感じにセッティングできるリモコンが内蔵されてます。
これで、ジブンの腰がいぃ〜感じになる位置を見つけましょう。
これからの旅がかなり楽になります。
ちなみに金沢駅を出発するとおしぼりとともに『お手元のテーブルを出してお待ちください。』とアテンダントの方に案内されます。
座席の左側からこんな感じでニュイィ〜ンと斜め右前方方面に引っ張り出して桃の上辺りに設置されますが、
♂『なんか狭いねぇ〜?これ??お弁当のらないんぢゃね???』
なんてなことをうちの相方さんに言っていると、
ア『テーブルをお広げください。』
とアテンダントさんに窘められます(笑)
あ゛っ!?これ開くのね...(^^;)ハハハ。
恥ずかしぃ〜思いをされたくない方はこれ、覚えといてください。
テーブル広がります(笑)
ちなみにボクの右足斜め右のクレートで、我が愛娘のうちの小春さんは大人しくむくれております(笑)
ペットの持ち込みの場合は手荷物扱いで、なんと260円で金沢から東京まで行けてしまうのです(笑)
安い女だ(爆)
そんなこんなで、テーブルを広げて待っていると、新高岡を過ぎた頃合い辺りからグランクラスのみの軽食セットが配膳されていきます。
和軽食・洋軽食のどちらかにお酒もありなドリンク、それとパウンドケーキにあられが配られました。
我が家が頼んだのは和軽食。
和軽食のお品書きはこんな感じ。
軽食とはいえ、なかなか侮れないラインナップでございます。
パッと見、男子的にはちっと足りねぇ〜なぁ〜と思いきや、それぞれのおかずの味わいはみな本格和食の味付けで、駅弁では出せない『和』の味わいに、満足感はかなりのモンでございます。
雑魚だけどのど黒なんかも載っちゃってるし、最後の〆の北陸飯としてはとても有り難い限りなのです。
この黄色い箱はパウンドケーキ。
パウンドケーキといえど、素材はちゃんと加賀能登の名産を使用してます。
能登大納言に加賀棒茶のパウンドケーキ。
ちょいと大きめの能登大納言の小豆の豆々しさが美味しゥ〜ございます。
こちらはお口直しのあられ。7種類のあられがひとつひとつ入って、飽きの来ないあられとなってます(笑)
そんなこんななグランクラスの軽食を楽しみ、しっかりと包み込んでくれる安心感からか、座席に包み込まれる感じが心地よく、いつもの普通車の北陸新幹線以上にリラックス出来たのか、ただ単に引越荷物の梱包で疲れ果てていただけなのか、いつも以上に熟睡している間に長野をいつの間にか越えて、気がつくと大宮へ(笑)
驚いたことにグランクラスの場合、終点東京ではなくその手前の駅で下車するお客さんに対しては、わざわざアテンダントさんが下車駅数分前にいちいち座席まで到着間近ということを知らせに来てくれるのです。
さすがはグランクラスホスピタリティー!(笑)
そして湘南新宿ライナーに乗り換えて、池袋に戻ってきたのでございますっ!
ラッキーなことに池袋も晴れ。
というか、金沢と違って東京の暑さはアスファルトからの照り返しが強烈ですなぁ〜。
この照り返しをすっかり忘れておりました...(^^;)ハハハ。
なんとか無事に金沢搬出を終えて、グランクラス体験イベントも満足な旅ではございましたが、またグランクラス乗るか?というと、うぅ〜ンどぉ〜かなぁ〜。
金沢からの2時間ちょいの間だけとなるとちと贅沢過ぎるかもしれません。
話のネタとして、一回経験しとけばいぃ〜かなと。
これが例えば、うちの相方さんの実家の長崎に帰るときに、東京〜博多間くらいの長時間の旅なら、高いお金出すだけの価値はあると思うんすけどねぇ〜...(^^;)ハハハ。