金沢人は粉モン好き。
やはり百万石の時代から江戸というよりも文化的には京都・大阪の影響が強いのだろうか。
エムザデパ地下にあるここ『金澤ぼてぢゅう』さんはお昼時にでもなると平日、週末を問わず行列の出来るお店である。
老若男女、どちらかというと年配の方のほぉ〜が多いくらいかも?
それほど粉モンが好きなのか、単に昼間から開店している粉モンのお店が少ないからなのか?
毎度毎度そんなぼてぢゅうの行列を横目に見ながら通り過ぎて他のお店に向かうボクなのである。
が、これだけ繁盛しているということはやはりチャンと味わってみないことにはその真価はわからんだろうと暖簾を潜ったのだ。
金沢人は粉モン好きと書いたが、ここでちと訂正!
ここ金澤ぼてぢゅうさんのメニューはお好み焼と焼そばが大きく二大勢力!
店内のお客さんの注文を見る限り、2/3くらいは焼そばを注文しているのである。
特におばさんだろぉ〜がお若い女性だろぉ〜が、女子が焼そばをたのむ割合が高い。
とすると粉モン好きというよりもソース好きってことなのだろぉ〜か??
とはいえ、焼そばよりもお好み焼を喰いたいボクは『2種玉』を注文。
2種玉、3種玉というのはそれぞれ具を2種類からか3種類から選べるというモノ。
全部入りというセレブなメニューはオールミックス玉となる。
この日ボクはえびととん(豚バラ)の2種玉にしたのである。
店内はこのよぉ〜にオープンな鉄板キッチンでカウンター替わりの鉄板の前で職人さんが一つずつ焼いていく。
お客はただ目の前の職人さんの仕事ぶりを眺めるのみである。
この職人さんがまた年季の入ったオジサンばかりで、昨今この手のお好み焼き屋であれば元気な若手が多い印象なのだが、ここは年季の入ったオジサンの職人技が光るのですっ!?!?
目の前で完成したえびとん2種玉の完成形がこちらっ!
まずお好み焼きなのに見た目が丸くないっ!?!?しかも楕円系っ???
お好み焼き本体の造りも昨今のキャベツでかさ増ししてふんわり厚みを出して焼くテイではなく、家でつくるお好み焼のよぉ〜な薄焼である。
味付けは本体が焼き上がったところにケチャップとソースを掛け合わせ、そこに特製ホワイトソース。
最後の仕上げに線を描くよぉ〜にマスタード。
その上に鰹節や青のりをワッサァ〜とかけるようなコトは一切しない男気溢れる職人さんの仕事ぶりである。
その味というとこれが旨かったっ!?!?
ソースとケチャップとホワイトソースがそれぞれ引き立つ感じもあれば、まじ合わされて新たな味を生み出したり。
そこにマスタードがキリッと味を引き締めたりと、想像していた以上の粉モンマジックなのであります。
具の散らばり具合も、この楕円系のナカのどのピースを食べてもえびと豚バラが入っており、具の偏りが一切無いという職人技っ!
これはなかなかのお好み具合でございます。
が、食後にちと疑念が...。
ぼてぢゅうはこれまで都内、大阪と散々食べてきましたが、こんなお好み焼だった記憶が無いのです。
もう少し今どきの普通のメニューが揃っていたり、ホワイトソースを売りにしている感じもなかったよぉ〜な?というか、マスタード味を感じたことが無いっ!
ということで、後々ネットで調べてみるとこの『金澤ぼてぢゅう』さんは大阪のぼてぢゅうの系列ではどぉ〜やらないらしく、昔々から金沢市民に愛され続けてきた独立店とのこと。
どぉ〜りでチェーン店のアルバイトで焼くスタイルぢゃなく、年季の入った職人さんがストイックに妬いているワケである(笑)
思ってた以上にウマかったんで次は焼きそばに挑戦します(笑)。